こんにちは。Johnです。

アジやメバルを狙うライトゲーム。
人気の高まりと共にやり込む人達も増加し、今まであれば釣れなくて諦めていたシチュエーションで何とか釣る事はできないかと試行錯誤する釣り人が増えて来ました。

スピニングタックルを使用したフライ投入が、そんな人々への一つのヒントになればと思います。

例えば、デイゲームでワームに一切反応を示さないアジ・メバルや、ナイトゲームでライズが多発し、時々ワームで釣れる程度の厳しい状況の中、フライを投入すると一転して入れ食いとなる事が多々あります。

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フライフィッシャーマン曰く、「アジでもメバルでも何でもフライが一番釣れる」との事。

フライフィッシングが紳士の釣りあるという自負もその言葉には込められているのだと思いますが、学生時代にフライを楽しんでいた私もある部分では納得できるところでもあります。

ルアーとフライの最大の違いは、得体の知れない本能を刺激する動きで魚を誘うルアー、見た目を可能な限りリアルに近づけて違和感なく食わせるフライ、目的は同じ魚釣りでもそこへ至るまでの過程が大きく異なります。

そして、それはどちらが優れていると言うよりも使い分けが出来るのがベストです。

例えば、濁りが強く積極的にアピールして魚に見つけてもらいたい時、広いエリアから魚を探す時は強烈なアピールが可能なルアーが有利です。

しかし、ルアーを楽しんでいると必ず出会うライズ、ボイルが頻繁に起こっているのにルアーに見向きもしてくれない状況。
100匹は魚がいるはずなのにその内の1匹しかルアーで釣れないような状況。

魚がいるのに釣れない!
そんな時はフライが抜群に効くのです。

ルアーで一匹釣る間に、フライで30匹、40匹なんて事は普通にあります。

そんなルアーが苦手な状況で強力な助っ人となるフライを、あなたのボックスにも一つ、二つは常備しておいた方が良いでしょう。

そして、フライフィッシングのロッドやリールを使わずに、あなたが普段使っているライトゲーム用のスピニングタックルで何の問題もなくフライは使えるのです。
わざわざフライタックルを用意する必要はありません。

また、フライには様々な種類がありますが、アジやメバルに使用するフライは1種類で大丈夫です。
その作り方を知っておけば、後はマテリアルの組み合わせ次第で自分だけの爆釣フライが完成します。



必要な道具

バイス、ボビン、ヘッドセメントなど様々です。
これから入門しようと考えている初心者には高いハードルです。

そんなわけで、各メーカーからタイイングツールセットが登場しています。


これで必要なツールは揃っているので、後は消耗品を少し追加すれば問題ありません。








これだけ用意すればすぐに作る事ができます。

チェーンボールに関してはボールが小さいものを選んだ方がフライの見た目、バランスが良くなります。
また、100円ショップのアクセサリーコーナーにも売っています。

スレッド、フラッシャー、ボディ材(ダビング材)のカラーは自由に選んで大丈夫です。
自分の気に入った色を組み合わせるだけで、バリエーションがかなり増えます。

フックは2種類、私が実際に使用して強度、フッキング率に問題ないと判断した物です。
両方は必要ないのでどちらか一つの14番、12番があれば十分です。



タイイング

これから初めてタイイングに挑戦される方は、どんなフライでも良いので一度動画でどのような流れなのかを大まかに把握しておくと良いでしょう。
基本が分かれば、後はフライを見ただけで同じものが作れるようになります。

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必ず必要な下巻きからスタートします。
これが滑り止めになります。

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次にアイの近く(少し間を空けて)にチェーンボールをカットした物を取り付けます。

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次にテールを取り付けます。
私はモルフォテックスファイバーを使用していますが、フラッシャーやその他マテリアルで問題はありません。

どのような素材を選ぶのか、そもそも取り付けをしないのか、その辺りは自由です。

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スレッドにボディ材を絡み付けた物を巻いてボディを作ります。
飛び出した長すぎる繊維はカットしますが、エビやプランクトンの手足に見せるために長さを残して切り落とします。

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ボディの太さ、使用するマテリアルの量によってアピール力を調節可能です。
今回はシビアな時に使用する切り札としてのフライなので、シルエット重視で控えめにしています。

この状態で何度かハーフヒッチしてスレッドが解けないようにしておきましょう。

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バイスを回転させてフライをひっくり返します。
ハーフヒッチしているとこの時にスレッドが解ける事故を防げます。

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ウイングを取り付けます。
このウイングがあるからリトリーブでも、ドリフトでもフライの姿勢が安定します。

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ウイングをしっかりと固定し、ハーフヒッチもしくはフィニッシャーで結び終えます。



フィニッシャーは一度使い方を覚えてしまうと手放せなくなりますが、文章で伝えるのが難しいので無理に覚える必要はありません。
ハーフヒッチを何度かするだけでも強度は十分です。

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ウイングやテイルのフラッシャーなどを、自分が良いと思える長さにカットして整えます。

チェーンボールとフックアイの間の結び目にヘッドセメントを少しだけ塗って完成となります。

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バリエーション

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ボディにアクセサリー用のビーズを使用したり、UVレジンで固定したり、獣毛を使ってみたりと自由自在です。

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水に濡れるとこんな感じになります。



使い方

重りらしい重りもついておらず、このままであればフライタックルでしか扱えません。

私がカブラで使っているキャロ仕掛けを流用する事で問題を解決します。

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フライは直接クリンチノットなどで結んでも良いのですが、水中での姿勢を安定させ、リトリーブでもドリフトでも活躍してもらうためにアイに通して八の字結びのコブで止める方法を推奨します。

一度ラインを折って二重にしてから八の字をしましょう。

要はカブラと同じと言う事です。

また、フックが上向きとなる事で海で頻発する根掛かりを軽減出来ます。

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シンカー止めを通し。

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小さなサルカンを取り付けます。

ここに普段使用しているスナップを付けたり外したりします。

ジグヘッドからフライにチェンジする時に、フライからジグヘッドにチェンジする時に便利です。

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シンカーは1gから2g程度まで用意しておけば大体の状況に対応できるはずです。

  • ゆっくり巻く
  • 巻きながらトゥイッチ
  • チョンチョン持ち上げてテンションフォール
  • 流れに乗せてドリフト
使い方は幅広く、これ一つあれば厳しい時に入れ食いとなる可能性があります。
もちろん、魚が捕食しているのにワームでは反応しない時に限られます(魚がいなければ餌でも釣れません)。 

カブラと共に秘密兵器としてボックスに忍ばせておきましょう。



それではまた。








最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。