こんにちは。Johnです。
ラインが太いと魚が釣れない。
ラインが細いと魚が釣れる。
私はこれまで釣りをしてきてそこまでラインの太さの影響を感じたことはありません。
ラインが細い方が食うのかなと言う発想も私の中にはなく、他の釣り人がそう言う話をしていたのを聞いて初めて考えるようになりました。
おそらくみんなそうなのではないかと思います。
自分で思い付いたというよりは誰かがそんな事を言っていたから。
私はルアーフィッシングをしているので、ラインの太さを考える上でメインラインのPEとそれに結束するリーダーのナイロン及びフロロカーボンがこの話に関係してきます。
まずメインラインの話から進めましょう。
私が使用しているPEラインは、ナイロンラインが主流であった時代から考えると同じ強度であるならば号数を20%〜30%程度まで下げる事ができます。
簡単に言うとめちゃくちゃ細いのに引っ張り強度はかなりあるのがPEラインと言う事です。
私が初めてPEを使用したのはシーバスを狙う時でした。
ナイロン3号が標準とされていた時代に登場したわけですから、PE1号にする事でルアーの飛距離が格段に向上したのを覚えています。
細くなればなるほど摩擦や空気抵抗が減り、より遠くへとルアーを届ける事ができるのです。
飛距離アップ、これがメインラインを細くするメリットです。
もちろん、細くすれするほど強度が低下するためそこには注意が必要だし、タックルバランスも考えなくてはなりません。
細いラインを使用する場合に推奨されるのは、柔らかいロッドと細軸のフックです。
太いラインを使用する場合に推奨されるのは、硬いロッドと太軸のフックです。
細い方が水切れが良いとか、太い方が流れを受けてドリフトがしやすいとか他にも細かいところはありますが、長くなるので省きます。
このメインラインに関しては、例えばシーバス狙いで標準を1号とした場合0.8号を使っても1.2号を使ってもそれほど大きな違いはなく、タックルバランスや釣り場環境に合わせて各々で調節したので全く問題はないと考えています。
続いて、リーダーはどうなのかと言うとこちらも標準的な号数で問題ないかと思います。
ただ、リーダーに関してはルアーの動きや潜行深度に影響を与えるため自分がどうしたいかによって号数を変える必要はあると感じています。
細いほどルアーの動きは良くなります。
細いほどルアーが深く潜るようになります。
逆に、動きを抑えたりレンジを上げたい場合には太くすると良いでしょう。
で、結局のところ魚からラインは見えているのかと言う部分に関して私の見解を述べると、間違いなく見えています。
細くしても太くしても、ラインへバイトするシーンを何度も見た事のある私にはそれでラインの存在を消せるとは思えません。
ラインは魚から見えてはいますが、それでも問題なく魚を釣ってきました。
少なくともルアーフィッシングに関しては、ラインが見える事による釣果への影響と言うのは感じた事がありません。
それはなぜか。
リトリーブしているからです。
ラインよりも水の抵抗を受けよく動くルアーが付いているからです。
つまり、気にする必要はないと言う事です。
ルアーフィッシングにおいてはメインラインは飛距離と強度のバランスを考えて決めれば良く、リーダーは釣り場の環境や使用するルアーの性能を引き出す意味で選べば全く問題ありません。
ラインが見えると釣れないなら、その前にでかいフックが何本も付いているルアーに食いつくのはどうしてなのでしょうか。
私が魚ならラインよりもあの凶悪なフックを気にします。
もちろん、フックも見えているはずです。
これは私の推測ですが、魚はそこまで頭が良くないのでラインが付いているから危ない、フックが付いているから危ないとは連想する事が出来ないのではないでしょうか。
中には恐ろしくかしこし魚もいるかもしれません。
「あれがこうなって、そこがあれだから危険だな」
もしそんな魚がいたとすればいくらラインを細くしても私には絶対に釣る事ができない魚です。
そもそも、この糸が太いと食わないと言う考え方は餌釣りから来ています。
もしくはフライフィッシングからです。
餌釣りはグレの浮き釣り、フライフィッシングはドライフライです。
共通するのはどちらも流れに任せて自然の餌のように漂わせる(浮かせる)釣り方なのです。
目の前にたくさんの魚がいたとして、それらが餌を食べているようなら何とか工夫すれば釣る事は可能です。
逆に全く餌を食うつもりのない魚の群れであればそれは釣れないのです。
(そんな魚でも本能を刺激して食性以外で口を使わせるルアーであれば釣れる可能性はあります。)
例えばドライフライの釣りでは、虫に似せて作った毛鉤を水面に浮かせて川の流れに乗せて流す釣りをするのですが、この時毛鉤と共にラインが浮いてしまうと下から見上げた時に水面に張り付いたラインが丸見えとなってしまい食わない事があります。
これはラインが見えるから食わないと言うより、下から見た時に毛鉤とラインが一つの物体に見えてしまうが故に魚が餌ではなくゴミだと認識するのだと私は考えています。
