こんにちは。Johnです。
タックルハウスのK-TENと言えば、マグネット重心移動と言う機構が初めて搭載され、世界のルアーデザインに大きな変革をもたらしたシリーズです。
(と言っても世界で一番売れているのはラパラだから日本がメインです)
現在、我々が重心移動でよく飛び、よく泳ぐルアーを当たり前に使えるのもこのK-TENがあったからです。
そして、今でも進化を続けています。
K-TENで一番知名度の高いルアーは何だろうか?と考えた時に、ブルーオーシャン、TKLM、K2Fあたりではないかなと想像出来ます。
タックルハウス全体でならローリングベイトだろうか?
タックルハウスを愛用している私はそのほとんどを使用した事がありますが、特に活躍したのはTKLMでした。
私の釣りをするエリアで使いやすかった事もあり、流れのあるシチュエーションでのシーバス釣りを習得させてくれたのがこのTKLMです。
確かこのブログを始めた初期に、TKLMの素晴らしさをまとめた記事を書いたような覚えがあります。
(一番シーバスを釣り上げたのは多分TKRPです)
TKLMは(T)チューンド(K)ケーテン(L)リップレス(M)ミノーの略称です。
K2Fはケーテンツーフローティング。
TKGS135
では、今回登場するTKGSはチューンドケーテンガウス(加速器)シンキングでしょうか?
TKシリーズは、ケーテンをチューニングした特別仕様、特化型のモデルという意味です。
これまでもシンキングのケーテンはずっと存在していましたが、それはあくまでも最初にフローティングミノーをデザインし、その派生としてオモリを追加してシンキングに変更したものでした。
だから、これまでのケーテン系シンキングはリングやフックを外せばフローティングになるような軽めのシンキング設計になっています。
もちろん、もっと重く作る事も可能です。
しかし、敢えてそうしているのは、根掛かりでロストした際に時間の経過と共にフックが錆びてボロボロになり、浮き上がって海面を漂う事で水中にルアーと言うゴミを残し続ける事を避けたかったからです。
そうすればいつか浜辺に打ち上げられて誰かに回収される確率が上がります。
今回のTKGSは最初からシンキングを前提としてデザインされています。
つまり、フックやリングを取り外してもシンキングという事です。
(海底に残ってしまうリスクを考慮して鉛を使用していません。)
スローでもよく泳ぐフローティングと比べて、シンキングにしてしまった時点でアクションは悪くなるのが当たり前です。
それでも尚シンキングにするのは飛距離であったり、波のある状況でも水中に留まらせるのが簡単だったり、ルアーを通すレンジの自由度が高いからです。
アクションや解説はタックルハウスから動画が出ているので参考にしてください。
一般的に重いシンキングミノーほどスローリトリーブではアクションしなくなってしまいます。
また、着水ひと巻き目からの泳ぎ出しも悪い事がほとんどです。
スローでもブリブリ泳ぐシンキングは、私の知る限りラパラのカウントダウンくらいしかありません。
アクションと泳ぎ出しのために固定重心が採用されています。
泳ぎの質は違いますが、今回登場する重心移動搭載のTKGSも早巻きは当然としてスローでもふらふらヨタヨタとアクションするようにデザインされています。
スピード毎のアクションの違いはルアーデザイナーの二宮さん(神)のブログで解説されています。
曰く、良く動くシンキングペンシルを最初に作り、リップを取り付ける事でシンペンらしい動きを(抑制し)ミノーらしい動きに変更しているとの事です。
だから、リップが折れてもシンペンとして使用可能です。
この辺りの設計思想はこれまでのケーテンと同じです。
新しい点としては、TKLM140に搭載されたガウス加速器を応用した機能が入っています。
重いルアーの泳ぎ出しの悪さを解消し、スローでの揺らぎ、中速から高速域での暴れすぎずランダム性を取り入れた滑らかなアクション、これらをルアー内の球の動きと固定の仕方で手に入れているのです。
例えばシマノやダイワ、ジップベイツのようなワイヤー上をスライドするタイプの重心移動であれば、カタカタコトコトと言う音がしなくなるメリットともデメリットとも言える要素があります。
しかし、多くのルアーでは泳ぎ出しを少しでも良くするために完全に固定されておらず、内部の球に遊びが設けられているのが普通です。
カクカクしたミノーの動きが好きではない私には、良く動きつつも滑らかさを感じさせるケーテンのアクションは必要不可欠なものとなっています。
ルアーの姿勢
TKGSのフォールは水平姿勢ではなく、お尻から結構素早く沈下するとの事です。
