こんにちは。Johnです。

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はじめに

日本には「何cmからキープして良いのか」曖昧な魚が多く、根拠なくキープしたり、何となくリリースが当たり前に行われています。

「この魚は小さいからリリースしましょう」
→小さいとは何を根拠に、一体何センチの事を言ってるんだ?
→そもそもなぜリリースしなければいけないんだ?

そんな疑問に答えるために本記事を作りました。

各魚種の「ギリギリキープサイズ(成熟割合80%)」と「キープ可能サイズ(成熟割合90%以上)」を科学的根拠に基づいて明確に示しました。

サイズは口先から尾の先端までの全長で表記しています。

魚は未成熟の段階、産卵を経験する前に殺してしまうと、数をどんどん減らしながら小型化が促進されます。

  • 「昔と比べて魚が釣れなくなった」
  • 「釣れても小さい魚ばかり」
  • 「かつては海の色が変わるくらいイワシがいたのに」

これは日本で数十年続く成長乱獲と呼ばれる現象であり、日本近海の魚が減少を続ける主因の一つです。

なぜ未成熟魚をリリースする必要があるの。

それは成長乱獲を回避し、日本の魚をこれ以上減らさないために最低限必要な取り組みだからです。

そして、成長乱獲を防ぐためには、繁殖済みと推定されるサイズまで成長した魚をキープ基準とする事が最良の方法です。

そうする事で総産卵量が増加し、資源の減少に歯止めをかける事が可能です。

日本ではあまり知られていませんが、これは国際的な資源管理の最も基本的な考え方になります。


ギリギリキープ/キープ可能の定義

ギリギリキープ(成熟率80%)とは、「どうしても」という場合に限って認められる最低限のラインで、人間でいえば“中学生”程度の成熟度です。

繁殖経験済み(繁殖可能)と判断可能なギリギリ最低ラインであり、日本の未来を守る最終防衛ラインです。

キープ可能(成熟率90%以上)とは、“高校生”程度の段階。

どちらも本来は「お酒も飲めない未熟な段階」であり、理想は“20歳以上=完全な成熟個体”であるはずです。

しかし、長年の成長乱獲により資源が枯渇寸前の日本では、現実的にすべてを守るのは難しいため、多くの釣り人が実践可能なギリギリの基準として提示しています。 

これから実際に目安サイズを見た時に「厳しすぎる」と感じるかもしれません。

しかし、それこそが日本の資源状態を示す正直な感想です。

ギリギリに設定しても難しいと感じるほど、日本の水産資源は危機的状況なのです。



【目次】



メバルのキープサイズ

  • ギリギリキープ:22cm
  • キープ可能:24cm以上

カサゴのキープサイズ

  • ギリギリキープ:22cm
  • キープ可能:25cm以上

アジのキープサイズ

  • ギリギリキープ:23cm
  • キープ可能:25cm以上

ブリのキープサイズ

  • ギリギリキープ:75cm
  • キープ可能:80cm以上

サワラのキープサイズ

  • ギリギリキープ:60cm
  • キープ可能:70cm以上

カンパチのキープサイズ

  • ギリギリキープ:60cm
  • キープ可能:65cm以上

タチウオのキープサイズ

  • ギリギリキープ:80cm
  • キープ可能:85cm以上

マルスズキのキープサイズ

  • ギリギリキープ:70cm
  • キープ可能:75cm以上

ヒラスズキのキープサイズ

  • ギリギリキープ:65cm
  • キープ可能:70cm以上

ヒラメのキープサイズ

  • ギリギリキープ:45cm
  • キープ可能:50cm以上

マゴチのキープサイズ

  • ギリギリキープ:45cm
  • キープ可能:50cm以上

マダイのキープサイズ

  • ギリギリキープ:30cm
  • キープ可能:35cm以上

キジハタのキープサイズ

  • キープ可能:35〜44cm

アカハタのキープサイズ

  • キープ可能:30〜35cm

オオモンハタのキープサイズ

  • キープ可能:35〜44cm

アカカマス/ヤマトカマスのキープサイズ

  • アカカマス:ギリギリキープ31cm/キープ可能32cm以上
  • ヤマトカマス:ギリギリキープ26cm/キープ可能27cm以上

アオリイカのキープサイズ

  • キープ可能:20cm以上(胴長)

ケンサキイカのキープサイズ

  • キープ可能:20cm以上(胴長)

マダコのキープサイズ

  • ギリギリキープ:700〜999g
  • キープ可能:1kg以上



魚種別の詳細記事リンク



なぜ日本では魚が減り、小型ばかりが釣れるのか?

釣り場で「小型ばかりが釣れる」「魚が釣れない」「魚が全然いない」と感じたことはありませんか?

それは“成長乱獲”がすでに進行している可能性を強く示しています。

成長乱獲とは、魚が成熟して繁殖する前に獲られてしまうことで、子孫を残せないために翌年以降の魚の数が減ってしまう状態を指します。

産卵前に殺される事が繰り返されれば、将来の資源が減っていくのは当たり前の話です。

資源管理に成功している国々では、成長乱獲を避けるために厳しいルールを設け、厳格な管理の元で水産資源を維持・増加させています。

そんな中、日本は魚が減った理由を「温暖化のせいだ」「中国が悪いんだ」「黒潮大蛇行の影響だ」「鯨が悪い」「マグロが食べたからだ」と責任転嫁を続け、ほとんど対策をしないまま水産資源を減らし続けてきました

フィッシングライセンスもいまだに導入される気配はありません。

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水産物総生産量(天然・養殖):青世界全体赤日本

日本人が未成熟の魚を食べ続ければ、次の世代は生まれにくくなり、それが繰り返された結果、日本の水産資源は極めて深刻な状況にあります。

人間に例えれば、幼稚園児や小学生が社会から突然消えてしまうようなものです。

子供達がいなくなってしまったら、将来誰が大人になって子を産むと言うのでしょうか。

日本でこの状態が続く限り、魚が釣れなくなる未来がすぐそこまで来ています。

成長乱獲を続ける日本の水産物の生産量は、1984年の1282万トンから2024年の363万トンまで激減しています。

日本では明確なルールがほとんどない一方、海外では漁師や釣り人に厳しいルールが設けられ、資源が守られているから大きな魚が豊富に釣れるのです。

成長乱獲を防ぐ事は、世界の水産資源管理では常識です。

10年後、20年後も楽しく釣りを続けるために、未成熟魚を獲らない・持ち帰らないと言う選択を当たり前にしていきましょう。



↑成長乱獲についてはこちらの動画が参考になります。


おわりに

この一覧は今後も新たな魚種を追加し、随時更新していく予定です。

もし「この魚も追加してほしい」というリクエストがあれば、ぜひコメントでお知らせください。

すべての釣り人が“科学的根拠に基づいた判断”を実践できるよう、今後も発信を続けていきます。

これまでの「何となく小さいからリリースする」から「まだ産卵していないサイズだからリリースする」に変われば、日本の未来はきっと明るくなります。



それではまた。




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