こんにちは。Johnです。
まず初めに言っておきます。
大前提として、アジングはとても簡単なルアーフィッシングです。
しかし、ルアーメーカーにより間違ったセオリーが作られ、すごく難しい釣りであるかのように錯覚させられたアングラーが多くいるように感じられます。
難しい釣りであるとアピールする→なんとかして釣る→流石プロアングラーだ
この流れを生み出す事で、盲目的に自社製品を購入してくれる信者を増やす事が目的なのかもしれません。

例えば、0.6gの超軽量ジグヘッドでしか食わない、一瞬のアタリを素早くフッキングしないと釣れない、このワームでしか釣れない、このカラーでしか釣れない、タングステンジグヘッドは着底が分かる、などが代表的なアジングに関する間違った情報です。
ルアーメーカーは企業ですから、自社製品を売るためにそのような誤った情報で初心者から中級者までを騙し、少しでも売り上げを確保しようとするのです。
一番騙しやすく人口も多いのが入門したばかりか、入門して数年経ったアングラーになります。
ところで、あなたは疑似科学という言葉を聞いた事があるでしょうか。
一見科学的に見えるけれど中身は全く科学的根拠のない事を指し、「血液型が◯◯の人は几帳面な性格である」「マイナスイオンは健康に良い」などが所謂疑似科学と呼ばれるものです。
つまりデタラメです。
本気で信じている人はいませんよね?
それと同じような売り方をしているのが一部のルアーメーカー。
特にアジングのカテゴリはかなり酷いです。
こんな記事を書いている私自身も、15年ほど前にアジングと呼ばれる釣りを意識するようになってから雑誌や動画などのメディアで情報収集し、「アジはこうしないと釣れないんだ」と洗脳されていた時期もありました。
しかし、ある時気が付きました。
アジを釣れば釣るほど「なんかみんなが言っているアジングの常識が間違っているな」と感じるようになったのです。
私の場合は、疑問があれば釣りに行って答え合わせをするタイプなので、尚更でしょう。

アジがワームと出会う確率
最初に述べた通り、アジングはとても簡単な釣りです。
基本的にどんなアジング用ワーム、どんなカラーでも釣れてしまうのがアジと言う魚です。
このワームでしか釣れない、このカラーでないと釣れないというのは完全に間違いです。
では、そんな簡単なアジングでどうして釣れないのでしょうか。
まず最も釣果に影響を与える要因として、釣り場の問題が挙げられます。
当たり前ですが、アジがいなければ釣れるはずがありません。
例えば、雨の後に駐車場にできた水溜りでは魚は釣れません。
魚がいない海で釣りをする事は、水溜りで釣りをする事と同じです。
そして、あらゆる釣りにおいて釣果に影響する場所と技術の比率は9:1と言ったところです。
釣り場が9、技術はたったの1。
アジのいる場所を見付けさえすれば初心者でもアジは釣れるのです。
(ここで言う初心者とは、基本的なオーバーヘッドキャストとただ巻きが出来る人の事)

どんな場所でアジが釣れるのかわからないんだよ!という声が聞こえてきそうですが、その見分け方もあとで説明します。
次に、その場所にアジはいるけれど釣れない場合にどうするのか。
周りの人はたくさん釣っているのに自分は釣れない時の話です。
例えば、水深10メートルある場所でアジが水深9メートルにいたとしましょう。
水深1メートルを釣っても、3メートルを釣っても、6メートルで釣りをしてもアジは釣れません。
だってアジは水深9メートルにいるから。
浅いところから深いところまで、きっちりアジを探せるかどうかが重要です。
泳いでいるアジの射程圏内にワームが届けば、アジがワームを見つけてくれたら、アジは簡単に釣れるのです。
要するにアジとワームのマッチング。
つまり、釣り人は婚活アドバイザー。
アジとワームが出会う確率を、可能な限り高める努力が釣り人に求められます。

ジグヘッドの重さとワーム
では、アジに効率良くワームを見つけてもらうにはどうすれば良いのでしょうか。
上から下まで、どこにアジがいるのか調べるにはどうすれば良いでしょうか。

