こんにちは。Johnです。

瀬戸内海でアコウ(キジハタ)を狙う

日本海側に住んでいる人たちからすれば、何でもないことかもしれません。

キジハタを釣りたければ海へ行けば釣れるじゃないかと。

しかし、瀬戸内海では幻の魚と呼ばれるほど個体数が少なく、狙って毎回釣れるほどアコウがいないのが現実です。

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今回は新しく用意したスコーピオン1651と、25アンタレス100XGの組み合わせでキジハタを狙います。



一部地域での乱獲

私もかつてアコウが安定して釣れる場所を求め、ずいぶん走り回った事があります。

そして、その時は全然釣れませんでした。

ところが、アコウを狙っていない時、アジやメバルを狙っている時にはアコウが釣れる事が何度もありました。

その傾向から、私は一つの答えに辿り着きます。

まず、アジやメバルとアコウには共通する点があります。

それは、特定の時期に沿岸からいなくなったり、接岸したりするという事。

1年中そこに住み込んでいるわけではありません。

だから、釣れる場所としては、青物やアジ、メバル、カサゴ、イカと同じく沖から岸近くまでアクセスしやすいエリアが有望だという事です。

そして、そんなエリアで釣り人が少ない場所が圧倒的に有利です。

カサゴが根絶やしになるほど乱獲が進んだ場所も多いですが、私はそんな場所は極力避けようとします。

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「カサゴよりもアコウの方が多いのでは」と言われるほど個体数が多い日本海側と比べると、明らかにカサゴの方が多いのが瀬戸内海です。

そのカサゴと同じように岩やテトラに隠れながらアコウは生活していますから、カサゴが釣れる場所=アコウが釣れる場所だと考えています。

従って、カサゴが死滅するほど釣り尽くされている場所では、アコウも釣り尽くされている可能性が高く、せっかく沖から岸近くへ引越ししても、引越し当日に殺されている状態だと思われます。

これではたまたま釣りをした時に、自分の目の前にたまたま沖からやってきたアコウを狙う、完全に運任せの釣りになってしまいます。



運任せにしない

運任せ。


私はこの釣りが嫌いです。


せっかく釣った魚なのに「運がよかっただけ」と思われるのは嫌じゃないですか。


だから、私は可能な限り運の要素を排除する釣りを心掛けてきました。


青物にほとんど行かないのも「運」の要素があまりにも大きいからです。


アコウで運の要素を排除しようと思ったら、沖から岸へ引っ越しをしてきた個体が残っている場所、平和に暮らしているエリアを見つける必要があります。


そして、そんな場所でアコウを狙って釣る。


つまり、有名だからと人が死ぬほど多い場所に行くのではなく、自分の足で開拓しろと言う事です。



カサゴが釣れる場所

私が今日この場所を選んだのは、乱獲がされておらずカサゴが相当釣れた場所だからです。


カサゴがたくさん釣れるのは、乱獲されていない証拠になります。


少し前にも、別の場所でカサゴを釣っているとアコウが混ざって釣れました。


私の中ではカサゴ=アコウです。


そして、この場所ではアコウが釣れるイメージがないからか狙っている人を見た事がありません。


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潮通しが良く、水深もほどほどでテトラ帯が続いており、いかにもアコウが好みそうな条件が整っています。


青い線が水中まで続くテトラのライン。


それを跨ぐように斜めにキャストして手前まで探る作戦です。


平行にキャストするよりも根掛かりが少なく、テトラの外側に餌を探しに行っている個体、テトラに隠れながら餌を狙っている個体の両方を釣る事が可能です。



ニュータックルで挑む

実は、アコウを含むロックフィッシュ、河川でのシーバス、ショアからのタイラバをするためにスコーピオン1651と25アンタレス100XGを手に入れていました。


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ラインは細くても問題なく使える、と言うシマノを信じてハードブル1.5号を選択しました。


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2号にするか1.5号にするか迷いましたが、1.5号は200メートルがぴったり全部収まるのでそちらにしました。


シンカーは数年前にまとめて購入していたバークレイのスイベルシンカー


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鉛は出来れば使いたくないのですが、本格的にロックフィッシュを楽しむようになれば改めてタングステンに入れ替えていく予定です。


