こんにちは。Johnです。

ルアーが釣るべきなのは人なのか魚なのか。
日本という狭い市場で売ろうとすると、例えばとてつもなく魚が釣れるルアーを作ったとしても、使ってくれる人がごく一部しかいないので数年で生産が終了してしまいます。
だから、とにかく人を釣るために、ルアーを売るために日本のメーカーは必死になるのです。
一方、世界一のルアーメーカーであるラパラは人を釣ろうとしなくても勝手に売れます。
つまり、人を釣ることに力を入れなくて良いので全力で魚を釣るルアーを作れるのです。
あまり例を出すと怒られるかもしれませんが、私が最近入手した話題のルアーと言えばシマノのサイレントアサシン(フラッシュブースト)でした。
「以前はシマノは微妙なルアーしか作らなかったけれどあれだけ人気なのだから良くなったのだろう」と思っていくつかまとめて購入したのです。
使ってみると・・・確かに飛ばしやすいけどそれだけのルアーでした。
とにかく動きが微妙すぎます。
私はタックルハウスのルアーをずっと愛用しているのでそれ基準での話になりますが、ルアーの動きがプラスチック特有のカクカクしたものになっている上に綺麗にアクションしてくれないのです。
やっぱりタックルハウスってすごいんだな。
元々ウッドルアーから始まったK-TENですから、その良い部分を何とかプラスチックでも再現出来ないか試行錯誤をした結果があの滑らかな動きを実現しているのだと思います。
そう考えるとコストは別にしてやはり最高のルアーと言うのは木製のものなのかもしれません。
日本製のウッドルアーを購入しようとするとどんなに安くても3000円、一般的には4000円から5000円程度は出さなければ手に入らない物です(1万円を超える物も)。
そこで世界のラパラが登場です。
世界で一番売れているウッドルアーは一体いくらなのか。
ズバリ1300円!
日本のルアーと比べると安すぎます。
シーバス用はこのルアー、ブラックバス用はこのルアー、トラウト用はこのルアーと細分化し一つでも多く買わせなければ生きていけない日本のルアーメーカーと、世界で最も多く使われあらゆる魚が一個で釣れるラパラのルアー、果たしてどちらが魚を釣るためのルアーとして優秀でしょうか。
そして、どちらが釣り人に優しいルアーでしょうか。
あの動きの悪いサイレントアサシンに2000円出すよりも最高のアクションをするウッドルアーを1300円で購入するのが賢い釣り人だと思います。
私はバカでした。
ちなみに、ダイワのセットアッパーは良い動きでした。
日本でルアーを選ぼうとすると難しいです。
本当に優秀だから売れ続けているルアーと、単に流行りで売れているルアーがあるからです。
その点、ラパラは絶対に魚が釣れるルアーを作っているので安心です。
ラパラの始まり
ラパラは漁師が魚を釣るためだけにルアーを作ったのが始まりです。
傷を付けた小魚が大きな魚に捕食されるシーンを何度も観察し(選択的に食べられている事に気づいた)、より食べられやすいアクションを追求して生まれました。
その漁師が作ったボロボロのルアーがよく釣れると噂になり、オリンピックをきっかけにその噂が世界中に広がって世界一のルアーメーカーとなりました。
最初から人を釣ろうなんて全く考えていません。
釣らなければならないのは魚であると言うのはラパラにとっては当たり前の話なのです。
現在、世界一となったラパラは当初作成していたハンドメイドウッドルアーをオートマチックに作れる設備を持っています。
角材を機械に突っ込むと反対側からルアーの形になって落ちてきます。
プラスチックルアーを作る場合は金型に溶かしたプラスチックを流し込んで固めて作りますが、ラパラは木を削って作るのでルアー本体の金型は必要ありません。
ラパラはその削り出したウッドボディに取り付けるリップに金型を使っています。
リップ形状が非常に大事だと考えているのだと思います。
プリンを食べる時に使うプラスチックのスプーンのようだと例えられます。
一方、日本のルアーのリップはほとんど全て平です。

様々なリップを試し、角度、形状、長さのベストを見極めているからこそバルサボディと組み合わされて最高のアクションを生んでくれるのです。
もし釣りの最中にルアーのリップが折れてしまってもボディだけで泳ぐ設計なので大事にとってくと釣りの幅が広がります。
家に帰ってから余計なリップを切り落としてヤスリで綺麗にすればシンキングペンシル、フローティングペンシルが出来上がります。
(ラパラルアー全てが木製ではありません。)
↑工場でのルアー作成の様子が少しだけ見えます(10年前)。
ラパラはなぜ釣れるのか
いわゆる釣りが上手いと言われる日本のメーカーのプロ。
しかし、村田さん曰くラパラのルアーをテストしている人たちはあまり釣りが上手くないようです。
そんな人たちで大丈夫なの?
