こんにちは。Johnです。
「アオリイカが釣れない」
「20年前は簡単に大きなモイカが釣れたのに」
「なぜか春イカが少なくなった」
「エギングは釣れない、難しい」
「新子・秋イカがほとんどいない」
なぜアオリイカは少なくなってしまったのでしょうか。
この記事では、エギングのメインターゲットであるアオリイカ(モイカ)が減少した根本原因、および真犯人を明らかにします。
日本の沿岸でアオリイカが年々釣れなくなっている(難しくなっている)背景には、黒潮の蛇行や水温変動といった環境要因もゼロではありませんが、最もアオリイカ資源への影響が大きく、即座に止められる原因として挙げられるのが「成長乱獲」です。
特に、夏から秋にかけて釣られている“新子”(胴長〜15cm前後)の大量捕獲は、翌年の資源量を確実に減らす行為にほかなりません。

アオリイカは基本的に一年寿命の生物で、春に孵化した個体が夏に新子となり、秋から冬にかけて急速に成長し、翌春に産卵して死にます。
(夏や秋に産卵する個体もいます)
つまり、どれだけ多くの“親イカ”が産卵に参加できるかが、次の世代の新子の量(資源量)を決定します。
また、生まれたばかりのアオリイカ(数ミリから5センチ程度)は成長途中の死亡率が極めて高く、外敵や海流の影響、餌環境の変化などによって多数が失われ、産卵可能サイズまで成長できる個体が自然と少なくなります。
100g前後まで成長すれば生存率がかなり上昇しますが、釣り人による新子の大量捕獲が致命的な追い討ちとなり、親イカまで成長出来る個体数を大きく減らしてしまうのです。
親イカが減少すれば産卵量も減るため、そこから生まれる新子の数も減ります。
それが毎年繰り返されることで、アオリイカ資源はどんどん減っていきます。

「アオリイカがいなくなった」
「エギングは難しくて釣れない」
それはアオリイカの数が減っている、すなわち資源量が減少しているのだからエギングの難易度が年々上がるのは当然の話です。
皆さんが耳にする釣り人の体験談以外にも、福岡県、鹿児島県、長崎県、三重県、徳島県、高知県などの自治体でアオリイカ資源の減少が報告されています。
https://abchan.fra.go.jp/wpt/wp-content/uploads/2024/03/trends_2023_119.pdf

成長乱獲とは、本来なら産卵に参加できるサイズまで育つはずの個体を、未成熟の段階で大量に獲ってしまい、資源の土台そのものを崩してしまう状態を指し、漁業先進国では禁止されています。
成長乱獲を防ぐ事は、アオリイカに限らず全ての水産資源において、持続可能な漁業に欠かせない国際常識となっています。
なぜなら、未成熟個体の大量捕獲は資源へ与える影響が極めて深刻だからです。
しかし、漁業後進国の日本ではシラス(イワシやイカナゴ)、サバ、サンマ、スルメイカ、アオリイカ、アジ、ブリ、カンパチ、マダイ、ヒラメ、マゴチ、タチウオ、カサゴ、メバル、キジハタなどあらゆる魚種で成長乱獲が常態化し、資源を減らし続けています。
特に、アオリイカのように寿命が一年しかない種では、この影響が極めて大きく、未成熟個体を抜けば抜くほど、翌年の産卵親が減り、卵も減り、子イカも減るという結果が即座に現れます。