水平フォールの方が魚が食い付きそうなイメージを持っている方が多そうですが、せっかくシンキングとして作るのだから素早く沈められるようにしたいと言う思いでそうのようにデザインされています。
では、お尻から落ちるから魚が食い付かないのかと言うとそうではありません。
魚はルアーに目が付いているから「あそこが頭だ!」と感じるのではなく、ルアーの進行方向を頭であると認識します。
従って、我々の目にはお尻から落ちているように見えても魚からすれば頭から斜め下方向へ進んでいるように見えるわけです。
私は何年か前に、オモリにフックを取り付けただけのオモックを使用していた時にこの事に気が付きました。
それが分かれば初回限定カラーはなぜあのようなデザインにしたのか答えが出ます。
通常、レッドヘッドと言えば文字通り頭を赤く塗るのですが、こちらはお尻側が赤く塗られています。
フォール時の進行方向を考えるとこっちが頭になるからです。
それほど深くないところを攻める前提で考えると水平フォールでも良いと思います。
しかし、このケーテンはシンキング専用モデルです。
敢えてこの姿勢でフォールするように設計されているのです。
人間から見て魅力的、ではなく魚から見て魅力的である事。
昨今の売り上げ至上主義なルアーデザインではなく、魚を釣る事を第一に考えられたルアーを作るからこそケーテン人気は根強いのです。
また、ライン角度的に(例えば30メートル先の水深10メートル)ボトムをスローで引いてくるとどうしても斜め上へと引っ張られる形になるため、ルアーは水平姿勢ではなく立ち気味となります。
これを解消するにはラインアイがルアー上部に取り付けられているローリングベイトを使用するか、ロングリップで抵抗するセットアッパーのようなルアーを選択する他ありません。
私はこれまでローリングベイトはバイブレーションに近いルアーであると考えて、似たような使い方をしていましたが、ボトムを水平姿勢で攻められるローリング主体のシンキングペンシルである事に今更ながら気が付きました。
あ、これはシングルフックに取り替えてオオモンハタ狙うのに最適じゃんと。
そのような使い方(ボトムトレース)をしたい場合にはローリングベイトかセットアッパーを使えば良いです。
TKGSは、低速域から高速域までアングラー側のコントロール次第でアクションに変化を加えながら、ロッドティップに向かって直進するタイプのミノーになります。
投げて巻くだけから、投げて沈めて巻くへの即座な切り替えが可能であると共に、シンキングミノーの弱点であったスローリトリーブへの対応、ボトム付近でのスローな演出が可能です。
そして、素早く目的のレンジまで沈め、軽いジャークでガウス加速機を作動させて任意のタイミングでスイッチオン。
理想的な泳ぎ出しを実現しています。
自由度が高い分、現在主流となっている「投げて巻くだけで初心者でも簡単に釣れますよ」系とは異なり、釣り人側のやりたい事をルアーにやらせるマニュアル感は強くなってしまいますが、「こうやって使わなければならない」と言う固定概念はありません。
どう使って何を狙うのかは釣り人側に委ねられています。
魚種も限定されておらず、フックの選択もST46(STX45)の2番以下の軽いものなら自由です。
フック重量一覧表
シーバスをやるならそのまま、フッコサイズが良く混じるからサイズを落として3番に変更、もっとパワーを上げるためにSTX58の3番に変えよう、強力なシングルフックにしよう、フロントフックを取り去ってしまうなど好きにしちゃってください(フロントフックはマグネットの影響でお腹にくっついて目立たなくなります)。
それが可能な自由度の高いルアーとして、シンキングミノーの決定版としてTKGS135が作られたのです。
初回限定カラーが欲しい人は予約しておきましょう。
この記事を書いている段階ではまだ発売されていません。
先日予約が完了し、釣具屋からの連絡を待っている段階です。
色々な使い方をしてまた後日追記したいと思います。
それではまた。
最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。
タックルハウスのK-TENと言えば、マグネット重心移動と言う機構が初めて搭載され、世界のルアーデザインに大きな変革をもたらしたシリーズです。
(と言っても世界で一番売れているのはラパラだから日本がメインです)
現在、我々が重心移動でよく飛び、よく泳ぐルアーを当たり前に使えるのもこのK-TENがあったからです。
そして、今でも進化を続けています。
K-TENで一番知名度の高いルアーは何だろうか?と考えた時に、ブルーオーシャン、TKLM、K2Fあたりではないかなと想像出来ます。
タックルハウス全体でならローリングベイトだろうか?