こんな時フライフィッシャーは僅かにラインを引っ張って表面張力を破り、水の中へリーダー(ティペット)部分を入れ込みます。
さらに、ここまで繊細な釣りになってくるとリーダーの太さ、硬さが魚の吸い込みを邪魔する事があります。
食べようとした時に鼻先にラインが接触して口の中に入らない、ラインが触れた事で捕食をやめてしまうのです。
これはグレの浮き釣りでも同じ事が言えると思います。
ラインを見て魚が警戒すると言うよりは、餌が自然に流れなかったり捕食の邪魔をするから良くないのであって、細くする事でより自然に流れ違和感なく口の中へ吸い込まれるのであればそれが正解でしょう。
私が経験として知っているのはドライフライの釣りで何をやっても釣れる時もあれば、いろいろやって最終的にラインを細くして初めてヒットする場合もあると言う事です。
特にそれを感じるのは、ほぼ流れのない止水エリアで風もなく鏡のようになった水面にフライを浮かべて釣る時です。
リーダーもしっかり引っ張って巻きぐせを取り、ラインだけを上手く水中へと入り込ませてゆっくりとした流れに乗せて釣ります。
魚は小さな餌を食べているので、当然使用するフライも小さくなり邪魔をしないようにラインは極細を使用します。
そんな釣りをする場合はラインの細さと言うのはかなり大きな武器となりますが、ルアーフィッシングのように積極的に動かす釣りにおいてはほとんど影響を感じた事がありません。
せいぜいアクションやレンジを気にする程度です。
どんな釣りをしたいのか、どうすれば魚の口へフックが入りやすいのかそれを突き詰めていくとラインを細くするメリットも見えてきます。
もし私がラインを細くしなければならない状況へ追い込まれたとしても、最初からその選択肢に触れるのではなく他の要素を色々変えて試しながら最後の最後に号数を落とします。
ルアーを通すコース、レンジ、シルエット、アクション、スピード、ラインメンディング、カラー、餌のサイズ、餌の種類、フックのサイズ、フックの形状、仕掛けの重さ、仕掛けの長さなど。
他の要素が魚と噛み合っていないのにラインだけ細くしても全く意味はないのです。
ラインを標準的なものから極端に細くすれば釣れると根拠もなく思い込んでいる人は、まず他の部分を完璧に近づける努力をした方が魚は釣れるようになります。
それではまた。



最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。
ラインが太いと魚が釣れない。
ラインが細いと魚が釣れる。
私はこれまで釣りをしてきてそこまでラインの太さの影響を感じたことはありません。
ラインが細い方が食うのかなと言う発想も私の中にはなく、他の釣り人がそう言う話をしていたのを聞いて初めて考えるようになりました。
おそらくみんなそうなのではないかと思います。
自分で思い付いたというよりは誰かがそんな事を言っていたから。
私はルアーフィッシングをしているので、ラインの太さを考える上でメインラインのPEとそれに結束するリーダーのナイロン及びフロロカーボンがこの話に関係してきます。
まずメインラインの話から進めましょう。
私が使用しているPEラインは、ナイロンラインが主流であった時代から考えると同じ強度であるならば号数を20%〜30%程度まで下げる事ができます。
簡単に言うとめちゃくちゃ細いのに引っ張り強度はかなりあるのがPEラインと言う事です。
私が初めてPEを使用したのはシーバスを狙う時でした。
ナイロン3号が標準とされていた時代に登場したわけですから、PE1号にする事でルアーの飛距離が格段に向上したのを覚えています。
細くなればなるほど摩擦や空気抵抗が減り、より遠くへとルアーを届ける事ができるのです。
飛距離アップ、これがメインラインを細くするメリットです。
もちろん、細くすれするほど強度が低下するためそこには注意が必要だし、タックルバランスも考えなくてはなりません。
細いラインを使用する場合に推奨されるのは、柔らかいロッドと細軸のフックです。
太いラインを使用する場合に推奨されるのは、硬いロッドと太軸のフックです。
細い方が水切れが良いとか、太い方が流れを受けてドリフトがしやすいとか他にも細かいところはありますが、長くなるので省きます。
このメインラインに関しては、例えばシーバス狙いで標準を1号とした場合0.8号を使っても1.2号を使ってもそれほど大きな違いはなく、タックルバランスや釣り場環境に合わせて各々で調節したので全く問題はないと考えています。
続いて、リーダーはどうなのかと言うとこちらも標準的な号数で問題ないかと思います。
ただ、リーダーに関してはルアーの動きや潜行深度に影響を与えるため自分がどうしたいかによって号数を変える必要はあると感じています。
細いほどルアーの動きは良くなります。
細いほどルアーが深く潜るようになります。
逆に、動きを抑えたりレンジを上げたい場合には太くすると良いでしょう。
で、結局のところ魚からラインは見えているのかと言う部分に関して私の見解を述べると、間違いなく見えています。