つまり、新子の大量捕獲は、翌年の資源量を確実に減らす「構造的な仕組み」そのものなのです。
年々釣りが難しくなるのは、毎年アオリイカの資源量が減少しているからに他なりません。
さらに、世界の水産研究では、小型個体を長期間にわたって選択的に獲り続けると、大型化しにくい方向へ遺伝的に誘導される「漁業誘導進化」が確認されています。
早期成熟、早期産卵の小型個体は人間に殺される前に子孫を残しやすいためです。
逆に遅成熟個体は、時間をかけて大きく成長する過程で人間に捕まるリスクが高まり、子孫を残せない個体が多くなります。
アオリイカで厳密に証明されたわけではありませんが、寿命が一年で世代交代が速い種であることを考えると、小型化の圧力がかかる可能性は十分にあり、「昔はもっと大きかった」という釣り人の実感と整合する側面があります。
そして、小型化が進むほど一個体の産卵量が減り、資源の減少をさらに加速させます。
胴長が10%短くなると、産卵量が20%から30%程度低下すると言われています。
本来であれば、この「未成熟個体を守る」という考え方は世界の沿岸資源管理では常識であり、欧米・オーストラリア・ニュージーランドなどの多くの国では、アオリイカを含む頭足類に最低サイズ規制や持ち帰り制限が設けられています。
地域によっては胴長23cm以下の持ち帰り禁止や、日当たりの持ち帰り数制限、禁漁期間が設定されており、未成熟個体の大量捕獲は法律で厳しく禁止されています。
しかし、日本ではサイズ規制が一切なく、釣具メーカーやインフルエンサーが「秋イカシーズン」「新子爆釣」を露骨に推奨することで、未成熟個体の捕獲が“当たり前”の文化として広まってしまっています。
初心者でも簡単に釣れる新子を中心にマーケティングが組まれ、新子は回遊性が高く釣果が安定しているため、動画や雑誌企画とも相性がよく、エギ消耗が増えて売上につながるという構造的な理由から、小型個体の乱獲が商業的に優先されています。
その結果として日本中で新子が大量に抜かれ、翌年の親イカの数が減り、生まれてくる新子も減っていくという負の循環が続いています。
私自身、日本の水産資源の壊滅的状況や「成長乱獲」という概念を知るまでは、毎年のように秋の新子イカを釣っていた側の人間です。

外から偉そうに批判しているわけではなく、問題の構造を理解して“これは続けてはいけない”と気づき、そこから釣り方を改めました。
同じように多くの人がこの基本的な仕組みに気づき、未成熟個体を残す行動を取れば、アオリイカ資源は確実に回復できると考えています。
エギングが登場してからと言うもの、我々日本人はアオリイカの成長乱獲を何十年も繰り返してきました。
釣り人から「昔はたくさん釣れた」「もっと大きいのが普通にいた」という話をよく聞きますが、アオリイカは自然に減ったわけではありません。
アオリイカを減らしたのは、未成熟個体を大量に獲り続けた我々日本人です。
何も知らず、成長乱獲の構造を理解しないまま続けた結果が、現在の資源状態にそのまま表れています。
一方、釣具メーカーは資源がどれだけ減ろうと気にしません。
売上さえ伸びればよい構造になっているからです。
メーカーや自治体が行う「産卵床プロジェクト」も、木を沈めて“良いことをしている”ように見せるパフォーマンスに過ぎず、成長乱獲をやめない限り資源回復には一切効果がありません。
しかし、無知な釣り人はそれだけで簡単に騙せます。
「◯◯の活動は素晴らしい!」
「流石世界に誇るエギングメーカーだ!」
そうやってあなたも騙されたのではありませんか?
残念ながら、木を沈めたところでアオリイカは一匹も増えません。
産卵場所があそこからこちらへ移る事はあっても、それで資源は1ミリも増えていません。
資源を増やすには、まず親イカの数を増やす必要があるからです。
おまけに、そんな無駄な事業に税金も使われています。
淡路市が実施した「アオリイカ資源増大事業補助金(産卵床増設等への助成)」の公式評価では、「アオリイカ漁獲量の増大に繋がっているという証拠はなく、実際には漁獲量が激減している」と明記されています。
本当にアオリイカの数を増やしたいのであれば、まずはエギングメーカーが「資源を守るために子イカ・新子釣りをやめましょう」とアナウンスするのが正しい姿であり、そこを避けたままでは何の意味もありません。
アオリイカを増やすために日本人ができる最も効果的な方法は、未成熟個体の捕獲をやめ、成熟して産卵に参加できる個体を増やすことです。
地球温暖化がどうであれ、黒潮がどうであれ、餌環境がどうであれ、まずは日本人の行動を改める必要があります。
少なくとも日本以外の国々は「地球温暖化のせいで・・・」「プランクトンの減少が・・・」などと言い訳をせず、自らの行いを反省し管理を徹底する事で、水産資源の増加・維持を続けています。
一方日本は、世界の数十年に渡る資源管理の成功例をいまだに無視し続け、水産物全体の水揚げは激減し、毎年過去最低を更新しています。
また、「他の魚種と同じように育ててから放流すれば良い」と言う声もあるようですが、仮にイカの放流が可能だとしても他魚種と同様に生存率は極めて低く、ほぼ効果のない放流事業に多額の税金が使われる事になります。
そのような非効率な方法ではなく「イカの子供が大人に育つまで獲らずに見守る」だけで、最も効果的な資源回復策を完全無料で行う事ができます。
それは、世界で当たり前に行われている水産資源管理の常識です。
おそらく、日本で真っ当な資源管理(漁業・釣りルール厳格化)が行われるのは20年以上先の話になるでしょう。
小さいときに釣りまくれば、翌年その地域の親イカは減り、卵も減り、子イカも減り、さらに釣れなくなります。
この負の連鎖を止めない限り、アオリイカ資源は絶対に回復しません。
イカナゴやハタハタのように、いなくなってからでは遅いのです。
そして、新子を釣らないという行動は、科学的にも倫理的にも正しい行動です。
多くの人がこの単純な事実に気づき、未成熟個体を守る行動を取れば、アオリイカは確実に増えます。
これを読んでいるあなたも「大きなアオリイカがたくさん釣れる未来」を望んでいるはずです。
「10年後も20年後もエギングを楽しみたい」と考えているはずです。
未成熟サイズのリリースが当たり前に行われ、子供でも簡単にキロアップのアオリイカが釣れる明るい未来。
漁業先進国と比較して、資源管理が40年遅れている日本だからこそ、今すぐ動ける釣り人の行動が水産資源の未来を左右します。
↑成長乱獲を避けるため、科学的根拠に基づいたリリースとキープ基準です。
資源管理に不慣れな日本人向けに、かなり甘めに設定しています。
それではまた。