タックルハウスを愛用している私はそのほとんどを使用した事がありますが、特に活躍したのはTKLMでした。
私の釣りをするエリアで使いやすかった事もあり、流れのあるシチュエーションでのシーバス釣りを習得させてくれたのがこのTKLMです。
確かこのブログを始めた初期に、TKLMの素晴らしさをまとめた記事を書いたような覚えがあります。
(一番シーバスを釣り上げたのは多分TKRPです)
TKLMは(T)チューンド(K)ケーテン(L)リップレス(M)ミノーの略称です。
K2Fはケーテンツーフローティング。
TKGS135
では、今回登場するTKGSはチューンドケーテンガウス(加速器)シンキングでしょうか?
TKシリーズは、ケーテンをチューニングした特別仕様、特化型のモデルという意味です。
これまでもシンキングのケーテンはずっと存在していましたが、それはあくまでも最初にフローティングミノーをデザインし、その派生としてオモリを追加してシンキングに変更したものでした。
だから、これまでのケーテン系シンキングはリングやフックを外せばフローティングになるような軽めのシンキング設計になっています。
もちろん、もっと重く作る事も可能です。
しかし、敢えてそうしているのは、根掛かりでロストした際に時間の経過と共にフックが錆びてボロボロになり、浮き上がって海面を漂う事で水中にルアーと言うゴミを残し続ける事を避けたかったからです。
そうすればいつか浜辺に打ち上げられて誰かに回収される確率が上がります。
今回のTKGSは最初からシンキングを前提としてデザインされています。
つまり、フックやリングを取り外してもシンキングという事です。
(海底に残ってしまうリスクを考慮して鉛を使用していません。)
スローでもよく泳ぐフローティングと比べて、シンキングにしてしまった時点でアクションは悪くなるのが当たり前です。
それでも尚シンキングにするのは飛距離であったり、波のある状況でも水中に留まらせるのが簡単だったり、ルアーを通すレンジの自由度が高いからです。
アクションや解説はタックルハウスから動画が出ているので参考にしてください。
一般的に重いシンキングミノーほどスローリトリーブではアクションしなくなってしまいます。
また、着水ひと巻き目からの泳ぎ出しも悪い事がほとんどです。
スローでもブリブリ泳ぐシンキングは、私の知る限りラパラのカウントダウンくらいしかありません。
アクションと泳ぎ出しのために固定重心が採用されています。
泳ぎの質は違いますが、今回登場する重心移動搭載のTKGSも早巻きは当然としてスローでもふらふらヨタヨタとアクションするようにデザインされています。
スピード毎のアクションの違いはルアーデザイナーの二宮さん(神)のブログで解説されています。
曰く、良く動くシンキングペンシルを最初に作り、リップを取り付ける事でシンペンらしい動きを(抑制し)ミノーらしい動きに変更しているとの事です。
だから、リップが折れてもシンペンとして使用可能です。
この辺りの設計思想はこれまでのケーテンと同じです。
新しい点としては、TKLM140に搭載されたガウス加速器を応用した機能が入っています。
重いルアーの泳ぎ出しの悪さを解消し、スローでの揺らぎ、中速から高速域での暴れすぎずランダム性を取り入れた滑らかなアクション、これらをルアー内の球の動きと固定の仕方で手に入れているのです。
例えばシマノやダイワ、ジップベイツのようなワイヤー上をスライドするタイプの重心移動であれば、カタカタコトコトと言う音がしなくなるメリットともデメリットとも言える要素があります。
しかし、多くのルアーでは泳ぎ出しを少しでも良くするために完全に固定されておらず、内部の球に遊びが設けられているのが普通です。
カクカクしたミノーの動きが好きではない私には、良く動きつつも滑らかさを感じさせるケーテンのアクションは必要不可欠なものとなっています。
ルアーの姿勢
TKGSのフォールは水平姿勢ではなく、お尻から結構素早く沈下するとの事です。
水平フォールの方が魚が食い付きそうなイメージを持っている方が多そうですが、せっかくシンキングとして作るのだから素早く沈められるようにしたいと言う思いでそうのようにデザインされています。