世界のラパラなのにヘタクソでいいの?
そんな疑問が出てきそうですが、だからこそ一般人が使ってもたくさん釣れるルアーが出来上がるのです。
ヘタクソでもたくさん釣れるルアーなら誰が使っても釣れるのです。
上手い人が作ったルアーは使い手を選びます。
使い方を説明する必要が出てくる事もあります。
過去に何度か私もルアーの使い方や使い分けの説明をした事があります。
ではラパラは?
難しい事を考える必要はありません。
本来の意味で「投げて巻くだけ」で釣れます。
また、ラパラと言えば飛距離の話になる事があります。
固定重心で泳ぎ出しが素晴らしいラパラのルアーは重心移動が搭載された今時のルアーと比べるとどうしても飛距離は劣ります。
そんな飛ばないルアーが日本で最もシーバスを釣り上げたと言われているのをご存知でしょうか。
飛距離はルアーの持つ性能の一つでしかありません。
20メートル、30メートルも飛べば十分に魚を釣れるのが本物のルアーの力なのです。
例えばサーフの向かい風の釣りなどでどうしても飛距離が必要なシーンもあるかと思います。
そんな時は飛距離重視のルアーをボックスから取り出せば良いだけの話です。
よく考えてみてください。
自分の釣りでそんなシチュエーションがどのくらいあるのかを。
ルアーはより遠くへ飛ぶ物が優れた製品と言うわけではありません。
魚がよく釣れるルアーが良い物なのです。
何をしに海へ行っているのか考えてみましょう。
ルアーを投げに行くのか、それともルアーで魚を釣りに行くのかを。
(重心移動と並ぶくらい飛ぶウッドルアーもラパラにはラインナップされています。)
飛ぶラパラ
私の使った中で非常に気持ち良く飛んだバルサルアーを参考までに載せておきます。
①フラットラップ


重量は7gと軽量なフローティングミノーになりますが、非常に良く飛びます。
ここで言う良く飛ぶと言うのは、下手な重心移動ミノーよりも遠くへ飛ぶと言う意味です。
重心移動搭載のルアーでもキャストが上手く決まらなければ全然飛びませんが、このルアーは固定重心のためか、バランスが良いのか毎回安定して気持ち良く飛んでくれます。
レンジは浮力がしっかりしているのでコントロールがしやすく、ロッドポジションとリトリーブスピードにより潜行深度40センチから1メートル程度まで任意の層を泳がせる事が可能です。
もちろん、デッドスローからのアクションも素晴らしい物があり、ウォブリング+ローリング(ウォブンロール)にトゥイッチによるヒラ打ちはよだれが出てくるほどです。
ゴリゴリ底を叩くような場所でなければ昼でも夜でも何も考えずに投げて巻くだけで魚を呼んでくれます。
②カウントダウンエリート


サイズが3.5センチ、5.5センチ、7.5センチ、9.5センチの4種類あります。
そのどれもが非常に良く飛びます。
重心移動のルアーなんかなくて良くない?
もう全部カウントダウンエリートだけでいいんじゃない?