ここで重要なのがカウントダウンです。
1、2、3と数えた分だけワームを沈め、10カウントにはいない、20カウントにはいない、30カウントでアタリがあった!、40カウントにはいない、とアジのいる水深を特定する技術です。
これは常に行ってください。
キャストの度に行っていれば、アジのいるレンジがより正確にわかるようになります。
幼稚園児でも数えるくらい出来るのですから、大人は出来て当たり前のはず。
また、着底がわからなくとも、カウントダウンで探れていればアジは釣れます。
基準となるジグヘッドの重さは、とっても浅いところであれば1gでも良いのですが、水深がわからない、流れがある、風があるという多くの状況で1.2gから1.5gほどが使いやすくなります。
軽いものは沈めるのに時間がかかりすぎるため、2gでも良いので少し重いジグヘッドを選びましょう。
例で取り上げた0.6gジグヘッドなどはジグ単ではほぼ出番がありません。
沈める時間とお金の無駄であり、間違ったアジングの最たる例です。
「うわーこのジグヘッドは1.5gだよ。食べるのやめよー」
そんな事を考えるアジがいると思いますか?

そして、そのジグヘッドと組み合わせるワームは、3インチ以上を推奨します。
(アジのサイズが15センチ未満の場合を除く)
なぜなら、あの広大な海の中から小さなワームをアジに見つけてもらう必要があるため、小さいよりは大きなワームの方がアジに見つけられる確率が高まるからです。
例えば、家の近所のコンビニの看板。
わざわざお金をかけてあんなにでっかく、しかも夜は光るように作っています。
それは遠くから人間に見つけてもらうため。
お店を見つけてもらわない事には商品の販売に繋がらないからです。
あれと全く同じ事です。
アジにワームを見つけてもらわない事には、ヒットに至らないのです。
つまり、ワームはアジの口に入る太さや柔らかさである限り、大きく目立たせてなんぼという事。
私は、3インチから4インチ程度のワームを気分や状況に応じて使い分けています。
(5インチ、6インチのブラックバス用ワームでも釣れます)
そして、ここまでやってアタリも何もないならそこにアジはいません。
さっさと移動しましょう。
この方法を繰り返してアジのいるエリアを絞り込んでいくのです。
どこで釣れるんですか?
と誰かに聞くのではなく、釣り場へ行って自分でアジを見つけ出すのです。
5回から10回ほどのキャストでアジの有無を判別できるため、それほど時間は掛かりません。

カラーについて
ワームのカラーは好きなものを使いましょう。
この色は綺麗だな。
釣れそうな気がする。
そんな選考理由で十分です。
アジは夕方以降の暗い時間では色を見分けられなくなるため、イカと同じくモノクロの世界で生活しています。
従って、人間にはカラフルに見えるワームですが、アジにとってはどれも同じように見えているのです。
アミパターンに効く!とか、常夜灯専用みたいな宣伝文句に騙されないように。
では、どうしてあんなにも沢山のカラーが用意されているのか考えてみましょう。
あなたがルアーメーカーになったと想像してみてください。
この一色だけでたくさん釣れるから、あなたのブランドはワームを一色しか出さないと決めました。
実際に店頭に商品が並び、ワームを買ってくれる人が何人かいました。
その人たちはそれぞれワームを何袋買ったでしょうか。
答えは一袋です。
一人一袋。
なぜなら、一色しか展開していないからです。
ここで、仮にカラーを10色用意したとしましょう。
すると、今度は一人二袋買ってくれました。
複数のカラーを用意すると「この色が効くかもしれない」「こっちはアミパターンで釣れそうだ」と言う感じで、同じワームの色違いを幾つも買ってくれるのです。
こうやって色を増やす事で、あなたの釣果は増えないけれどワームの売り上げは倍になりました。
また、たくさん並べる=売り場面積も広く取れる事から、それも売れやすさにつながる要素です。
これが多色展開する理由です。
全ては売上のため。
それが企業。
そうしなければ生き残れないのです。
ワームはあなたの好きな色、釣れそうだなと感じるカラーを使いましょう。
その釣り人が信じられるカラー=最もアジが釣れる色です。