では、お尻から落ちるから魚が食い付かないのかと言うとそうではありません。
魚はルアーに目が付いているから「あそこが頭だ!」と感じるのではなく、ルアーの進行方向を頭であると認識します。
従って、我々の目にはお尻から落ちているように見えても魚からすれば頭から斜め下方向へ進んでいるように見えるわけです。
私は何年か前に、オモリにフックを取り付けただけのオモックを使用していた時にこの事に気が付きました。
それが分かれば初回限定カラーはなぜあのようなデザインにしたのか答えが出ます。
通常、レッドヘッドと言えば文字通り頭を赤く塗るのですが、こちらはお尻側が赤く塗られています。
フォール時の進行方向を考えるとこっちが頭になるからです。
それほど深くないところを攻める前提で考えると水平フォールでも良いと思います。
しかし、このケーテンはシンキング専用モデルです。
敢えてこの姿勢でフォールするように設計されているのです。
人間から見て魅力的、ではなく魚から見て魅力的である事。
昨今の売り上げ至上主義なルアーデザインではなく、魚を釣る事を第一に考えられたルアーを作るからこそケーテン人気は根強いのです。
また、ライン角度的に(例えば30メートル先の水深10メートル)ボトムをスローで引いてくるとどうしても斜め上へと引っ張られる形になるため、ルアーは水平姿勢ではなく立ち気味となります。
これを解消するにはラインアイがルアー上部に取り付けられているローリングベイトを使用するか、ロングリップで抵抗するセットアッパーのようなルアーを選択する他ありません。
私はこれまでローリングベイトはバイブレーションに近いルアーであると考えて、似たような使い方をしていましたが、ボトムを水平姿勢で攻められるローリング主体のシンキングペンシルである事に今更ながら気が付きました。
あ、これはシングルフックに取り替えてオオモンハタ狙うのに最適じゃんと。
そのような使い方(ボトムトレース)をしたい場合にはローリングベイトかセットアッパーを使えば良いです。
TKGSは、低速域から高速域までアングラー側のコントロール次第でアクションに変化を加えながら、ロッドティップに向かって直進するタイプのミノーになります。
投げて巻くだけから、投げて沈めて巻くへの即座な切り替えが可能であると共に、シンキングミノーの弱点であったスローリトリーブへの対応、ボトム付近でのスローな演出が可能です。
そして、素早く目的のレンジまで沈め、軽いジャークでガウス加速機を作動させて任意のタイミングでスイッチオン。
理想的な泳ぎ出しを実現しています。
自由度が高い分、現在主流となっている「投げて巻くだけで初心者でも簡単に釣れますよ」系とは異なり、釣り人側のやりたい事をルアーにやらせるマニュアル感は強くなってしまいますが、「こうやって使わなければならない」と言う固定概念はありません。
どう使って何を狙うのかは釣り人側に委ねられています。
魚種も限定されておらず、フックの選択もST46(STX45)の2番以下の軽いものなら自由です。
フック重量一覧表
シーバスをやるならそのまま、フッコサイズが良く混じるからサイズを落として3番に変更、もっとパワーを上げるためにSTX58の3番に変えよう、強力なシングルフックにしよう、フロントフックを取り去ってしまうなど好きにしちゃってください(フロントフックはマグネットの影響でお腹にくっついて目立たなくなります)。
それが可能な自由度の高いルアーとして、シンキングミノーの決定版としてTKGS135が作られたのです。
初回限定カラーが欲しい人は予約しておきましょう。
この記事を書いている段階ではまだ発売されていません。
先日予約が完了し、釣具屋からの連絡を待っている段階です。
色々な使い方をしてまた後日追記したいと思います。
それではまた。
最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。
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