こんにちは。Johnです。

かつては、私もニュースを見て「海水が綺麗になりすぎると魚がいなくなるんだ」と騙されていました。



しかし、現実は全く違うものでした。

原因は日本人による乱獲。

未だにニュースでは真実を伝えず、間違った方向に国民を導こうとしています。

おそらく、取材している人達が何も知らないからだと思われます。

日本ではシロザケ、スルメイカ、サバ、シシャモ、イカナゴなどのほとんどの魚種で漁獲量が激減し、漁師の廃業もどんどん増えています。

一方、世界では漁獲量は順調に増え続け、完全な右肩上がり、漁業は理想的な成長産業となっています。

魚が減っているのは日本だけ。

この事実をまず知っておく必要があります。

世界と比べず、日本だけ見ているとこの異常事態に気付けないのです。

このままでは2050年には漁獲量がゼロになると試算されています。

本来、世界で最も恵まれた漁場を持っているはずの日本が自滅へと向かっているのです。





魚が減る理由

日本の魚が減り続けている原因として、温暖化や中国船、クジラ、水質の問題が挙げられています。

本当にそうなのか?と自ら考えてみる事が大切です。


仮に温暖化が原因だとして、日本以外の国は温暖化していないのでしょうか。

温暖化が原因であれば、温暖化が進む世界中で漁獲量が減り続けていないとおかしいはずです。

しかし、前述した通り世界の漁獲量は増え続けています。


中国船が日本の魚を獲り過ぎているのが原因でしょうか。

不思議な事に中国船が来ない瀬戸内海の漁獲量が、全国平均と同じく激減しています。

中国船の影響がないはずなのにおかしいですね。

瀬戸内海のイカナゴを不漁に追いやったのも存在しない中国船のせいでしょうか。


もしかすると、クジラがたくさんの小魚を食べる事が原因かもしれません。

日本よりも遥かにたくさんのクジラが生息する他国では、日本以上に漁獲量が激減するはずですが、実際には漁獲量は増え続けています。


では、水が綺麗になり過ぎたからでしょうか。

人口も少なく、工場もなかった数千年前、数百年前の綺麗な海には魚がいなかったと思いますか?

縄文時代や江戸時代に暮らしていた人達は、資源量が乏しくほとんど魚を食べられなかったのでしょうか?

現代ほど道具や技術が発達していなくても、簡単に獲れるほどたくさん魚がいたのではないですか?


ここまで書けば、日本で魚がいなくなっている原因は、温暖化や中国船、クジラや水質ではないと理解できるはずです。

日本で魚が減り続け、世界では魚が増え続けているその差の秘密。

簡単です。

資源管理をしているか否か。

すなわち、乱獲をする日本と乱獲をしない他国の差です。





水産資源管理をしない日本

「今年の漁獲枠は◯◯トン」

それだけ聞くと、まるで日本が水産資源管理をしているかのように勘違いする人が多いと思われます。

ちゃんと漁獲枠を設けて資源管理してるじゃないかって。

残念ながら日本が主張している資源管理は見せかけだけで、全く意味のないものです。

それがどういう事なのか説明します。

例えば、アジが100匹いたとしましょう。

それらを全部捕まえると、来年以降アジが獲れなくなってしまうため、世界の国々は「10匹だけ獲っていいよ」「20匹までにしてね」と漁獲枠を設けます。

資源量や捕食される量を計算し、科学的根拠に基いて漁獲枠が決められます。

そして、高く売れる良型アジだけを10匹捕まえるのです。


そうやって魚を増やしながら持続可能な漁業を営むのが世界の常識です。

では、同じく100匹のアジに対して乱獲大国と言われる日本の漁獲枠はいくつに設定されるのか。

50匹くらい?

かなり多めに80匹とか?

答えは驚異の300匹。

資源量を超えてるじゃん。

なぜ日本の漁獲量が減り続けているのか分かりましたね?

日本は資源管理などするつもりがないという事です。

漁獲枠を設けても実際の資源量とかけ離れており、魚はこれまでと同じく獲り放題です。

稚魚だろうが何だろうが全て捕まえるのが日本の漁業。

このように乱獲を繰り返していては、魚が獲れなくなるのは当たり前です。

挙げ句の果てに、自らの乱獲で魚がいなくなると温暖化や中国のせいだと言い出す始末。

ちなみに、日本の乱獲は世界にバレているため何度も改善を促されています。

とっても恥ずかしいですね。

海外では「日本のようになってはいけない」と反面教師の良い例となっているようです。

これが世界に誇る日本の漁業です。

日本の漁業には明るい未来など存在しません。





放流は意味がない

一応、日本も減り続ける資源に対して対策をしていないわけではありません。

卵から稚魚を育てて放流しています。

しかし、これにも問題があります。

放流事業はほとんど効果がないからです。

これに関してはいろんなところで耳にしました。



ちなみに、漁獲量が増え続けている世界の国々が行なっているのは、魚を獲り過ぎない事と自然産卵出来る環境を提供する事です。


実際にその方法で増え続け、成功しています。

では、日本がなぜ放流にこだわるのか。

これは推測ですが、放流事業を隠れ蓑に補助金(税金)を配るために利用されているのではないかと思います。

自民党の組織票獲得に役立っている可能性があります。

魚が勝手に卵を産んで育ってくれれば掛かるコストはゼロで済みますが、効果がないと言われている放流事業では採卵から稚魚を育てて放流するまでに費用が発生します。

費用対効果を考えれば、魚を増やすためにどちらを選ぶべきかは一目瞭然です。

それでも放流に拘るという事は、何か旨みがあると疑うのが当然でしょう。





日本が悪い

日本だけ魚が減り続けている原因は日本にあります。

成功している世界の国々の真似をするだけで良いのですが、ニュースで流れるのは温暖化や中国などに責任転嫁する論調ばかりです。

自分たちの行なっている乱獲は見てみぬふり。

いつものように外圧がなければ変われないのでしょうか?

資源管理をきちっと行えば、魚の輸入に頼らなくても自給自足出来るポテンシャルがあるはずなのにおかしな話です。

今騒がれている米不足もそうです。

今の自分さえ良ければ、日本の未来などどうでも良いと考える人を政治家に選び続けた結果です。

まだ間に合うのか。

それとももう手遅れなのか。

先ほど見たヤフーコメントで、「原因は乱獲派」が多数になればまだ可能性はあるのかもしれません。

水質のせいだ、中国のせいだと言っている間は無理だと思います。

今のままだと、水産庁が改心して「資源管理を徹底する!」と宣言してもバカな一般人のクレームが多数派になり、宣言が撤回される可能性があります。

多数派=世論です。

せめてマスメディアがまともだったらな・・・。

TVで特集を組んで毎週放送すべきだと思います。

義務教育にも含めるべきでしょう。





それではまた。








最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。