と思えるくらい気持ち良く飛んでくれます。
そして、カウントダウンシリーズらしいあのブリブリとした泳ぎもしっかり備わっています。
アクションはウォブンロールで魚を寄せる力と食わせる力のバランスをとった今風なアクションに仕上がっています。
そのため、引き抵抗も軽やかです。
シンキングのため、カウントダウンの名の通り着水後に自分の中で1、2、3と数えて沈めれば任意のレンジを攻略可能です。
例えば、「着水後すぐのリトリーブでは釣れなかったから次のキャストでは5カウント沈めてからリトリーブを始めよう」と言った具合に魚のいるレンジを探しながら直撃出来ます。
7.5センチは着水後すぐのリトリーブで水深1メートルから1.5メートルを泳ぎます(足場が低い場合)。
③DTシリーズ


DT4からDT16まで潜行深度を選べるクランクベイトです(フローティング)。
クランクベイトと言うとブラックバス釣りでベイトタックルで投げるイメージが強いと思いますが、スピニングタックルでも超気持ち良く飛んでくれる上に、引き抵抗が控えめでストレスなく使用可能です。
例えばシーバスではボトムを攻めるとなるとバイブレーションを投げるのが当然で、クランクベイトなどあり得ないと言った風潮がありますが、それで喜ぶのは根掛かりによるロストで潤う釣具屋だけで釣り人は精神的にもお財布的にも大ダメージを受けてしまいます。
そんな無謀な事をせずに大人しくこのぶっ飛ぶクランクをキャストしてゴリゴリボトムノックしましょう。
あまりにも根掛かりの率が高い場所は、ボトムに接触した時にリトリーブを止めれば浮き上がって根掛かりを回避すると同時にそれが食わせの間となります。
そもそもバイブレーションはボトムへゴリゴリコンタクトさせるルアーではありません。
それはクランクベイトの役目です。
私は自分の釣りをする場所に合わせてDT8(8フィート=2.4メートル)を選んで河口や河川で使用していますが、一番人気はDT6との事です。
飛ばないラパラ
前述した飛ぶラパラと比べると飛距離は落ちますが、それでも驚くほど釣れるバルサルアーです。
①カウントダウン


1センチ、3センチ、5センチ、7センチ、9センチ、11センチの6種類(シンキング)。
おそらく、日本で一番シーバスを釣っていると言われているのがカウントダウン7と9です。
不思議な事に日本ではこれしか売っていないと言っても過言でないくらい有名なラパラルアーですが、他にもたくさん釣れるシリーズがある中でそれらに触れる機会がないと言うのが日本の釣具屋さんの良くないところだと思います。
とにかく釣れる。
それに尽きます。
あのローリングなんて知らないと言わんばかりの強烈なウォブリングが効くのか、これで釣れる度にやっぱりラパラが最強だと感じさせてくれます。
飛距離はみなさんご存知の通りです。
私がキャストした7と9に限り強風下でもなければ普通に20メートル以上(30メートル未満)飛んでくれるので漁港や中・小規模河川では困る事はまずありません。
CD3は渓流で使用していますが、4gあればベイトフィネスでもかなり飛んでくれます。
どちらかと言うと大きくなるほど抵抗が増えて飛ばないイメージです。
なんでも釣れます。
ただひたすら投げて巻くのです。
釣れなければカウントして沈めながら魚の居場所を探します。
それでも釣れなければさっさと移動しましょう。
エリートとは別のルアーだと思って使い分けた方が良いです。
7センチ、9センチは着水後すぐのリトリーブでは1.5メートルから2メートルの水深を泳ぎます。
フックのサイズ
ラパラの木製ルアーはボディ自体の浮力が非常に高く、それによって滑らかでキレのある動きをしています。
この魚が釣れる素晴らしく実践的な動きは、フックサイズを変更してもほとんど影響を受けません。
フック同士が絡まない範囲であれば自分の好きなフックを取り付けられるのです。
ただ、購入時にデフォルトで付いているスプリットリングとフックはあまり良くない物である場合が多いので、気になる人は交換すると良いでしょう。
私は、日本のルアーであればメーカーのホームページを見てフックサイズを確認してから交換していたのですが(動きに影響があるため)、ラパラのルアーならそんなことを気にする必要はありません。
でかいフックを取り付けても小さいフックでもスローリトリーブでブリブリ泳ぎます。
カラーについて
正直見た目は日本のメーカーが作っているルアーの方が魚らしいかもしれません。
しかし、だからと言ってそのリアルなカラーリングで魚が釣れるわけではないのです。
では日本のルアーは何のためにあんなに魚らしいデザインなのか。
そして、それと比べるとラパラは手を抜いているのでは?