「アオリイカが釣れない」
「20年前は簡単に大きなモイカが釣れたのに」
「なぜか春イカが少なくなった」
「エギングは釣れない、難しい」
「新子・秋イカがほとんどいない」
なぜアオリイカは少なくなってしまったのでしょうか。
この記事では、エギングのメインターゲットであるアオリイカ(モイカ)が減少した根本原因、および真犯人を明らかにします。
日本の沿岸でアオリイカが年々釣れなくなっている(難しくなっている)背景には、黒潮の蛇行や水温変動といった環境要因もゼロではありませんが、最もアオリイカ資源への影響が大きく、即座に止められる原因として挙げられるのが「成長乱獲」です。
特に、夏から秋にかけて釣られている“新子”(胴長〜15cm前後)の大量捕獲は、翌年の資源量を確実に減らす行為にほかなりません。

要約
- アオリイカが減った・釣れない最大の原因は、新子・秋イカを大量に釣る成長乱獲。
- アオリイカは自然死亡率が極めて高く、未成熟個体の追加的な減少が致命傷になる構造。
- 世界では未成熟個体の保護とサイズ規制が常識だが、日本は新子乱獲と無規制を続けている。
- 筆者自身もかつて新子釣りをしていたが、成長乱獲の仕組みに気づき行動を改めた。
- 新子を釣らず未成熟個体を残し、メーカーの新子推し文化に乗らないことが、アオリイカ資源回復への近道。
目次
アオリイカが減った・釣れない本当の理由
アオリイカは基本的に一年寿命の生物で、春に孵化した個体が夏に新子となり、秋から冬にかけて急速に成長し、翌春に産卵して死にます。(夏や秋に産卵する個体もいます)
つまり、どれだけ多くの“親イカ”が産卵に参加できるかが、次の世代の新子の量(資源量)を決定します。
また、生まれたばかりのアオリイカ(数ミリから5センチ程度)は成長途中の死亡率が極めて高く、外敵や海流の影響、餌環境の変化などによって多数が失われ、産卵可能サイズまで成長できる個体が自然と少なくなります。
100g前後まで成長すれば生存率がかなり上昇しますが、釣り人による新子の大量捕獲が致命的な追い討ちとなり、親イカまで成長出来る個体数を大きく減らしてしまうのです。
親イカが減少すれば産卵量も減るため、そこから生まれる新子の数も減ります。
それが毎年繰り返されることで、アオリイカ資源はどんどん減っていきます。
「アオリイカがいなくなった」
「エギングは難しくて釣れない」
それはアオリイカの数が減っている、すなわち資源量が減少しているのだからエギングの難易度が年々上がるのは当然の話です。
皆さんが耳にする釣り人の体験談以外にも、福岡県、鹿児島県、長崎県、三重県、徳島県、高知県などの自治体でアオリイカ資源の減少が報告されています。
https://abchan.fra.go.jp/wpt/wp-content/uploads/2024/03/trends_2023_119.pdf

