こんにちは。Johnです。

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「漁獲枠」とは、本来は魚を獲りすぎて資源を枯渇させないために設けられる年間の上限量です。

科学者が資源量を推定し、「これ以上獲れば将来いなくなる」という水準を計算し、その範囲内で操業を行う仕組みです。

つまり漁獲枠は、

・漁業者にとっての“天井”であり、これ以上獲ってはいけない線
・資源管理にとっての“安全装置”であり、来年以降の資源を残す仕組み

として機能するのが本来の姿です。


漁業先進国ではさらに徹底しており、魚が自然界で他の生物に捕食される量まで計算に入れて漁獲枠を決めることもあります。

つまり「人間が獲りすぎなければいい」ではなく、「海の生態系全体が健全に回るようにどれだけ残すか」という視点で管理しているのです。



要約

  • 漁獲枠は「年間の上限量」。先進国では生態系全体を見て厳格に運用。
  • 日本の枠は資源量を上回る机上の数字で、現場の上限として機能していない。
  • 世界は1980年代から資源管理を徹底、安定した漁獲を実現。日本は“昭和のやり方”。
  • 漁師・漁協から資源管理を求める声が弱く、政府も政治的配慮で本格規制に踏み込まず。



目次



分かりやすい例え話

ここにイカが100匹いました。

漁業先進国では「全部獲ったらイカがいなくなる」と考え、10匹とか20匹だけ獲るように漁獲枠を設定します。

残りの80〜90匹は海に残るので、翌年また子孫を増やして安定して獲れるのです。

しかも、その中には他の魚やクジラなどに食べられる分も織り込んで、資源全体が持続するように調整しています。

一方日本では「100匹しかいないイカに対して、200匹・300匹獲っていい」と机上で枠を設定してしまいます。

もちろん現実には100匹しかいないので200匹も300匹も獲れるはずはありません。

このように、資源を残す仕組みがないため100匹は獲り尽くされ(サイズを問わず)、翌年以降どんどん減っていきます。

また、他の生物が食べる分も獲ってしまうため生態系への影響も甚大です。



スルメイカの漁獲枠と実際の漁獲量(日本)

年度漁獲枠(t)実際の漁獲量(t)枠に対する達成率
2024年度79,20011,900約15%
2025年度19,200推定1万t前後枠に届かず


スルメイカでは「漁獲枠を大幅に削減した」と発表されました。

しかし現実には、昨年度からすでに漁獲量が大幅に減っており、今年度の枠にすら届きません。

枠を減らしたように見えても、実際には“達成不可能な机上の数字”が並んでいるだけです。

資源量を大きく上回る枠が設定されているため、事実上「取り放題」の状態であり、漁獲枠があってもなくても結果は変わりません。



サバの漁獲枠と実際の漁獲量(ノルウェー)

年度漁獲枠(t)実際の漁獲量(t)枠に対する達成率
2022年約280,000約272,00097%
2023年約290,000約285,00098%
2024年約290,000約288,00099%


ノルウェーでは、科学的に設定された漁獲枠が実際の漁獲量とほぼ一致しています。

つまり漁獲枠が「現実に獲れる量の上限」として機能しており、資源を減らさず、毎年安定して漁獲できる仕組みになっています。

来年も再来年も魚が獲れることが確定しているのだから、成長産業になるのは当たり前の話です。



国際的な成功事例と日本の対比

漁獲枠を徹底的に守ったことで資源が回復した国は、ノルウェーだけではありません。

ニュージーランド、オーストラリア、アイスランド、カナダ、アメリカ、イギリス、EU諸国──多くの漁業先進国が1980年代から本格的に資源管理に取り組み、資源回復と安定した漁業収入を実現しています。

早い国では40年近く前から資源管理に取り組んでいるのに、日本はいまだに「昭和の獲り尽くすやり方」を続けています。

令和の時代になっても資源管理の発想が根付かず、世界との差は広がる一方です。



漁師や漁協が声を上げない理由

本来なら、資源の減少は漁師や漁協にとって死活問題のはずです。

魚がいなくなれば自分たちの仕事そのものが消えるのです。

ところが日本では、漁業者や漁協が資源管理を大きな声で訴える場面はほとんど見られません。

普通に考えれば、漁を一時的に休んで資源を回復させ、その代わりに補助金を受け取る方がはるかに楽なはずです。

仕事をしなくてもお金がもらえるのなら、本来は「資源を残して漁を休む」選択をとるのが合理的です。

しかし日本の漁業現場では、そうした発想や制度設計が乏しく、目先の漁獲を優先してしまいます。

結果として、補助金をもらいながら資源を守るどころか、補助金を受けてもなお「とれるうちに獲る」姿勢を変えられず、自分たちで自分たちの未来を削り取っています。

合理的に考えればあり得ない行動であり、構造的に漁師や漁協が「頭の悪い選択」を続けているようにしか見えません。



結論

このように現場から資源管理を求める声が上がらず、政府も本気で規制に踏み込まないまま、日本の漁業は崩壊へと進んでいます。

日本全体の総漁獲量(天然・養殖)は1980年代のピーク時(約1,200万トン)から現在(約360万トン)までに7割も減少しました。

世界では総漁獲量(天然・養殖)が毎年増えて続けて2億トンを超えているのに、日本だけが衰退を続けています。

それでも政府が「日本の魚は減っている」とようやく認めたのは2018年以降で、改正漁業法が成立した2019年になってからです。

結果として、政府は「漁業者の目先の収入や地域社会への配慮」をしているつもりでも、実態は資源を守らず、漁業を日本から一掃しようとしているのと同じです。

本当の配慮とは、資源をきちんと管理し、10年後も20年後も魚が獲れる未来を残すことに他なりません。

こんなアホなことを何十年も続けているのが日本です。

魚の減少も、米の不足も、現実を直視せず、対策を先送りし続ける──この国の体質そのものが問題なのです。

日本の漁獲枠が意味を持つようになるのは、「現実に獲れる量よりはるかに低い水準に数字を置き、資源が再生産できる余力を確実に残す」ときです。

世界の常識に追いつかない限り、日本の海は痩せ細り、漁業は消えていくでしょう。



出典

  • 水産庁「我が国の漁業生産量の推移」(2023年統計)
  • FAO Fisheries and Aquaculture Statistics (2023)
  • 改正漁業法(2019年施行)関連資料
  • ICES / Norwegian Ministry of Fisheries 公表データ(ノルウェーのサバ資源管理)

※本記事は信頼できる一次資料をもとに調査・構成され、2025年にChatGPTのサポートによって作成されました。




それではまた。





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