答えは人を釣るためです。
ラパラは人ではなく魚を釣るためのカラーリングなのでそこにリアルかどうかはあまり関係ないのです。
ブラックバスで有名な、世界で一番最初にルアーを製造販売したジェームスへドンがこう言っています。
「ルアーの外見を現存する生物に似せて得られるものは何もない」
へドンとラパラは別の会社ですが、たどり着いた答えは同じなのです。
それをわかっていながら何度も騙される私のような人間もいます。
おお!
カッケー。
サイレントアサシンキラキラじゃん。

CDのザ・ルアーな見た目が好きな人も多いはず。
カラーは各々が好きなように選べば大丈夫です。
世界のラパラですから、魚が釣れるカラーしか製造していません。
最低2色、出来れば3色は用意してその日に一番反応の良いカラーを見つけるのが普通のルアーフィッシングの考え方です。
例えばシーバスであれば夜用にレッドヘッド、昼用にシルバー、濁った時や夕方用にゴールドの3色あれば大体なんとかなります。
最初に試すなら
長くなりましたがこれで最後になります。
ここまで書けばラパラの凄さ、素晴らしさと言うのは十分に伝わったのではないでしょうか。
人ではなく魚を釣るために作っているのがラパラです。
ラパラを使った事がない人はほとんどいないと思いますが、もし一度も使った事ない人がいて少しでも使ってみようかと感じてくれたなら、いきなりたくさん揃えるのはいくら安いと言ってもそれなりにお金が掛かってしまうのでまずはカウントダウンエリートをおすすめします。
エリートはラパラの中でも少し高価な部類に入ります。
あらゆる魚を引きつけて食わせるウォブンロールに、今時のルアーにも負けない飛距離と安定性を兼ね備えたエース的な存在です。
余裕があるならフラットラップも追加してみてください。
この二つはラパラの最高傑作だと勝手に思っています。
↑この動画はわかりやすいので参考になるはずです。
それではまた。


最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。

ルアーが釣るべきなのは人なのか魚なのか。
日本という狭い市場で売ろうとすると、例えばとてつもなく魚が釣れるルアーを作ったとしても、使ってくれる人がごく一部しかいないので数年で生産が終了してしまいます。
だから、とにかく人を釣るために、ルアーを売るために日本のメーカーは必死になるのです。
一方、世界一のルアーメーカーであるラパラは人を釣ろうとしなくても勝手に売れます。
つまり、人を釣ることに力を入れなくて良いので全力で魚を釣るルアーを作れるのです。
あまり例を出すと怒られるかもしれませんが、私が最近入手した話題のルアーと言えばシマノのサイレントアサシン(フラッシュブースト)でした。
「以前はシマノは微妙なルアーしか作らなかったけれどあれだけ人気なのだから良くなったのだろう」と思っていくつかまとめて購入したのです。
使ってみると・・・確かに飛ばしやすいけどそれだけのルアーでした。
とにかく動きが微妙すぎます。
私はタックルハウスのルアーをずっと愛用しているのでそれ基準での話になりますが、ルアーの動きがプラスチック特有のカクカクしたものになっている上に綺麗にアクションしてくれないのです。
やっぱりタックルハウスってすごいんだな。
元々ウッドルアーから始まったK-TENですから、その良い部分を何とかプラスチックでも再現出来ないか試行錯誤をした結果があの滑らかな動きを実現しているのだと思います。
そう考えるとコストは別にしてやはり最高のルアーと言うのは木製のものなのかもしれません。
日本製のウッドルアーを購入しようとするとどんなに安くても3000円、一般的には4000円から5000円程度は出さなければ手に入らない物です(1万円を超える物も)。
そこで世界のラパラが登場です。
世界で一番売れているウッドルアーは一体いくらなのか。
ズバリ1300円!