細くしても太くしても、ラインへバイトするシーンを何度も見た事のある私にはそれでラインの存在を消せるとは思えません。
ラインは魚から見えてはいますが、それでも問題なく魚を釣ってきました。
少なくともルアーフィッシングに関しては、ラインが見える事による釣果への影響と言うのは感じた事がありません。
それはなぜか。
リトリーブしているからです。
ラインよりも水の抵抗を受けよく動くルアーが付いているからです。
つまり、気にする必要はないと言う事です。
ルアーフィッシングにおいてはメインラインは飛距離と強度のバランスを考えて決めれば良く、リーダーは釣り場の環境や使用するルアーの性能を引き出す意味で選べば全く問題ありません。
ラインが見えると釣れないなら、その前にでかいフックが何本も付いているルアーに食いつくのはどうしてなのでしょうか。
私が魚ならラインよりもあの凶悪なフックを気にします。
もちろん、フックも見えているはずです。
これは私の推測ですが、魚はそこまで頭が良くないのでラインが付いているから危ない、フックが付いているから危ないとは連想する事が出来ないのではないでしょうか。
中には恐ろしくかしこし魚もいるかもしれません。
「あれがこうなって、そこがあれだから危険だな」
もしそんな魚がいたとすればいくらラインを細くしても私には絶対に釣る事ができない魚です。
そもそも、この糸が太いと食わないと言う考え方は餌釣りから来ています。
もしくはフライフィッシングからです。
餌釣りはグレの浮き釣り、フライフィッシングはドライフライです。
共通するのはどちらも流れに任せて自然の餌のように漂わせる(浮かせる)釣り方なのです。
目の前にたくさんの魚がいたとして、それらが餌を食べているようなら何とか工夫すれば釣る事は可能です。
逆に全く餌を食うつもりのない魚の群れであればそれは釣れないのです。
(そんな魚でも本能を刺激して食性以外で口を使わせるルアーであれば釣れる可能性はあります。)
例えばドライフライの釣りでは、虫に似せて作った毛鉤を水面に浮かせて川の流れに乗せて流す釣りをするのですが、この時毛鉤と共にラインが浮いてしまうと下から見上げた時に水面に張り付いたラインが丸見えとなってしまい食わない事があります。
これはラインが見えるから食わないと言うより、下から見た時に毛鉤とラインが一つの物体に見えてしまうが故に魚が餌ではなくゴミだと認識するのだと私は考えています。
こんな時フライフィッシャーは僅かにラインを引っ張って表面張力を破り、水の中へリーダー(ティペット)部分を入れ込みます。
さらに、ここまで繊細な釣りになってくるとリーダーの太さ、硬さが魚の吸い込みを邪魔する事があります。
食べようとした時に鼻先にラインが接触して口の中に入らない、ラインが触れた事で捕食をやめてしまうのです。
これはグレの浮き釣りでも同じ事が言えると思います。
ラインを見て魚が警戒すると言うよりは、餌が自然に流れなかったり捕食の邪魔をするから良くないのであって、細くする事でより自然に流れ違和感なく口の中へ吸い込まれるのであればそれが正解でしょう。
私が経験として知っているのはドライフライの釣りで何をやっても釣れる時もあれば、いろいろやって最終的にラインを細くして初めてヒットする場合もあると言う事です。
特にそれを感じるのは、ほぼ流れのない止水エリアで風もなく鏡のようになった水面にフライを浮かべて釣る時です。
リーダーもしっかり引っ張って巻きぐせを取り、ラインだけを上手く水中へと入り込ませてゆっくりとした流れに乗せて釣ります。
魚は小さな餌を食べているので、当然使用するフライも小さくなり邪魔をしないようにラインは極細を使用します。
そんな釣りをする場合はラインの細さと言うのはかなり大きな武器となりますが、ルアーフィッシングのように積極的に動かす釣りにおいてはほとんど影響を感じた事がありません。
せいぜいアクションやレンジを気にする程度です。
どんな釣りをしたいのか、どうすれば魚の口へフックが入りやすいのかそれを突き詰めていくとラインを細くするメリットも見えてきます。
もし私がラインを細くしなければならない状況へ追い込まれたとしても、最初からその選択肢に触れるのではなく他の要素を色々変えて試しながら最後の最後に号数を落とします。
ルアーを通すコース、レンジ、シルエット、アクション、スピード、ラインメンディング、カラー、餌のサイズ、餌の種類、フックのサイズ、フックの形状、仕掛けの重さ、仕掛けの長さなど。
他の要素が魚と噛み合っていないのにラインだけ細くしても全く意味はないのです。
ラインを標準的なものから極端に細くすれば釣れると根拠もなく思い込んでいる人は、まず他の部分を完璧に近づける努力をした方が魚は釣れるようになります。
それではまた。


最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。
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