また、カラーによる釣果の差がほとんどないと言っても、ほんの少しだけ効果的な状況に出会う事もあります。
割合で言うと5%ほど(もっと少ないか)。
95%は何色でも良くて、ごく稀にカラーによる差を感じる事があります。
10回釣りに行って一度も違いを感じないのが普通です。
そんな程度の差しか出ないのがワームのカラーです。
(デイゲームならもう少し期待できるかも)
僅かに影響を与えるシーンはあるものの、そこまでカラーにこだわる必要があるのか、たくさんのカラーを揃える必要があるのか疑問です。
そもそもの話、アジの視界にワームを入れられないならカラーに拘っても意味はありません。
何色のワームでも良いので、まずはアジの目の前に届けてあげましょう。
ドラグズルズル
ドラグとは、一定以上の力でラインが引っ張られた時にラインを出して糸切れを防ぐ機能です。
このドラグに関しては、アジングにおいてとんでもない事を流行らせようとしている悪しき企業があります。

「ドラグを必要以上に緩め、20センチ程度のアジをジージー言わせて釣るのが当たり前である。」
これ。
やめましょう。
とっても恥ずかしい行為です。
私はバカですと宣言するに等しい行為です。
ここで同じような例を紹介しましょう。
数年前に話題になった、首から下げておくだけでその周囲を除菌してくれるグッズがありました(空間除菌)。
「空気の出入りのない狭い空間に閉じ込めておけば効果があるのかもしれない」程度の物で、宣伝文句を信じて首から下げている人を見かけた事があります。
もちろん、その人たちはお金を払って購入しています。
何の効果もない物にお金を払っただけのように思えますが、実は一つわかる事があるのです。
それは「あ、この人は騙されやすい人なんだ」という事。
つまり、バカなんだと周りに思われているのです。
当時、その人達が営業や詐欺、宗教勧誘のターゲットになったと言うのは有名な話でした。
ドラグゆるゆるアジンガーもこの類です。
ちなみに、これをするとラインが劇的にヨレて寿命がグッと縮まります。
(だからエステルラインが切れるのでは?)
そして、エステルでもPEでも結束を失敗していない限り、たとえドラグをフルロックしていたとしても、20センチ程度のアジでラインが切れる事はまずありません。
つまり、ドラグをズルズルにするメリットはないのです。

幸い、私の周りにはこの類のアングラーはいません。
とあるアジングメーカーは、ドラグを弱めるグリスまで販売してズルズルを推奨していましたが、そんなメーカーの釣具は買うべきではないと思います。
しっかりフッキングを決めて、無事にアジをキャッチしたければズルズルはやめましょう。
針先チェック
最後にもう一つ重要な要素があります。
アジが釣れないからと言って針先のチェックを怠り、刺さりの悪いジグヘッドで釣りを続けている人がいます。
針が刺さらなければ釣れない事は理解できると思いますが、それにも関わらずそのまま釣りをしている人がとても多いです。
魚が触れたら即座に刺さってくれるような、新品の針先を維持するのが理想です。
私は左手の親指の爪に立てて、滑るかどうかで針先をチェックしています。

滑るようなら迷わず交換します。
ここで交換できない釣り人ほど「あ!今当たったのに・・・」とか言っています。
その貴重なアタリを逃さないための針先チェックだと、何度言えばわかるのでしょうか。
アジが釣れない時には
アジのいる場所へ行って、アジの目の前にワームを届けてあげるとアジは釣れます。

これはアジングの基本中の基本になります。
そして、ルアーフィッシングの基本でもあります。
アジが釣れないと嘆く前に、上から下まで丁寧に探ったのか自分に問いかけてみましょう。
そうやって釣りを続ける中で、自分に足りないものは何か、わからない事は何なのかが明確になります。
後はそれを釣り場で検証するだけ。
どこかのプロアングラーではなく、アジの釣り方はアジが教えてくれるのです。
それではまた。



