こんにちは。Johnです。

ルアーフィッシングではたくさん投げれば投げるほど、水中にルアーがある時間を伸ばせば伸ばすほど魚が釣れる確率が高くなります。
より遠くへ、より回数を稼ぐためにみんなキャストを繰り返します。
そんな中、突如訪れる嫌な音と感触。
50メートル先ではなく、10メートル先へ着水するルアー。
あれ?
ティップにPEラインが絡んでいるぞ。
キャストする前は絡んでいませんでした。
キャストした瞬間に絡むのです。
時々、ラインがよれているから絡むんだと言う話も聞きますが、それはルアーチェンジや魚からルアーを外す時にロッドを置いている時に発生するので全く別の現象です。
今更感がありますが、ご存じない方も多いようなのでなぜあんな事になるのか説明しようと思います。
キャストした瞬間にラインが絡むと、ルアーが切れて飛んで行ったり、ティップを破損したり、PEラインが摩擦で痛みます。
正直、一度も起こってほしくない現象です。
私もPEラインを使い始めた当初はなぜこんな事になるのかわかりませんでした。
当時は力むと絡む事がある程度の認識です。
なぜ絡む?
ハイスピードカメラで撮影するのが一番わかりやすいのですが、そのような設備はないので写真で順を追って説明します。

まずキャストした時はラインは絡んでいません。
ガイドの中をリーダーとメインラインが通り抜けて行きます。

ここでFGノット部分がトップガイドに接触しました。
抜けの良い結び方ではありますが、ガイドに接触する事でほんの一瞬、ほんの僅かに減速します。
また、PEとリーダーは重さも質感も異なるため、それだけでもガイド内を通り抜けていくスピードに差が生まれてしまいます。
この一瞬の減速はノット部分からリーダーの先端までに影響し、それより後ろ側(メインライン側)は減速していません。

リーダー側が一瞬減速したのに対してメインラインのPEは減速していないので、そのまま慣性で前に進もうとします。
リーダーが減速で進まず、PEは進もうとするので余ったラインが膨らみます。

