こんにちは。Johnです。
ブリとサワラを狙って朝マズメにテトラを歩き回ってきました。
使う人が少ない必殺ミノー「M108シンキングワークス」を昨年から用意していました。
本記事では、科学的根拠に基づき未成熟魚は原則全てリリースしています。
稚魚・若魚の持ち帰りは資源の減少を招き、釣り人自身の首を絞める結果に繋がります。
また、魚へのダメージを抑えるため、バーブレスフックを使用しています。
持っていくルアーを絞る
以前は青物を狙いにいくのに、大量のルアーを用意して釣り場へ向かっていましたが、もうそれはやめようと決心し、大幅にボックス内ルアーを減量しました。この時期にたまに青物を狙いにいく程度だから、そもそも種類もそれほど必要がないからです。
- K2RP122
- フィードポッパー100
- K2F122
- M108SW
- スーパーサージャー10
- メタルマジックTG40g
今回持ち込むルアーをこれだけに絞りました。
基本的にタックルハウスを愛しているため、それ系統のルアーが多くなるのは必然です。
まずK2RPは昔からシーバスをやっている人ならご存知のフィードポッパー。
青物も巻くだけでバシャバシャと誘ってくれるし、マズメの暗い時間帯にスローリトリーブやスプラッシュでシーバスも狙える水平浮き万能トップウォーターです。
また、「青物と言えばフィードポッパー」と言うくらい有名なもう一つのトップウォーターは、ワールドシャウラ2832でキャストする事を前提に、体へもタックルへも負担を減らしながら投げ続けられる100サイズに絞りました。
そして、ルアー業界全体を牽引するK2Fシリーズは122のみ。
これも明るい時間の早めのリトリーブ、ジャーキングから暗い時間帯のスローリトリーブまで対応する事から、青物が始まる前のシーバスからナブラ中、もしくはナブラ終了後に若干レンジの落ちた奴らを仕留めるために厳選しました。
続いて、今回の秘密兵器であるM108シンキングワークス。
そもそもM自体あまり売っておらず、定番と言うよりはメーカーに在庫が無くなったら状況を見て製造する感じのルアーです。
実は、知る人ぞ知る系のロングセラーになっているモデルです。
Mをご存知ない方もいると思いますが、今流行りの重くて飛ぶルアーではなく、軽くてぶっ飛んで軽快にアクションしてくれるスーパーベーシックミノーです。
発売はなんと1999年。
古いルアーですが、軽量ミノーと重心移動の集大成と呼べるような傑作です。
簡単に言うと、キャストがとても楽。
これほど気持ち良く飛んでくれる軽量ミノーはなかなかありません。
しかも、軽量だからキレ良くブリブリ泳ぐ。
おまけに、今回のM108SWは通常モデルと比べて重いわけですから、さらにブッ飛びます。
最近はタックルハウスからも重いルアーばかり登場していますが、個人的には「軽くて飛ぶ」をもっと追求して欲しいと考えています。
巻いて良し、トゥイッチして良し、ジャークして良しと使い方もターゲットも限定されない、まさにフリースタイルのために存在するようなルアーがMです。
私は青物対策でフックをSTX-58の4番に変更しています。