最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。
まず初めに言っておきます。
大前提として、アジングはとても簡単なルアーフィッシングです。
しかし、ルアーメーカーにより間違ったセオリーが作られ、すごく難しい釣りであるかのように錯覚させられたアングラーが多くいるように感じられます。
難しい釣りであるとアピールする→なんとかして釣る→流石プロアングラーだ
この流れを生み出す事で、盲目的に自社製品を購入してくれる信者を増やす事が目的なのかもしれません。

例えば、0.6gの超軽量ジグヘッドでしか食わない、一瞬のアタリを素早くフッキングしないと釣れない、このワームでしか釣れない、このカラーでしか釣れない、タングステンジグヘッドは着底が分かる、などが代表的なアジングに関する間違った情報です。
ルアーメーカーは企業ですから、自社製品を売るためにそのような誤った情報で初心者から中級者までを騙し、少しでも売り上げを確保しようとするのです。
一番騙しやすく人口も多いのが入門したばかりか、入門して数年経ったアングラーになります。
ところで、あなたは疑似科学という言葉を聞いた事があるでしょうか。
一見科学的に見えるけれど中身は全く科学的根拠のない事を指し、「血液型が◯◯の人は几帳面な性格である」「マイナスイオンは健康に良い」などが所謂疑似科学と呼ばれるものです。
つまりデタラメです。
本気で信じている人はいませんよね?
それと同じような売り方をしているのが一部のルアーメーカー。
特にアジングのカテゴリはかなり酷いです。
こんな記事を書いている私自身も、15年ほど前にアジングと呼ばれる釣りを意識するようになってから雑誌や動画などのメディアで情報収集し、「アジはこうしないと釣れないんだ」と洗脳されていた時期もありました。
しかし、ある時気が付きました。
アジを釣れば釣るほど「なんかみんなが言っているアジングの常識が間違っているな」と感じるようになったのです。
私の場合は、疑問があれば釣りに行って答え合わせをするタイプなので、尚更でしょう。

アジがワームと出会う確率
最初に述べた通り、アジングはとても簡単な釣りです。
基本的にどんなアジング用ワーム、どんなカラーでも釣れてしまうのがアジと言う魚です。
このワームでしか釣れない、このカラーでないと釣れないというのは完全に間違いです。
では、そんな簡単なアジングでどうして釣れないのでしょうか。
まず最も釣果に影響を与える要因として、釣り場の問題が挙げられます。
当たり前ですが、アジがいなければ釣れるはずがありません。
例えば、雨の後に駐車場にできた水溜りでは魚は釣れません。
魚がいない海で釣りをする事は、水溜りで釣りをする事と同じです。
そして、あらゆる釣りにおいて釣果に影響する場所と技術の比率は9:1と言ったところです。
釣り場が9、技術はたったの1。
アジのいる場所を見付けさえすれば初心者でもアジは釣れるのです。
(ここで言う初心者とは、基本的なオーバーヘッドキャストとただ巻きが出来る人の事)

どんな場所でアジが釣れるのかわからないんだよ!という声が聞こえてきそうですが、その見分け方もあとで説明します。
次に、その場所にアジはいるけれど釣れない場合にどうするのか。
周りの人はたくさん釣っているのに自分は釣れない時の話です。
例えば、水深10メートルある場所でアジが水深9メートルにいたとしましょう。
水深1メートルを釣っても、3メートルを釣っても、6メートルで釣りをしてもアジは釣れません。
だってアジは水深9メートルにいるから。
浅いところから深いところまで、きっちりアジを探せるかどうかが重要です。
泳いでいるアジの射程圏内にワームが届けば、アジがワームを見つけてくれたら、アジは簡単に釣れるのです。
要するにアジとワームのマッチング。
つまり、釣り人は婚活アドバイザー。
アジとワームが出会う確率を、可能な限り高める努力が釣り人に求められます。

ジグヘッドの重さとワーム
では、アジに効率良くワームを見つけてもらうにはどうすれば良いのでしょうか。
上から下まで、どこにアジがいるのか調べるにはどうすれば良いでしょうか。