この余計に余ってしまったPEラインがティップへ悪さをするのです。
この頃には、ガイドに接触し一瞬減速していたリーダーも勢いを取り戻しています。

絡んでしまいました。
これを繰り返すとラインも痛むし、最悪ルアーがちぎれて飛んでいってしまいます。
対策
私が思いつく対策はこのくらいでした。
①力まない
リーダーが長くてガイド内に巻き込んでもキャストの仕方によって対策しようと言うものです。
が、気を付けていても釣りに夢中になると力んでしまう事はあるので、完全な対策とは言えません。
②リーダーを短くする
今日からでも簡単かつ効果的な対策になります。
練習も何も必要ありませんが、釣りをするフィールドにリーダーの長さは依存するため、サーフや堤防などの魚が走っても障害物に接触しない場合に限ります。
③ペンデュラムキャストを行う
たらしの長いペンデュラムキャストを行って少しくらいリーダーが長くても絡まないようにする方法です。
ノット部分をガイドに入れない点は同じですが、たらしが長く取れるので少し長めのリーダーを確保したい時に有効です。
もちろん、ペンデュラムキャストをマスターしている事が条件です。
④リーダーを極細にする
PEとリーダーにあまり差が出ないように、ノット部分が引っかかっても問題にならないくらいラインを細くする方法ですが、こちらは確実でない上に強度を落とすのはデメリットの方が大きいのでやめた方が良いです。
⑤RGガイドシステム
RGガイドを使用すればティップへの絡みはゼロになります。
メーカーは絡みにくいと言う表現で留めていますが、私はこれを使って絡んだ事がありません。
AT車をエンストさせるくらいの下方向への謎の技量が必要です。
⑥ストローガイドセッティング
ストローガイドを使用すればティップへの絡みはゼロになります。
RGガイドと同じ仕組み、同じ考え方です。
RGガイドセッティングとは
先ほどの6つの中から現実的な方法を選ぶと、リーダーとの結び目をガイドに入れない事とRGガイド(ゼナック)やストローガイド(ツララ)を選択する事になります。
最近は、シマノのコルトスナイパーリミテッドとネッサリミテッドがゼナックとツララの真似をして同じように絡まないガイドシステムを導入しました。
この辺りの特殊ガイドセッティングはPEライン専用となります。
ナイロンやフロロ、エステルを使う前提で作成していないので強制的にPEラインを使う事になります。
私の愛用しているワールドシャウラは、幅広い種類のラインを使用する設計のため通常のKガイドですが、私はPEライン以外を使う事がほぼないためPE専用のガイドセッティングにして欲しいなと思っています。
それほどに、小口径ガイドのナローセッティング(RGガイド、スロトーガイド)の気持ち良すぎるキャストフィールとトラブルレス性能は一度使えばもう忘れられないのです。
PEラインが主流の釣種のロッドは全部このセッティングになればいいのにとさえ思っています。
そうなっていればラインが絡む事を問題視する人はいなかったでしょう。
このゼナックから始まった特殊ガイドセッティングはツララからも登場し、ついにはシマノも注目する設計となりました。
このままどんどん波及していけば、いずれはこれが普通のセッティングとなるはずです(そうなる事を願います)。
また、このガイドセッティングを使った事がない人の一部に「小口径ガイドのナローセッティングはありえないw w w」と知りもしないで批判する人がいます。
せめて使ってから、所持してから文句を言うべきでしょう。
自分の知らないものに対して不安や恐怖を感じるのが人間ですから、ある程度は仕方がないのですが。
↑特殊ガイドセッティングの感想についてはこちらの記事を参考に。
PEのティップ絡みを抑える方法は以上になります。
まずはリーダーを短くして、可能であればゼナックやツララを試してみてください。
感動のキャストフィールが待っています。
それではまた。


最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。

ルアーフィッシングではたくさん投げれば投げるほど、水中にルアーがある時間を伸ばせば伸ばすほど魚が釣れる確率が高くなります。
より遠くへ、より回数を稼ぐためにみんなキャストを繰り返します。
そんな中、突如訪れる嫌な音と感触。
50メートル先ではなく、10メートル先へ着水するルアー。
あれ?
ティップにPEラインが絡んでいるぞ。
キャストする前は絡んでいませんでした。
キャストした瞬間に絡むのです。
時々、ラインがよれているから絡むんだと言う話も聞きますが、それはルアーチェンジや魚からルアーを外す時にロッドを置いている時に発生するので全く別の現象です。
今更感がありますが、ご存じない方も多いようなのでなぜあんな事になるのか説明しようと思います。
キャストした瞬間にラインが絡むと、ルアーが切れて飛んで行ったり、ティップを破損したり、PEラインが摩擦で痛みます。
正直、一度も起こってほしくない現象です。
私もPEラインを使い始めた当初はなぜこんな事になるのかわかりませんでした。
当時は力むと絡む事がある程度の認識です。
なぜ絡む?
ハイスピードカメラで撮影するのが一番わかりやすいのですが、そのような設備はないので写真で順を追って説明します。

まずキャストした時はラインは絡んでいません。
ガイドの中をリーダーとメインラインが通り抜けて行きます。

ここでFGノット部分がトップガイドに接触しました。
抜けの良い結び方ではありますが、ガイドに接触する事でほんの一瞬、ほんの僅かに減速します。
また、PEとリーダーは重さも質感も異なるため、それだけでもガイド内を通り抜けていくスピードに差が生まれてしまいます。
この一瞬の減速はノット部分からリーダーの先端までに影響し、それより後ろ側(メインライン側)は減速していません。

リーダー側が一瞬減速したのに対してメインラインのPEは減速していないので、そのまま慣性で前に進もうとします。
リーダーが減速で進まず、PEは進もうとするので余ったラインが膨らみます。

