釣りで人気のあるアカカマスとヤマトカマス。

本記事では、国内の調査データに基づき、「何センチからキープできるか」に加えて、「釣れる時期」と「産卵期」もふまえたリリース判断の目安を解説します。
資源を守りながら釣りを楽しむために、科学的根拠に基づいたリリース基準を、アカカマスとヤマトカマスに分けて紹介します。
目次
産卵時期は夏〜秋
アカカマスの産卵期は地域によって差はありますが、おおむね7月から10月にかけて行われます。
この時期に釣れる個体の中には、まさに産卵を控えた抱卵個体や、繁殖のために沿岸に寄ってきた成熟個体が多く含まれています。
とくに、8月〜10月は沿岸からの釣果が多くなる「釣れる時期」と「産卵時期」が重なるタイミングです。
この時期に小さな個体を無自覚に持ち帰ってしまえば、産卵前の魚を刈り取ってしまうことになり、資源の再生産に大きな影響を与えます。
成長乱獲とは?
成長乱獲とは、「魚が十分に成長し、産卵を経験する前に大量に漁獲してしまうこと」です。魚は一般に、成熟して産卵できるようになるまでに数年かかります。
その前に小型個体ばかり獲ってしまうと、次世代を残せず資源は減少していきます。
とくにカマスのように、岸からでも数釣りができる魚は、釣れているうちは問題が見えにくく、気づかないうちに未成熟な個体を大量に持ち帰ってしまうことがあります。
一度も繁殖できなかった個体が何千、何万と失われれば、その年に生まれるはずだった次世代の魚もすべて失われます。
これが数年続くだけで、その海域の資源は目に見えて減少します。
そのため、世界では「魚が一度は産卵できるようにする」ことを資源管理の基本とし、多くの国が最小体長(ミニマムサイズ)規制を導入しています。
たとえばヨーロッパやアメリカでは、種ごとに成熟サイズを調査し、それ未満の魚は売ることも持ち帰ることも禁止されています。
しかし、日本の釣りではそのような基準が設けられていないことが多く、結果として全国各地で成長乱獲が常態化しています。
このあと紹介する「成熟サイズ」を基準に、私たち自身の釣りでもできる対策を考えていきましょう。
アカカマスの成熟割合(全長)
※その前に──全長と体長の違いに注意
釣り人が魚を測るとき、一般的には「全長(total length)」=口先から尾の先端までの長さを用います。
一方、水産調査では「体長(fork length)」=尾びれの分かれ目までの長さが使われることもあり、混同すると実際のサイズ感にずれが生じます。
| 全長(cm) | 成熟割合の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 25cm | 約20〜30% | 未成熟個体が大半 |
| 28cm | 約45〜50% | 成熟・未成熟が半々 |
| 30cm | 約65〜70% | 多くが成熟 |
| 32cm以上 | 約90%以上 | ほぼすべて成熟 |
このように、25〜28cmの個体では未成熟の割合が高く、30cmを超えてようやく大半が成熟します。
32cm以上であれば、ほぼすべてが繁殖を終えた個体と判断できます。
リリースとキープの基準(アカカマス)
| 全長(cm) | 判断区分 | 説明 |
|---|---|---|
| 28cm以下 | リリース | 未成熟や産卵未経験の可能性が高く、資源への影響が大きい |
| 〜31cm | 可能な限りリリース | 成熟済み個体も多いが、未成熟も3割混じる。 |
| 32cm以上 | キープ可 | ほぼすべてが繁殖を終えた個体で、影響が最も少ない |
リリースすべきサイズは29cm以下。30cmを超えると大半が成熟個体となり、持ち帰ることが可能になります。
資源保護を重視するなら、できるだけ32cm以上をキープ対象とするのが理想です。
ヤマトカマスは別種──リリース基準も異なる
見た目がよく似ているヤマトカマスも、釣り場でよく混じる魚ですが、アカカマスとは別種であり、サイズも成長速度も異なります。一般にヤマトカマスはアカカマスよりも小型で、成長もやや早いため、成熟サイズの基準も変わってきます。
また、産卵期はアカカマスと近く、おおむね7〜9月ごろとされています。
この時期に釣れる個体の中には、成熟前や産卵直前の個体も多く含まれているため、とくに小型は注意が必要です。
| 全長(cm) | 成熟割合の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 23cm | 約20〜30% | 未成熟個体が大半 |
| 25cm | 約40〜50% | 成熟・未成熟が半々 |
| 26cm | 約70〜80% | 多くが成熟 |
| 27cm以上 | 約90%以上 | ほぼすべて成熟 |
26cmを超えると多くが成熟個体となり、27cm以上であればほぼすべてが繁殖済みと考えられます。
| 全長(cm) | 判断区分 | 説明 |
|---|---|---|
| 25cm以下 | リリース | 未成熟や産卵未経験の可能性が高く、資源への影響が大きい |
| 〜26cm | 可能な限りリリース | 成熟済み個体も多いが、まだ未成熟も混じる。 |
| 27cm以上 | キープ可 | ほぼすべてが繁殖を経験済み個体で、影響が最も少ない |
おわりに──「釣れたから持ち帰る」はもう終わりに
カマスはよく釣れる魚です。とくに20cm台の個体は群れで回遊し、短時間で何十匹も釣れることもあります。
けれども、その中にはまだ一度も産卵していない若い個体がたくさん含まれています。
釣れているうちは気づきにくいものの、そうした小型の魚ばかりを持ち帰り続ければ、数年後にはその群れが来なくなっても不思議ではありません。
だからこそ、「釣れたから持ち帰る」のではなく、「一度は繁殖した魚かどうか」で判断することが大切です。
周りがどうしていようと、自分は自分。根拠をもとに判断する釣り人がひとりでも増えれば、きっと未来の海は変わっていきます。
■ 出典
- 農林水産省『カマス類の資源評価(2016〜2022年)』
- 神奈川県水産技術センター『相模湾のカマス類に関する調査研究』
- 鹿児島大学水産学部・論文資料『アカカマス・ヤマトカマスの成長と成熟に関する研究』
- FAO Fisheries & Aquaculture Division『Species fact sheets: Sphyraena spp.』
この記事は、OpenAIのAIアシスタント「ChatGPT」によって作成されました。
内容は利用者の指示に基づき執筆されています。
それではまた。


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