ここで重要なのがカウントダウンです。
1、2、3と数えた分だけワームを沈め、10カウントにはいない、20カウントにはいない、30カウントでアタリがあった!、40カウントにはいない、とアジのいる水深を特定する技術です。
これは常に行ってください。
キャストの度に行っていれば、アジのいるレンジがより正確にわかるようになります。
幼稚園児でも数えるくらい出来るのですから、大人は出来て当たり前のはず。
また、着底がわからなくとも、カウントダウンで探れていればアジは釣れます。
基準となるジグヘッドの重さは、とっても浅いところであれば1gでも良いのですが、水深がわからない、流れがある、風があるという多くの状況で1.2gから1.5gほどが使いやすくなります。
軽いものは沈めるのに時間がかかりすぎるため、2gでも良いので少し重いジグヘッドを選びましょう。
例で取り上げた0.6gジグヘッドなどはジグ単ではほぼ出番がありません。
沈める時間とお金の無駄であり、間違ったアジングの最たる例です。
「うわーこのジグヘッドは1.5gだよ。食べるのやめよー」
そんな事を考えるアジがいると思いますか?

そして、そのジグヘッドと組み合わせるワームは、3インチ以上を推奨します。
(アジのサイズが15センチ未満の場合を除く)
なぜなら、あの広大な海の中から小さなワームをアジに見つけてもらう必要があるため、小さいよりは大きなワームの方がアジに見つけられる確率が高まるからです。
例えば、家の近所のコンビニの看板。
わざわざお金をかけてあんなにでっかく、しかも夜は光るように作っています。
それは遠くから人間に見つけてもらうため。
お店を見つけてもらわない事には商品の販売に繋がらないからです。
あれと全く同じ事です。
アジにワームを見つけてもらわない事には、ヒットに至らないのです。
つまり、ワームはアジの口に入る太さや柔らかさである限り、大きく目立たせてなんぼという事。
私は、3インチから4インチ程度のワームを気分や状況に応じて使い分けています。
(5インチ、6インチのブラックバス用ワームでも釣れます)
そして、ここまでやってアタリも何もないならそこにアジはいません。
さっさと移動しましょう。
この方法を繰り返してアジのいるエリアを絞り込んでいくのです。
どこで釣れるんですか?
と誰かに聞くのではなく、釣り場へ行って自分でアジを見つけ出すのです。
5回から10回ほどのキャストでアジの有無を判別できるため、それほど時間は掛かりません。

カラーについて
ワームのカラーは好きなものを使いましょう。
この色は綺麗だな。
釣れそうな気がする。
そんな選考理由で十分です。
アジは夕方以降の暗い時間では色を見分けられなくなるため、イカと同じくモノクロの世界で生活しています。
従って、人間にはカラフルに見えるワームですが、アジにとってはどれも同じように見えているのです。
アミパターンに効く!とか、常夜灯専用みたいな宣伝文句に騙されないように。
では、どうしてあんなにも沢山のカラーが用意されているのか考えてみましょう。
あなたがルアーメーカーになったと想像してみてください。
この一色だけでたくさん釣れるから、あなたのブランドはワームを一色しか出さないと決めました。
実際に店頭に商品が並び、ワームを買ってくれる人が何人かいました。
その人たちはそれぞれワームを何袋買ったでしょうか。
答えは一袋です。
一人一袋。
なぜなら、一色しか展開していないからです。
ここで、仮にカラーを10色用意したとしましょう。
すると、今度は一人二袋買ってくれました。
複数のカラーを用意すると「この色が効くかもしれない」「こっちはアミパターンで釣れそうだ」と言う感じで、同じワームの色違いを幾つも買ってくれるのです。
こうやって色を増やす事で、あなたの釣果は増えないけれどワームの売り上げは倍になりました。
また、たくさん並べる=売り場面積も広く取れる事から、それも売れやすさにつながる要素です。
これが多色展開する理由です。
全ては売上のため。
それが企業。
そうしなければ生き残れないのです。
ワームはあなたの好きな色、釣れそうだなと感じるカラーを使いましょう。
その釣り人が信じられるカラー=最もアジが釣れる色です。

