こんにちは。Johnです。

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これはダメ出し記事ではありません。
賞賛記事です。

2022年12月追記
年内入手が難しいと言われたステラをついに入手しました。



新しいステラのスペックについてはホームページを見て下さい。



推しどころは3つ

密巻き(インフィニティループ)仕様になって騒がれていますが、今から20年ほど前にシマノのリールには既に密巻き機構が搭載されていました。
ナイロンやフロロリーダーで見られる平行巻きになるように、ハンドルを回した時のスプールの上下運動をかなりゆっくりにしたものです。

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↑こんな感じに綺麗に密に巻けるのが密巻きです。
そのようにするメリットは飛距離のアップです。

ところが、20年ほど前に実際に使ってみたところ確かに飛距離は良いのかもしれませんが、それ以上にライントラブルが頻発したのです。
もちろん、意識してトラブルが起こらないように使えば抑えられます。
ただ、ちょっと気を抜いた瞬間ドバッとライントラブルが発生。

おいおい。
これじゃあ釣りに集中できないよ。

私がダイワリールを主に使用するようになったきっかけでもあります。

当時、ダイワはとにかくトラブルを回避するための機能を考えてどんどん実用化していました。
スプールに角度を付けたABS、よれてしまうラインに逆のよれを与えて相殺するツイストバスター、そしてスプールにX状に巻き付けられるライン。

一方、シマノはライントラブルの回避よりも巻き心地とギヤの強度に力を入れていました。
コアソリッド、クイックレスポンスと言う分け方も存在せず、言うなれば全てコアソリッドでした。

簡単に言うと、軽くてトラブルレスのダイワ、頑丈で回転の滑らかなシマノです。
似たり寄ったりの現在より、明確に違いがありました。

今回シマノが再登場させた密巻きは村田基さん曰く、ずっと復活させるように言い続けて来たとの事です。
もしかすると、年齢的にステラやアンタレスの開発に関われる最後の機会として、「ジム、今までありがとう」の意味を込めた密巻き搭載なのかもしれません。

密巻きのメリットは確かにあります。
しかし、それを再び導入するには技術革新(トラブルレス)が必要不可欠でした。

全ての釣り人がスピニングリール取り扱い上級者になればそもそも何の問題も起こらないのですが、現実的にそれは無理です。
トラブル連発であのシマノが諦めるくらいですから。
となると、誰が使ってもトラブルが起こらないように改良を加えるしかありません。

まず一つ目のトラブル対策として2007年のステラから(たぶん)AR-Cスプールが搭載されました。
密巻きを廃止し、トラブルを軽減させる形状のスプールを導入したのです。

たったこれだけの事でトラブルは随分減りました。

ただ、それでもまだ密巻きを導入するには能力不足です。
これではまた「シマノリールはトラブルがひどい」と言われかねません。

そこから15年が経過し、今回生み出された新たなトラブル防止機構がアンチツイストフィンです(時間が掛かりました)。
アンチツイストフィンとは、スピニングリールの弱点であったラインが弛んだ状態でも綺麗にスプールへ巻き取りが可能な画期的な機能です。

AR-Cスプールとアンチツイストフィンを両方搭載する事で、あの慎重なシマノでも「これならまずトラブルは起こらないだろう」と考えたわけです。
そして、今回ようやく密巻き(インフィニティループ)が復活しました。

これで密巻きを採用して飛距離を伸ばしつつ、トラブルを回避出来る史上最も快適なステラが誕生したのです。
ダイワも含めてこれよりも快適なリールは存在しないでしょう。
リールオリンピックがあれば優勝間違いなしです。

買える人はもう予約済みだと思われます。

2021年の時点で「ギアが丈夫になって軽くなるくらいだろう」と考え別のリールを購入してしまった私はしばらく買えません。(泣)

ここまでアンチツイストフィンとインフィニティループについて話しました。
最後にもう一つあります。

ギヤの強度や巻き心地は毎回毎回少しずつパワーアップしてくるものなので、そこには驚きませんでした。

もう一つの進化はドラグノブの辺りが低く平らになった事です。
こちらもライントラブルを軽減するための機構です。

あれ?
いつの間にかラインがスプールの上の方に乗っている。

そんな事が起こらないように考え出されたのがあの形です。



2022年3月発売予定シマノステラ




史上最高のリール

長々と書きましたが、まとめるとライントラブルを軽減するための機構が2つ追加され、ライン放出を良くする機構が1つ追加されたのが今回のステラです。

スピニングリール史上最もトラブルが起き難く、最も飛ぶリールの誕生です

ここ数年のリールの進化ですごく良いなと思えたのが「ATD」と「モノコックボディ」くらいしかなく、それ以外はギヤの強度アップと巻き心地が滑らかになった程度のものだったので、新しく発表されても興奮する事はまずありませんでした。

ところが、今回のステラは違いました。
外見はカッコ良い2018年のステラ寄り、中身はこれまでのどのリールをも上回っています。

名実共に世界一のリール、それが今回のステラです。






現在予約受付中。
3月中に発売予定との事です。





めっちゃ欲しい!