また、ここからはタックルハウス以外のルアー。
スーパーサージャーは、遠くで発生したナブラを狙い撃つためのジグミノー。
着水直後にリトリーブする事で、水面をスキップさせながら誘います。
強風、遠方でのナブラ、深いなどの理由で他のルアーでどうにもならない時にはメタルマジックTG。
ブレードだから青物に限らずフラットフィッシュや太刀魚など幅広い魚を狙えます。
これらを小さめのボックスに収めて、出来るだけ荷物を軽くして釣りに臨みました。
主力のM108SW
よっこいしょと頑張って投げなくても、スパッと気持ち良く飛ばせて操作も軽いM108SWが今回の主役。風があってさらに飛距離が必要になればK2Fに切り替えますが、本日はほとんど風がなく快適です。
午前4時にテトラを歩き続けてエントリーしたものの、明るくなり始めるまでがとても長く感じられました。
午前5時以降、午前6時までにエントリーしたので良さそうです。
しばらくは真っ暗だったので、久しぶりのワールドシャウラに体を慣らす意味も含めてK2Fのスローリトリーブでシーバスも狙ってみます。
が、それほど流れもなく気配も感じられないまま空が明るくなり始めました。
ボラの元気がとても良く、どでかい奴が跳ねまくっています。
5時45分頃からギリギリ釣れそうな明るさになって来たので、M108のミディアムリトリーブ&ジャークで狙います。
ここ数年はオーバーなジャーキングで、ルアーをエギのようにダートさせるサワラ釣りが流行っているようですが、普通のジャークやトゥイッチで問題なく釣れるので気にする必要はありません。
グリグリ巻きながら軽くジャークさせていると、ゴゴゴッとアタリを感知。
M108は、あえて沈めない限りは水面付近を真っ直ぐトレース出来るため、今のアタリは水面下30センチから50センチほど。
すぐに外れてしまいましたが、これだけボラが湧いているのだからボラの体に接触したのだと思われます。
と考えつつも一応ルアーをチェックしてみると、カッターで刻んだような等間隔の歯形とボロボロになったリーダー。
まさか・・・。
この辺りの海では、残念ながら太刀魚はほぼ絶滅状態でまず釣れません。
となると、サワラの可能性が非常に高いです。
ラインを結び直してキャスト再開。
午前6時にはまだなっていないくらいの時間です。
リトリーブでブリブリ動かしながら、ジャークでのヒラうち。
ゴンッ!
来た!
遊びません。
一気に寄せます。
PE1号、リールは少し小型のC3000XGではありますが、問題はありません。
ステラのドラグ性能とパワーに頼り切った釣りです。

瞬殺で上がって来たのは70センチほどのサワラ。
ハマチのように重量感のあるパワフルな引きはないものの、ワールドシャウラ2832では非常に楽しめる相手です。
持ち帰りが困難な場所のため、速やかにリリースして次を狙います。
次からはバックパックで持って帰れるようにしてもいいかも。
長時間のキャストでも楽、スローでもファストでも、ロッドアクションを入れても動きが破綻しない。
M108SWの使い勝手の良さを知っていると、現在流行りのルアーが見失ってしまったものが見えるような気さえします。
重くなってもいいからとにかく飛ばせ!飛距離最優先だ!
ユーザーも、ルアーメーカーもおかしな方向に進んでしまっているように感じます。
本来、重心移動とは「めちゃくちゃ魚が釣れるけど飛ばないルアー」を飛ばすために生まれたものです。
それを忘れているのではないでしょうか。
おまけに、今回持って行ったタックルハウスルアーは全て鉛を使っていません。
こう言うところをちゃんとしているから、私はタックルハウスが好きなんです。
ツバスの群れ

写真がないのでゴープロの動画をスクショしたものです。
サワラが釣れたのは午前6時までのまだ薄暗い時間だけでした。
その後は、再びボラジャンプが激しさを増し、それ以外は何もない時間が続きます。
6時半を過ぎた頃に、ようやく青物のボコボコした集団で捕食している様子が見えるようになりました。
ちょっと距離が遠い事もあって、フィードポッパー100に変更。

このルアーも楽に遠投ができるシリーズです。
すると、着水直後にヒット。
なんだ?
あれ?
引っ張られているけど、とても軽い。
何これ?
上がって来たのは30センチ台のツバスでした。
なるほど。
こいつらの群れがボコボコやってるのか。
これじゃあ楽しめないな。
ライトゲームタックルならいいけど。
そして、午前7時になるともう完全に何もいなくなってしまいました。
今回はここで終了です。
M108SWが活躍してくれた事、サワラがいる事が確認できたので今回の目的は達成です。
やはりMシリーズは、その存在を忘れてはならない重要なルアーです。
ロッド:ワールドシャウラ2832
リール:ステラC3000XG
ライン:完全シーバス1号
リーダー:ヴァルカンEXTRA8号
それではまた。


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