また、カラーによる釣果の差がほとんどないと言っても、ほんの少しだけ効果的な状況に出会う事もあります。
割合で言うと5%ほど(もっと少ないか)。
95%は何色でも良くて、ごく稀にカラーによる差を感じる事があります。
10回釣りに行って一度も違いを感じないのが普通です。
そんな程度の差しか出ないのがワームのカラーです。
(デイゲームならもう少し期待できるかも)
僅かに影響を与えるシーンはあるものの、そこまでカラーにこだわる必要があるのか、たくさんのカラーを揃える必要があるのか疑問です。
そもそもの話、アジの視界にワームを入れられないならカラーに拘っても意味はありません。
何色のワームでも良いので、まずはアジの目の前に届けてあげましょう。
ドラグズルズル
ドラグとは、一定以上の力でラインが引っ張られた時にラインを出して糸切れを防ぐ機能です。
このドラグに関しては、アジングにおいてとんでもない事を流行らせようとしている悪しき企業があります。

「ドラグを必要以上に緩め、20センチ程度のアジをジージー言わせて釣るのが当たり前である。」
これ。
やめましょう。
とっても恥ずかしい行為です。
私はバカですと宣言するに等しい行為です。
ここで同じような例を紹介しましょう。
数年前に話題になった、首から下げておくだけでその周囲を除菌してくれるグッズがありました(空間除菌)。
「空気の出入りのない狭い空間に閉じ込めておけば効果があるのかもしれない」程度の物で、宣伝文句を信じて首から下げている人を見かけた事があります。
もちろん、その人たちはお金を払って購入しています。
何の効果もない物にお金を払っただけのように思えますが、実は一つわかる事があるのです。
それは「あ、この人は騙されやすい人なんだ」という事。
つまり、バカなんだと周りに思われているのです。
当時、その人達が営業や詐欺、宗教勧誘のターゲットになったと言うのは有名な話でした。
ドラグゆるゆるアジンガーもこの類です。
ちなみに、これをするとラインが劇的にヨレて寿命がグッと縮まります。
(だからエステルラインが切れるのでは?)
そして、エステルでもPEでも結束を失敗していない限り、たとえドラグをフルロックしていたとしても、20センチ程度のアジでラインが切れる事はまずありません。
つまり、ドラグをズルズルにするメリットはないのです。

幸い、私の周りにはこの類のアングラーはいません。
とあるアジングメーカーは、ドラグを弱めるグリスまで販売してズルズルを推奨していましたが、そんなメーカーの釣具は買うべきではないと思います。
しっかりフッキングを決めて、無事にアジをキャッチしたければズルズルはやめましょう。
針先チェック
最後にもう一つ重要な要素があります。
アジが釣れないからと言って針先のチェックを怠り、刺さりの悪いジグヘッドで釣りを続けている人がいます。
針が刺さらなければ釣れない事は理解できると思いますが、それにも関わらずそのまま釣りをしている人がとても多いです。
魚が触れたら即座に刺さってくれるような、新品の針先を維持するのが理想です。
私は左手の親指の爪に立てて、滑るかどうかで針先をチェックしています。

滑るようなら迷わず交換します。
ここで交換できない釣り人ほど「あ!今当たったのに・・・」とか言っています。
その貴重なアタリを逃さないための針先チェックだと、何度言えばわかるのでしょうか。
アジが釣れない時には
- 上から下までカウントダウンでアジを探す
- 効率の悪い軽すぎるジグヘッドを使わない
- ワームは極力大きく目立つものを使う
- それでもダメなら移動する
- ドラグはズルズルにしない
- 針先のチェックを怠らない
アジのいる場所へ行って、アジの目の前にワームを届けてあげるとアジは釣れます。

これはアジングの基本中の基本になります。
そして、ルアーフィッシングの基本でもあります。
アジが釣れないと嘆く前に、上から下まで丁寧に探ったのか自分に問いかけてみましょう。
そうやって釣りを続ける中で、自分に足りないものは何か、わからない事は何なのかが明確になります。
後はそれを釣り場で検証するだけ。
どこかのプロアングラーではなく、アジの釣り方はアジが教えてくれるのです。
それではまた。


最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。
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