日本のルアーと比べると安すぎます。
シーバス用はこのルアー、ブラックバス用はこのルアー、トラウト用はこのルアーと細分化し一つでも多く買わせなければ生きていけない日本のルアーメーカーと、世界で最も多く使われあらゆる魚が一個で釣れるラパラのルアー、果たしてどちらが魚を釣るためのルアーとして優秀でしょうか。
そして、どちらが釣り人に優しいルアーでしょうか。
あの動きの悪いサイレントアサシンに2000円出すよりも最高のアクションをするウッドルアーを1300円で購入するのが賢い釣り人だと思います。
私はバカでした。
ちなみに、ダイワのセットアッパーは良い動きでした。
日本でルアーを選ぼうとすると難しいです。
本当に優秀だから売れ続けているルアーと、単に流行りで売れているルアーがあるからです。
その点、ラパラは絶対に魚が釣れるルアーを作っているので安心です。
ラパラの始まり
ラパラは漁師が魚を釣るためだけにルアーを作ったのが始まりです。
傷を付けた小魚が大きな魚に捕食されるシーンを何度も観察し(選択的に食べられている事に気づいた)、より食べられやすいアクションを追求して生まれました。
その漁師が作ったボロボロのルアーがよく釣れると噂になり、オリンピックをきっかけにその噂が世界中に広がって世界一のルアーメーカーとなりました。
最初から人を釣ろうなんて全く考えていません。
釣らなければならないのは魚であると言うのはラパラにとっては当たり前の話なのです。
現在、世界一となったラパラは当初作成していたハンドメイドウッドルアーをオートマチックに作れる設備を持っています。
角材を機械に突っ込むと反対側からルアーの形になって落ちてきます。
プラスチックルアーを作る場合は金型に溶かしたプラスチックを流し込んで固めて作りますが、ラパラは木を削って作るのでルアー本体の金型は必要ありません。
ラパラはその削り出したウッドボディに取り付けるリップに金型を使っています。
リップ形状が非常に大事だと考えているのだと思います。
プリンを食べる時に使うプラスチックのスプーンのようだと例えられます。
一方、日本のルアーのリップはほとんど全て平です。

様々なリップを試し、角度、形状、長さのベストを見極めているからこそバルサボディと組み合わされて最高のアクションを生んでくれるのです。
もし釣りの最中にルアーのリップが折れてしまってもボディだけで泳ぐ設計なので大事にとってくと釣りの幅が広がります。
家に帰ってから余計なリップを切り落としてヤスリで綺麗にすればシンキングペンシル、フローティングペンシルが出来上がります。
(ラパラルアー全てが木製ではありません。)
↑工場でのルアー作成の様子が少しだけ見えます(10年前)。
ラパラはなぜ釣れるのか
いわゆる釣りが上手いと言われる日本のメーカーのプロ。
しかし、村田さん曰くラパラのルアーをテストしている人たちはあまり釣りが上手くないようです。
そんな人たちで大丈夫なの?
世界のラパラなのにヘタクソでいいの?
そんな疑問が出てきそうですが、だからこそ一般人が使ってもたくさん釣れるルアーが出来上がるのです。
ヘタクソでもたくさん釣れるルアーなら誰が使っても釣れるのです。
上手い人が作ったルアーは使い手を選びます。
使い方を説明する必要が出てくる事もあります。
過去に何度か私もルアーの使い方や使い分けの説明をした事があります。
ではラパラは?
