こんにちは。Johnです。

画像

日本の海では、魚が減り続けています。

それは一時的な不漁ではなく、数十年単位で積み重なってきた長期的な傾向です。

かつて当たり前に獲れていた魚は獲れなくなり、獲れてもサイズは小さく、価格は上がり、流通は不安定になっています。

それにもかかわらず、日本社会では「日本は魚を乱獲している」という説明が正面から語られることはほとんどありません。

代わりに繰り返されるのは、海水温の上昇や海流変動といった自然要因です。

しかし、この説明には決定的な欠陥があります。

もし原因が自然だけなら、なぜ世界の多くの国では水産資源が維持・増加しているのか、という問いに答えられないのです。



要約

  • 世界では水産資源は回復しているが、日本の魚だけが減り続けている。
  • その主因は温暖化ではなく、成熟前個体を獲り続ける「乱獲」である。
  • 乱獲は違法行為ではなく、再生産能力を超えた漁獲状態を指す。
  • 日本では乱獲を認めると制度全体が崩れるため、問題が直視されてこなかった。



目次



世界では魚が回復し、日本だけが減っている

画像

まず押さえるべき前提は、世界全体で見れば水産資源は一貫して増え続けている、という事実です。

FAOやOECDの国際報告では、漁獲規制と資源管理を導入した国や地域において、親魚量が回復し、漁業が安定していることが繰り返し示されています。

水揚げが毎年減り続ける日本とは逆に、世界の水揚げ量は完全な右肩上がりであり、総量は2億トンを超えています。

重要なのは、これらの国々もまた海水温上昇や環境変動の影響を受けているという点です。

それでも魚がたくさん獲れているのは、科学的根拠に基づいた資源管理を徹底し漁獲圧を人為的に下げたからです。

つまり、魚が減るか増えるかを決めている最大の要因は、自然条件ではなく「人間による漁獲のあり方」です。

それに対して日本では、2026年現在でも科学的根拠を無視した漁獲が続けられ、未成熟魚が長年にわたって大量に水揚げされ続けています。

魚は一度も産卵しないまま獲られれば、その個体が本来担うはずだった将来の再生産力は完全に失われます。

これが個体レベルでは小さな影響に見えても、漁業全体で常態化すれば、資源が減るのは当然の結果です。

水産学ではこの現象を成長乱獲と呼び、世界では「避けるべき漁業」として徹底的に排除されています。

数十年前に世界がやめたことを、日本だけが続けている。

その結果が、「世界では回復、日本だけが減少」という現在の差として表れています。



「まだ獲れている」という錯覚と、乱獲の本当の意味

日本では今でも、「まだ魚は獲れている」「市場に並んでいる」という声が聞かれます。

しかし、これは資源管理の観点では意味を持ちません。

未成熟個体を中心に獲れば、短期的には漁獲量は維持できますが、その裏で産卵可能な親魚は減り、再生産能力は確実に削られていきます。

未成熟魚を守り、大人になれる個体を増やすのは世界の常識。

魚の世界だけではなく、人間でも子供を守るのは常識です。

それと逆のことを続けているのが漁業後進国の日本です。

これは、貯金を切り崩しながら生活している状態と同じです。

今は生活できていても、将来の基盤は確実に壊れています。

日本の水産は、この状態が長年続いています。

実際、80年代に1200万トンあった水揚げが今では363万トンまで激減しています。

さらに問題なのは、日本では「乱獲」という言葉自体が誤解されていることです。

乱獲は密漁や違法操業のことだと思われがちですが、国際的な定義では違います。

乱獲とは、合法か違法かに関係なく、資源の再生産能力を超えて漁獲している状態を指します。

法律を守っていても、資源が減り続けていれば、それは乱獲です。

この定義が共有されていないため、日本では議論が最初から噛み合わなくなっています。



なぜ日本は乱獲を認められないのか

日本で乱獲を認めることは、単なる言葉の問題ではありません。

それは、これまでの制度全体を否定することを意味します。

行政は過去の政策判断を見直さなければならず、漁協は自主規制の限界と向き合う必要があります。

流通はサイズ規格を再設計し、消費者は「安く大量に魚を食べる」という前提を失います。

だからこそ、日本社会では問題が直視されず、温暖化という「誰も責任を負わなくて済む説明」がされ続けてきました。

しかし世界の水産学では、環境変動と漁獲圧は必ずセットで評価されます。

なぜなら、環境は制御できなくても、漁獲圧は人間が制御できるからです。

この「制御可能な要因」から目を逸らし続ける限り、日本の水産が回復することはありません。



結論

日本の魚が減っている主因は乱獲です。

これは思想でも主張でもなく、国際統計と水産学が示す結論です。

日本が乱獲を認められないのは、漁師の意識や国民性の問題ではありません。

乱獲を認めた瞬間に、既存の制度が成立しなくなるよう設計されていることが原因です。

科学的根拠よりも政治の都合が優先されてきた結果、363万トンと言う過去最低の水揚げを生み出しています。

日本では、先進国が当たり前に行なって来た資源管理がいまだに出来ていません。

サンマが獲れない、スルメイカが減っている、イカナゴがいなくなった、サバが激減したなど。

その度にニュースでは「地球温暖化のせいだ」「黒潮大蛇行だ」と大騒ぎをして、誰も責任を負わず、何の対策もしなくて良い答えを作り出して来ました。

この間違いを直視しない限り、日本の水産はこれからも「環境のせい」にしながら、静かに衰退していきます。



出典

  • FAO, The State of World Fisheries and Aquaculture
  • OECD, Fisheries Policy Reviews
  • Froese et al. (2016), Why size matters in fisheries management
  • 水産研究・教育機構 各魚種成熟データ
※本記事は信頼できる一次資料をもとに調査・構成され、2025年にChatGPTのサポートによって作成されました。



それではまた。




スクリーンショット 2025-04-14 21.49.49

スクリーンショット 2025-04-14 21.51.48