この余計に余ってしまったPEラインがティップへ悪さをするのです。
この頃には、ガイドに接触し一瞬減速していたリーダーも勢いを取り戻しています。

絡んでしまいました。
これを繰り返すとラインも痛むし、最悪ルアーがちぎれて飛んでいってしまいます。
対策
- 力まない
- ノット部分が外に出せるようにリーダーを短くする
- ノット部分が外に出やすいペンデュラムキャストを行う
- PEとリーダーの質感に差が出ないようにリーダーを極細にする
- RGガイドを使用する
- ストローガイドを使用する
私が思いつく対策はこのくらいでした。
①力まない
リーダーが長くてガイド内に巻き込んでもキャストの仕方によって対策しようと言うものです。
が、気を付けていても釣りに夢中になると力んでしまう事はあるので、完全な対策とは言えません。
②リーダーを短くする
今日からでも簡単かつ効果的な対策になります。
練習も何も必要ありませんが、釣りをするフィールドにリーダーの長さは依存するため、サーフや堤防などの魚が走っても障害物に接触しない場合に限ります。
③ペンデュラムキャストを行う
たらしの長いペンデュラムキャストを行って少しくらいリーダーが長くても絡まないようにする方法です。
ノット部分をガイドに入れない点は同じですが、たらしが長く取れるので少し長めのリーダーを確保したい時に有効です。
もちろん、ペンデュラムキャストをマスターしている事が条件です。
④リーダーを極細にする
PEとリーダーにあまり差が出ないように、ノット部分が引っかかっても問題にならないくらいラインを細くする方法ですが、こちらは確実でない上に強度を落とすのはデメリットの方が大きいのでやめた方が良いです。
⑤RGガイドシステム
RGガイドを使用すればティップへの絡みはゼロになります。
メーカーは絡みにくいと言う表現で留めていますが、私はこれを使って絡んだ事がありません。
AT車をエンストさせるくらいの下方向への謎の技量が必要です。
⑥ストローガイドセッティング
ストローガイドを使用すればティップへの絡みはゼロになります。
RGガイドと同じ仕組み、同じ考え方です。
RGガイドセッティングとは
先ほどの6つの中から現実的な方法を選ぶと、リーダーとの結び目をガイドに入れない事とRGガイド(ゼナック)やストローガイド(ツララ)を選択する事になります。
最近は、シマノのコルトスナイパーリミテッドとネッサリミテッドがゼナックとツララの真似をして同じように絡まないガイドシステムを導入しました。
この辺りの特殊ガイドセッティングはPEライン専用となります。
ナイロンやフロロ、エステルを使う前提で作成していないので強制的にPEラインを使う事になります。
私の愛用しているワールドシャウラは、幅広い種類のラインを使用する設計のため通常のKガイドですが、私はPEライン以外を使う事がほぼないためPE専用のガイドセッティングにして欲しいなと思っています。
それほどに、小口径ガイドのナローセッティング(RGガイド、スロトーガイド)の気持ち良すぎるキャストフィールとトラブルレス性能は一度使えばもう忘れられないのです。
PEラインが主流の釣種のロッドは全部このセッティングになればいいのにとさえ思っています。
そうなっていればラインが絡む事を問題視する人はいなかったでしょう。
このゼナックから始まった特殊ガイドセッティングはツララからも登場し、ついにはシマノも注目する設計となりました。
このままどんどん波及していけば、いずれはこれが普通のセッティングとなるはずです(そうなる事を願います)。
また、このガイドセッティングを使った事がない人の一部に「小口径ガイドのナローセッティングはありえないw w w」と知りもしないで批判する人がいます。
せめて使ってから、所持してから文句を言うべきでしょう。
自分の知らないものに対して不安や恐怖を感じるのが人間ですから、ある程度は仕方がないのですが。
↑特殊ガイドセッティングの感想についてはこちらの記事を参考に。
PEのティップ絡みを抑える方法は以上になります。
まずはリーダーを短くして、可能であればゼナックやツララを試してみてください。
感動のキャストフィールが待っています。
それではまた。


最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。
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