難しい事を考える必要はありません。
本来の意味で「投げて巻くだけ」で釣れます。
また、ラパラと言えば飛距離の話になる事があります。
固定重心で泳ぎ出しが素晴らしいラパラのルアーは重心移動が搭載された今時のルアーと比べるとどうしても飛距離は劣ります。
そんな飛ばないルアーが日本で最もシーバスを釣り上げたと言われているのをご存知でしょうか。
飛距離はルアーの持つ性能の一つでしかありません。
20メートル、30メートルも飛べば十分に魚を釣れるのが本物のルアーの力なのです。
例えばサーフの向かい風の釣りなどでどうしても飛距離が必要なシーンもあるかと思います。
そんな時は飛距離重視のルアーをボックスから取り出せば良いだけの話です。
よく考えてみてください。
自分の釣りでそんなシチュエーションがどのくらいあるのかを。
ルアーはより遠くへ飛ぶ物が優れた製品と言うわけではありません。
魚がよく釣れるルアーが良い物なのです。
何をしに海へ行っているのか考えてみましょう。
ルアーを投げに行くのか、それともルアーで魚を釣りに行くのかを。
(重心移動と並ぶくらい飛ぶウッドルアーもラパラにはラインナップされています。)
飛ぶラパラ
私の使った中で非常に気持ち良く飛んだバルサルアーを参考までに載せておきます。
①フラットラップ
重量は7gと軽量なフローティングミノーになりますが、非常に良く飛びます。
ここで言う良く飛ぶと言うのは、下手な重心移動ミノーよりも遠くへ飛ぶと言う意味です。
重心移動搭載のルアーでもキャストが上手く決まらなければ全然飛びませんが、このルアーは固定重心のためか、バランスが良いのか毎回安定して気持ち良く飛んでくれます。
レンジは浮力がしっかりしているのでコントロールがしやすく、ロッドポジションとリトリーブスピードにより潜行深度40センチから1メートル程度まで任意の層を泳がせる事が可能です。
もちろん、デッドスローからのアクションも素晴らしい物があり、ウォブリング+ローリング(ウォブンロール)にトゥイッチによるヒラ打ちはよだれが出てくるほどです。
ゴリゴリ底を叩くような場所でなければ昼でも夜でも何も考えずに投げて巻くだけで魚を呼んでくれます。
②カウントダウンエリート
サイズが3.5センチ、5.5センチ、7.5センチ、9.5センチの4種類あります。
そのどれもが非常に良く飛びます。
重心移動のルアーなんかなくて良くない?
もう全部カウントダウンエリートだけでいいんじゃない?
と思えるくらい気持ち良く飛んでくれます。
そして、カウントダウンシリーズらしいあのブリブリとした泳ぎもしっかり備わっています。
アクションはウォブンロールで魚を寄せる力と食わせる力のバランスをとった今風なアクションに仕上がっています。
そのため、引き抵抗も軽やかです。
シンキングのため、カウントダウンの名の通り着水後に自分の中で1、2、3と数えて沈めれば任意のレンジを攻略可能です。
例えば、「着水後すぐのリトリーブでは釣れなかったから次のキャストでは5カウント沈めてからリトリーブを始めよう」と言った具合に魚のいるレンジを探しながら直撃出来ます。
7.5センチは着水後すぐのリトリーブで水深1メートルから1.5メートルを泳ぎます(足場が低い場合)。
③DTシリーズ
DT4からDT16まで潜行深度を選べるクランクベイトです(フローティング)。
クランクベイトと言うとブラックバス釣りでベイトタックルで投げるイメージが強いと思いますが、スピニングタックルでも超気持ち良く飛んでくれる上に、引き抵抗が控えめでストレスなく使用可能です。
例えばシーバスではボトムを攻めるとなるとバイブレーションを投げるのが当然で、クランクベイトなどあり得ないと言った風潮がありますが、それで喜ぶのは根掛かりによるロストで潤う釣具屋だけで釣り人は精神的にもお財布的にも大ダメージを受けてしまいます。
そんな無謀な事をせずに大人しくこのぶっ飛ぶクランクをキャストしてゴリゴリボトムノックしましょう。
あまりにも根掛かりの率が高い場所は、ボトムに接触した時にリトリーブを止めれば浮き上がって根掛かりを回避すると同時にそれが食わせの間となります。
そもそもバイブレーションはボトムへゴリゴリコンタクトさせるルアーではありません。
それはクランクベイトの役目です。
私は自分の釣りをする場所に合わせてDT8(8フィート=2.4メートル)を選んで河口や河川で使用していますが、一番人気はDT6との事です。
飛ばないラパラ
前述した飛ぶラパラと比べると飛距離は落ちますが、それでも驚くほど釣れるバルサルアーです。
①カウントダウン
1センチ、3センチ、5センチ、7センチ、9センチ、11センチの6種類(シンキング)。
