こんにちは。Johnです。
全国各地で人工的に育てたウナギの放流が盛んに行われています。
ただでさえ絶滅が叫ばれている魚ですから、釣りや漁で獲り尽くして根絶やしにならないように漁協によって放流されているのです。
そして、その育成元になっているのがシラスウナギと呼ばれる稚魚です。
日本の海まで泳ぎ着いたシラスウナギを密漁者と業者が網で掬い上げ、それを養殖の種として使用しています。
ここであえて密漁と言ったのは、実際のところきちんと許可を得て捕獲している量よりもこっそりと勝手に捕獲して養殖業者に渡っているシラスウナギの方が圧倒的に多いからです。
全体の7割、8割が密漁だと言われています。
冬になると河口付近でライトがたくさん光っているのを見た事がある方もいると思います。
あれがシラスウナギ漁です。
シラスウナギを獲れば獲るほど天然ウナギの数が減ると言うことでもありますから、極力早く卵からの完全養殖が実現される事を願っています。
一応、技術的には8ヶ月で出荷サイズまで育てられるらしく、後は低コスト化を実現できればシラスウナギの需要が激減し密漁者は自然消滅するでしょう。
ここでもう一つの問題があります。
シラスウナギから育てるにしろ、卵から育てるにしろ人間の手で育てられ放流されたウナギが無事に生きていけるのかと言う点です。
この辺りは実はあまり研究されていなかったらしく、ただ闇雲に「放流すれば増えるだろう」と考えて行われていたようです。
研究グループによる発表によると同じ場所に天然ウナギと養殖ウナギがいた場合、天然ウナギが強すぎて養殖ウナギにはなかなか生き辛い環境になるようです。
おそらく、自然環境下では天然ウナギに攻撃された養殖ウナギはその場所から移動して離れた場所で暮らすのだと思われますが、飼育環境下では死んでしまったり餌をとれずに成長が止まってしまう個体も多いとの事です。
やはり、自然環境でウナギの数を増やそうと思えばシラスウナギを獲らない、保護をしていく事が大切です。
一方で、天然ウナギは既に激減してしまっているから(例えば100メートルの範囲内に100尾いたのが今は10尾しかいない)、そこへいくらかの養殖ウナギを放流しても特に競合にはならない気もします。
ここで思い出してほしいのが以前記事でも書いた、ネオニコチノイド系農薬によるウナギの餌の減少です。
そもそもなぜウナギが減ってしまったのかと言うと、彼らが食べる餌が少なくなってしまったからです。
その少ない餌でもやっていける個体数に落ち着いた結果がウナギの減少だと考える事ができます。
餌が少ないからウナギの密度は低いままなのに、そこへ養殖ウナギを投入すると餌の奪い合い(護岸工事に伴う住処の奪い合い)が発生し、結果弱いウナギは敗北してしまうのだと思われます。
逆に天然ウナギがほとんどいない河川へ放流する場合は個体数増加の効果は高いはずです(放流し続ける必要がありますが)。
また、川に住むウナギがほとんどいない事が研究で分かっているわけですが、おそらくこれも餌が少ない事が原因なのでしょう。
まとめると、この3つを守れば日本中のウナギの個体数が増加すると思われます。
1と3に関しては完全養殖が一般的となれば自然と両方達成出来ます。
後は環境保全意識の高まりと共にネオニコチノイド系農薬が使われなくなれば、私が知る限りでは確実にウナギの数が増えます。
ウナギなんていくらでも獲れるよ。
10年後にそう言えるようになった良いなと思います。
興味のある方はこちらもどうぞ。
それではまた。



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最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。
全国各地で人工的に育てたウナギの放流が盛んに行われています。
ただでさえ絶滅が叫ばれている魚ですから、釣りや漁で獲り尽くして根絶やしにならないように漁協によって放流されているのです。
そして、その育成元になっているのがシラスウナギと呼ばれる稚魚です。
日本の海まで泳ぎ着いたシラスウナギを密漁者と業者が網で掬い上げ、それを養殖の種として使用しています。
ここであえて密漁と言ったのは、実際のところきちんと許可を得て捕獲している量よりもこっそりと勝手に捕獲して養殖業者に渡っているシラスウナギの方が圧倒的に多いからです。
全体の7割、8割が密漁だと言われています。
冬になると河口付近でライトがたくさん光っているのを見た事がある方もいると思います。
あれがシラスウナギ漁です。
シラスウナギを獲れば獲るほど天然ウナギの数が減ると言うことでもありますから、極力早く卵からの完全養殖が実現される事を願っています。
一応、技術的には8ヶ月で出荷サイズまで育てられるらしく、後は低コスト化を実現できればシラスウナギの需要が激減し密漁者は自然消滅するでしょう。
ここでもう一つの問題があります。
シラスウナギから育てるにしろ、卵から育てるにしろ人間の手で育てられ放流されたウナギが無事に生きていけるのかと言う点です。
この辺りは実はあまり研究されていなかったらしく、ただ闇雲に「放流すれば増えるだろう」と考えて行われていたようです。
研究グループによる発表によると同じ場所に天然ウナギと養殖ウナギがいた場合、天然ウナギが強すぎて養殖ウナギにはなかなか生き辛い環境になるようです。
おそらく、自然環境下では天然ウナギに攻撃された養殖ウナギはその場所から移動して離れた場所で暮らすのだと思われますが、飼育環境下では死んでしまったり餌をとれずに成長が止まってしまう個体も多いとの事です。
やはり、自然環境でウナギの数を増やそうと思えばシラスウナギを獲らない、保護をしていく事が大切です。
一方で、天然ウナギは既に激減してしまっているから(例えば100メートルの範囲内に100尾いたのが今は10尾しかいない)、そこへいくらかの養殖ウナギを放流しても特に競合にはならない気もします。
ここで思い出してほしいのが以前記事でも書いた、ネオニコチノイド系農薬によるウナギの餌の減少です。
そもそもなぜウナギが減ってしまったのかと言うと、彼らが食べる餌が少なくなってしまったからです。
その少ない餌でもやっていける個体数に落ち着いた結果がウナギの減少だと考える事ができます。
餌が少ないからウナギの密度は低いままなのに、そこへ養殖ウナギを投入すると餌の奪い合い(護岸工事に伴う住処の奪い合い)が発生し、結果弱いウナギは敗北してしまうのだと思われます。
逆に天然ウナギがほとんどいない河川へ放流する場合は個体数増加の効果は高いはずです(放流し続ける必要がありますが)。
また、川に住むウナギがほとんどいない事が研究で分かっているわけですが、おそらくこれも餌が少ない事が原因なのでしょう。
- シラスウナギを獲るのをやめる
- ネオニコチノイド系農薬の使用をやめる
- 完全養殖のウナギを食べる
まとめると、この3つを守れば日本中のウナギの個体数が増加すると思われます。
1と3に関しては完全養殖が一般的となれば自然と両方達成出来ます。
後は環境保全意識の高まりと共にネオニコチノイド系農薬が使われなくなれば、私が知る限りでは確実にウナギの数が増えます。
ウナギなんていくらでも獲れるよ。
10年後にそう言えるようになった良いなと思います。
興味のある方はこちらもどうぞ。
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