フックは、カサゴを中心に狙いながらアコウも視野に入れた定番のキロフック2番


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ワームはカサゴ釣りで圧倒的な釣果をもたらしてくれたジャコバグ3.2インチ


アコウだけなら4インチの方が良さそうですが、あくまでもカサゴ9割アコウ1割のイメージでこのサイズを選択しています。


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スコーピオンとアンタレスなら



このニュータックルではまだほとんど釣りをした事がなく、海で試し投げをしただけでした。

スコーピオン1651とアンタレスの組み合わせは30g程度のルアーだと問題ないどころか、DCMDより飛んでいるじゃないかと思えるくらい軽やかに遠投が可能です。

もちろん、近距離のピンポイントキャストも快適。

8gのスプーンも問題なく扱えました。

ブレーキの内部設定は1つか2つ、(軽いものは3つ)あとは外部ブレーキで調節したので全く問題なし。

かなり快適に扱えます。


この日は、まずは5gシンカーから試します。

ルアーが軽いのでブレーキは3つ、外部ダイヤルはマックス。


扱えるルアーの下限も知りたかったからですが、5gがギリギリといった感じで7gから普通に使えるようでした。

DCはどうしてもスプールが重くなり軽量ルアーの扱いがかなり難しくなるため、より軽量ルアーも扱いたいから25アンタレスを選んだのです。

どちらかと言うと、スコーピオン1651に5gルアーを快適に扱える繊細さが不足していると言った感じです。

ここに関しては、幅広いルアーを扱うための代償だから仕方がありません。

購入時にパワー1か2か、あるいはワールドシャウラにするか迷ったのですが、1651と言うちょうど良い長さで、ちょうど良い重量を扱えるロッドが他になかったのでスコーピオン1651を選びました。

(私は軽いルアーを扱える事に重きを置いています)

軽量ルアーから30gを超えるルアーまで普通に使える、本当の意味でのバーサタイルロッドだと感じています。

このロッドだけで相当幅広い釣りができます。

また、ギリギリ扱えると言う表現は、実用可能なギリギリと言う意味で、5gシンカーとワームの組み合わせであれば1日釣りをしても良いかなと思えるギリギリの重量でした。

リールがもっと軽量に寄ったアルデバラン、メタニウムなどであれば、もっと軽いルアーでも良いでしょう。








開始10分で

今回は、重いよりは軽い方が根掛かりのリスクが減るため、10gや14gではなく7gで通すことにします。


そもそも探る距離としては10メートルほどなので、あまりシンカーを重くする必要はありません。


キャストして着底させたらツンツンとボトムを感じながらロッドストロークで操作します。


なるほど、こんな感じね。


ニュータックルの使用感やボトムの感触を確認しながらの釣りです。


すると、グングンッ・・・。


ん?ボトム?海藻?魚?


一度ラインを張って聞いてみると、再びグングンッ。


魚じゃん。


しっかりフッキングすると、カサゴとは比べ物にならない重量感。

しなやかに力強く曲がり込むスコーピオン。


カサゴじゃない!

アコウだ!


何と言ってもテトラ帯での釣りですので、貴重な魚を逃さないためにゴリ巻きで一気に寄せます。


流石25アンタレス。

驚くほど力強くスムーズに巻き上げる事ができました。


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信じられん。

ここなら釣れるだろうと予想の上で釣りをしているものの、開始10分で釣れるとは思っていませんでした。


また、初めて使う組み合わせのリグでしたが、予想通り根掛かりロストは皆無で魚の食い付きも問題なし。

今後はしばらくこれでやります。


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このエリアでも現実的に狙って釣れるんだ・・・。

嬉しい。


自分で考えて予測して、それが現実になった瞬間の感動。


これが運に頼らない私の釣りです。

もちろんカサゴも釣れました。

ジャコバグの食い込みと、セッティングのしやすさが光ります。

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カサゴに関しては寒くなるともっとたくさん釣れるようになります。


本当に良かった。


すぐに釣れてくれたのでこれでもう帰ります。

アコウはリリース済み。


仕事後の釣りは疲れるので短時間釣行で済むのはありがたいです。

またアコウを探しに行きたいな。










ロッド:スコーピオン1651
リール:25アンタレス100XG
ライン:ハードブル1.5号200m
リーダー:VEPナイロンリーダー22lb



それではまた。





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