高い自然死亡率と成長乱獲のダメージ
成長乱獲とは、本来なら産卵に参加できるサイズまで育つはずの個体を、未成熟の段階で大量に獲ってしまい、資源の土台そのものを崩してしまう状態を指し、漁業先進国では禁止されています。成長乱獲を防ぐ事は、アオリイカに限らず全ての水産資源において、持続可能な漁業に欠かせない国際常識となっています。
なぜなら、未成熟個体の大量捕獲は資源へ与える影響が極めて深刻だからです。
しかし、漁業後進国の日本ではシラス(イワシやイカナゴ)、サバ、サンマ、スルメイカ、アオリイカ、アジ、ブリ、カンパチ、マダイ、ヒラメ、マゴチ、タチウオ、カサゴ、メバル、キジハタなどあらゆる魚種で成長乱獲が常態化し、資源を減らし続けています。
特に、アオリイカのように寿命が一年しかない種では、この影響が極めて大きく、未成熟個体を抜けば抜くほど、翌年の産卵親が減り、卵も減り、子イカも減るという結果が即座に現れます。

つまり、新子の大量捕獲は、翌年の資源量を確実に減らす「構造的な仕組み」そのものなのです。
年々釣りが難しくなるのは、毎年アオリイカの資源量が減少しているからに他なりません。
さらに、世界の水産研究では、小型個体を長期間にわたって選択的に獲り続けると、大型化しにくい方向へ遺伝的に誘導される「漁業誘導進化」が確認されています。
早期成熟、早期産卵の小型個体は人間に殺される前に子孫を残しやすいためです。
逆に遅成熟個体は、時間をかけて大きく成長する過程で人間に捕まるリスクが高まり、子孫を残せない個体が多くなります。
アオリイカで厳密に証明されたわけではありませんが、寿命が一年で世代交代が速い種であることを考えると、小型化の圧力がかかる可能性は十分にあり、「昔はもっと大きかった」という釣り人の実感と整合する側面があります。
そして、小型化が進むほど一個体の産卵量が減り、資源の減少をさらに加速させます。
胴長が10%短くなると、産卵量が20%から30%程度低下すると言われています。
世界の常識と日本の新子文化
本来であれば、この「未成熟個体を守る」という考え方は世界の沿岸資源管理では常識であり、欧米・オーストラリア・ニュージーランドなどの多くの国では、アオリイカを含む頭足類に最低サイズ規制や持ち帰り制限が設けられています。地域によっては胴長23cm以下の持ち帰り禁止や、日当たりの持ち帰り数制限、禁漁期間が設定されており、未成熟個体の大量捕獲は法律で厳しく禁止されています。
しかし、日本ではサイズ規制が一切なく、釣具メーカーやインフルエンサーが「秋イカシーズン」「新子爆釣」を露骨に推奨することで、未成熟個体の捕獲が“当たり前”の文化として広まってしまっています。
初心者でも簡単に釣れる新子を中心にマーケティングが組まれ、新子は回遊性が高く釣果が安定しているため、動画や雑誌企画とも相性がよく、エギ消耗が増えて売上につながるという構造的な理由から、小型個体の乱獲が商業的に優先されています。
その結果として日本中で新子が大量に抜かれ、翌年の親イカの数が減り、生まれてくる新子も減っていくという負の循環が続いています。
私自身、日本の水産資源の壊滅的状況や「成長乱獲」という概念を知るまでは、毎年のように秋の新子イカを釣っていた側の人間です。