ようやく入手出来た

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早い人は2022年の3月から手に入れていたようです。
今から手に入れようとするとおそらく来年だろうと言われるくらい注文が殺到しているらしく、私が入手に成功したのも年末が迫る12月でした。

これまでのリールを幼児の乗る三輪車だとすると、新しいステラは自転車です。
例えば今までのステラであれば、他のリールと比べて飛距離がそれほど変わるわけではないしライントラブルが減るわけでもありませんでした。
イグジストを選ぶのかステラを選ぶのかは個人の好みで何の問題もなかったでしょう(どちらも三輪車ですから五十歩百歩です)。

ところが、今回登場した22ステラは別物でした。
既存のスピニングリールの概念を変えてしまうレベルの大きな変化。

前述した新しい機能がたくさん搭載されているのですが、実際に使って感じられる部分の感想を述べていきます。

まずは、キャストした時のライン放出及び飛距離の向上です。
ある程度釣り経験のある人であれば誰でもわかるくらい滑らかにラインが放出され、既存リールと同じ距離であればより軽い力でポイントまでルアーを届けてくれます。

私はこの感覚に近い物を実は経験した事があります。
ツララのストローガイドセッティング仕様のロッドを使用した時の感覚に似ています。
バララッとリールから放出されるラインがガイドに接触する感覚が極めて少ないのです。
ストローガイドとの一番の違いは飛距離です。
ストローガイドは私の使った限りでは飛距離は伸びませんでした。

ところが、新しいステラでは飛距離が伸びます。
メジャーで計らないとわからない誤差レベルの伸びではなく、いつものようにキャストすると予定よりも遠くへルアーが届くのです。

ちなみに、使用したラインはアーマードF +Proの0.3号。


そういえば既存のロングストロークスプールも飛距離のアップを謳っていました。
飛距離?伸びてるのか分からないな・・・。

普通のスプールとロングストロークで違いが実感出来ない私でも違いを感じられるくらいインフィニティループの効果はバッチリでした。

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↑ルビアスに巻いた時。

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↑ステラに巻いた時。

さらに、今までは軽量ルアーを沈める時にロッドを煽ったり、手でラインを引き出してラインをフリーにしていたのですが、そんな事をしなくても引っ掛かる事なく勝手にラインが出て行ってくれます。

なんだこれは・・・全然違う。
私はこれまでなんて不自由なリールを使っていたんだ。

このインフィニティループの威力はステラを使用してすぐに実感出来るはずです。

そして、釣り人が最も嫌がるライントラブルについてですが、全くトラブルを起こさないどころかスプールの変なところにラインが乗っていたり、ピロッとひげのようにラインが出ている事もなく終始ラインは綺麗にスプールに収まったままでした。

風速10メートルの横風の中、以前のリールであればトラブルの前兆を察知して事前に回避していましたが、そのような気配もありませんでした。
ここまでトラブルレスなリールは人生初めてです。
まさかその予兆も感じさせないとは・・・。

少なくともキャスト後にフェザーリング(サミング)が出来る人ならば、正しくスピニングリールを扱える人であればノントラブル・ノンストレスで使えるリールです。
アンチツイストフィンがしっかりと仕事をしてくれているのです。

これに慣れてしまうとうっかり以前のリールを使った時にトラブルの嵐になったりして・・・。

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また、負荷が掛かった時の巻き上げも随分軽くなっています。
しかし、これに関してはモノコックボディになったダイワリールでも同じ事が言えるので新しい機能とは言えません。

巻き心地が滑らかな事もステラなら当たり前なので何も言いません。



この動画で言われている事がそのまま一般人の私でも実感出来ます。

代わりとなるリールは存在しません。
この世のリールはたったの2種類、ステラかそれ以外かです。

可能であれば持っているリールを全てステラにしても良いと、した方が良いと感じました。
既存のリールは比べ物になりません。
全くの別物です。

これに勝てるリールは本当にないのかって?
実はあります。

2026年に発売されるであろうステラです。

ステラを越えられるのはステラだけなのです。



メンテナンスについて

値段も性能も高いステラを長持ちさせるためのメンテナンスについて書いて終わります。

しっかりと念入りに水洗いする事。

これだけです。
オイルやグリスの事を考えるよりもまず最優先しなければならないのが、リールの大敵である塩を確実に落とす事です。

しかし、シャワーをかけるだけではベアリング内に侵入した海水を落とせません。

可動部分はシャワーをかけながら何度も動かし、特に痛むのが早いラインローラーとハンドルノブは指でグリグリ回しながらそれぞれ30秒程度は念入りに洗い流してください。
そうしないとベアリングの内部まで洗えません。

この徹底的な洗浄を欠かさなければ滑らかな巻き心地は持続しますが、1日でもサボると終わりです。
家に帰ったら何よりも先にまずリールを洗いましょう。

これはステラに限った話ではなく、全てのスピニングリールに共通するメンテナンス方法です。






それではまた。






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最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。