おそらく、日本で一番シーバスを釣っていると言われているのがカウントダウン7と9です。
不思議な事に日本ではこれしか売っていないと言っても過言でないくらい有名なラパラルアーですが、他にもたくさん釣れるシリーズがある中でそれらに触れる機会がないと言うのが日本の釣具屋さんの良くないところだと思います。
とにかく釣れる。
それに尽きます。
あのローリングなんて知らないと言わんばかりの強烈なウォブリングが効くのか、これで釣れる度にやっぱりラパラが最強だと感じさせてくれます。
飛距離はみなさんご存知の通りです。
私がキャストした7と9に限り強風下でもなければ普通に20メートル以上(30メートル未満)飛んでくれるので漁港や中・小規模河川では困る事はまずありません。
CD3は渓流で使用していますが、4gあればベイトフィネスでもかなり飛んでくれます。
どちらかと言うと大きくなるほど抵抗が増えて飛ばないイメージです。
なんでも釣れます。
ただひたすら投げて巻くのです。
釣れなければカウントして沈めながら魚の居場所を探します。
それでも釣れなければさっさと移動しましょう。
エリートとは別のルアーだと思って使い分けた方が良いです。
7センチ、9センチは着水後すぐのリトリーブでは1.5メートルから2メートルの水深を泳ぎます。
フックのサイズ
ラパラの木製ルアーはボディ自体の浮力が非常に高く、それによって滑らかでキレのある動きをしています。
この魚が釣れる素晴らしく実践的な動きは、フックサイズを変更してもほとんど影響を受けません。
フック同士が絡まない範囲であれば自分の好きなフックを取り付けられるのです。
ただ、購入時にデフォルトで付いているスプリットリングとフックはあまり良くない物である場合が多いので、気になる人は交換すると良いでしょう。
私は、日本のルアーであればメーカーのホームページを見てフックサイズを確認してから交換していたのですが(動きに影響があるため)、ラパラのルアーならそんなことを気にする必要はありません。
でかいフックを取り付けても小さいフックでもスローリトリーブでブリブリ泳ぎます。
カラーについて
正直見た目は日本のメーカーが作っているルアーの方が魚らしいかもしれません。
しかし、だからと言ってそのリアルなカラーリングで魚が釣れるわけではないのです。
では日本のルアーは何のためにあんなに魚らしいデザインなのか。
そして、それと比べるとラパラは手を抜いているのでは?
答えは人を釣るためです。
ラパラは人ではなく魚を釣るためのカラーリングなのでそこにリアルかどうかはあまり関係ないのです。
ブラックバスで有名な、世界で一番最初にルアーを製造販売したジェームスへドンがこう言っています。
「ルアーの外見を現存する生物に似せて得られるものは何もない」
へドンとラパラは別の会社ですが、たどり着いた答えは同じなのです。
それをわかっていながら何度も騙される私のような人間もいます。
おお!
カッケー。
サイレントアサシンキラキラじゃん。

CDのザ・ルアーな見た目が好きな人も多いはず。
カラーは各々が好きなように選べば大丈夫です。
世界のラパラですから、魚が釣れるカラーしか製造していません。
最低2色、出来れば3色は用意してその日に一番反応の良いカラーを見つけるのが普通のルアーフィッシングの考え方です。
例えばシーバスであれば夜用にレッドヘッド、昼用にシルバー、濁った時や夕方用にゴールドの3色あれば大体なんとかなります。
最初に試すなら
長くなりましたがこれで最後になります。
ここまで書けばラパラの凄さ、素晴らしさと言うのは十分に伝わったのではないでしょうか。
人ではなく魚を釣るために作っているのがラパラです。
ラパラを使った事がない人はほとんどいないと思いますが、もし一度も使った事ない人がいて少しでも使ってみようかと感じてくれたなら、いきなりたくさん揃えるのはいくら安いと言ってもそれなりにお金が掛かってしまうのでまずはカウントダウンエリートをおすすめします。
エリートはラパラの中でも少し高価な部類に入ります。
あらゆる魚を引きつけて食わせるウォブンロールに、今時のルアーにも負けない飛距離と安定性を兼ね備えたエース的な存在です。
余裕があるならフラットラップも追加してみてください。
この二つはラパラの最高傑作だと勝手に思っています。
↑この動画はわかりやすいので参考になるはずです。
それではまた。


最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。
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