外から偉そうに批判しているわけではなく、問題の構造を理解して“これは続けてはいけない”と気づき、そこから釣り方を改めました。
同じように多くの人がこの基本的な仕組みに気づき、未成熟個体を残す行動を取れば、アオリイカ資源は確実に回復できると考えています。
エギングが登場してからと言うもの、我々日本人はアオリイカの成長乱獲を何十年も繰り返してきました。
釣り人から「昔はたくさん釣れた」「もっと大きいのが普通にいた」という話をよく聞きますが、アオリイカは自然に減ったわけではありません。
アオリイカを減らしたのは、未成熟個体を大量に獲り続けた我々日本人です。
何も知らず、成長乱獲の構造を理解しないまま続けた結果が、現在の資源状態にそのまま表れています。
アオリイカを増やすために私たちができること
一方、釣具メーカーは資源がどれだけ減ろうと気にしません。売上さえ伸びればよい構造になっているからです。
メーカーや自治体が行う「産卵床プロジェクト」も、木を沈めて“良いことをしている”ように見せるパフォーマンスに過ぎず、成長乱獲をやめない限り資源回復には一切効果がありません。
しかし、無知な釣り人はそれだけで簡単に騙せます。
「◯◯の活動は素晴らしい!」
「流石世界に誇るエギングメーカーだ!」
そうやってあなたも騙されたのではありませんか?
残念ながら、木を沈めたところでアオリイカは一匹も増えません。
産卵場所があそこからこちらへ移る事はあっても、それで資源は1ミリも増えていません。
資源を増やすには、まず親イカの数を増やす必要があるからです。
おまけに、そんな無駄な事業に税金も使われています。
淡路市が実施した「アオリイカ資源増大事業補助金(産卵床増設等への助成)」の公式評価では、「アオリイカ漁獲量の増大に繋がっているという証拠はなく、実際には漁獲量が激減している」と明記されています。
本当にアオリイカの数を増やしたいのであれば、まずはエギングメーカーが「資源を守るために子イカ・新子釣りをやめましょう」とアナウンスするのが正しい姿であり、そこを避けたままでは何の意味もありません。
アオリイカを増やすために日本人ができる最も効果的な方法は、未成熟個体の捕獲をやめ、成熟して産卵に参加できる個体を増やすことです。
地球温暖化がどうであれ、黒潮がどうであれ、餌環境がどうであれ、まずは日本人の行動を改める必要があります。
少なくとも日本以外の国々は「地球温暖化のせいで・・・」「プランクトンの減少が・・・」などと言い訳をせず、自らの行いを反省し管理を徹底する事で、水産資源の増加・維持を続けています。
一方日本は、世界の数十年に渡る資源管理の成功例をいまだに無視し続け、水産物全体の水揚げは激減し、毎年過去最低を更新しています。
また、「他の魚種と同じように育ててから放流すれば良い」と言う声もあるようですが、仮にイカの放流が可能だとしても他魚種と同様に生存率は極めて低く、ほぼ効果のない放流事業に多額の税金が使われる事になります。
そのような非効率な方法ではなく「イカの子供が大人に育つまで獲らずに見守る」だけで、最も効果的な資源回復策を完全無料で行う事ができます。
それは、世界で当たり前に行われている水産資源管理の常識です。
おそらく、日本で真っ当な資源管理(漁業・釣りルール厳格化)が行われるのは20年以上先の話になるでしょう。
小さいときに釣りまくれば、翌年その地域の親イカは減り、卵も減り、子イカも減り、さらに釣れなくなります。
この負の連鎖を止めない限り、アオリイカ資源は絶対に回復しません。
イカナゴやハタハタのように、いなくなってからでは遅いのです。
そして、新子を釣らないという行動は、科学的にも倫理的にも正しい行動です。
多くの人がこの単純な事実に気づき、未成熟個体を守る行動を取れば、アオリイカは確実に増えます。
これを読んでいるあなたも「大きなアオリイカがたくさん釣れる未来」を望んでいるはずです。
「10年後も20年後もエギングを楽しみたい」と考えているはずです。
未成熟サイズのリリースが当たり前に行われ、子供でも簡単にキロアップのアオリイカが釣れる明るい未来。
漁業先進国と比較して、資源管理が40年遅れている日本だからこそ、今すぐ動ける釣り人の行動が水産資源の未来を左右します。
↑成長乱獲を避けるため、科学的根拠に基づいたリリースとキープ基準です。
資源管理に不慣れな日本人向けに、かなり甘めに設定しています。
出典
- 水産庁「我が国周辺水域の漁業資源評価」各年版
- FAO, Code of Conduct for Responsible Fisheries
- 頭足類の資源生物学に関する研究論文(イカ類の自然死亡率・生残率など)
- 各国沿岸漁業のサイズ規制制度に関する公的資料(オーストラリア、ニュージーランド、EU など)
それではまた。


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