こんにちは。Johnです。

シーバス復帰へ向けて折れていたワールドシャウラの修理と、ついでにステラのオーバーホールを依頼していました。

オーバーホールに出してみようかと考え中の方、シマノリールの使用を考えている方へ私の感想を記しておこうと思います。

まず、2021年時点でのシマノのオーバーホールは2つのコースに分かれています。
今回私は、フルメンテナンスコースでメーカーとしての最高の整備をしてもらいました。



コース選択



フルメンテナンスコース
  • 工賃4510円+パーツ代
  • 上限金額16500円
  • 分解洗浄グリスアップ、パーツ交換

スタンダードコース
  • 工賃、上限金額共に3960円
  • 分解洗浄グリスアップ
  • ごろつきを改善してほしい場合はフルメンテナンスコースへ自動変更 

スピニングリールのオーバーホールを依頼する際はこのどちらかを選んでシマノへ送る事になります。
使い分けとしては、特に何も異常がない場合の定期メンテナンスはスタンダードコース、異常がある場合はフルメンテナンスコースを選びます。

おそらく、オーバーホールを依頼する人は何らかの異常を感じ、それを改善するために依頼するわけですからほぼフルメンテナンスコースを選ぶ事になるでしょう。

メーカー推奨は1年に1度はオーバーホールに出してくださいとなっています。

ちなみに、私の持っているステラはごろつきが出ていました。
シーバスもほぼ行っていなかったため使用頻度はかなり少ないにも関わらず。

もちろん、上限金額は覚悟して依頼しています。
見積もりもしてくれるようですが、見積もり代として何千円かは掛かるとの事です。



結果

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本体内部のベアリングの交換、ドライブギヤとピニオンギヤの交換、ハンドル内部ベアリングの交換、ラインローラーの交換。

使用頻度の割に異常箇所多くないか。
最強のギヤと最高の防水性能と言う話ではなかったか。

ほとんど使ってない上に釣行後の洗浄も欠かさなかったのですけど。

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おまけに、回転フィーリングもそれほど大きな変化は感じられないまま(少しマシになっている)この修理代金です。

新品時の滑らかな回転を100点(当たり個体)とするとせいぜい75点と言ったところ。
もちろん、新品と同じ状態に戻るとは考えていませんでしたがそれでも期待外れです。

とは言え、これが世界最高のリールを製造しているシマノの回答。

「これが限界です。嫌なら使うな。」

なるほどそう言う事か、と察しました。

私はダイワ7割、シマノ3割くらいでこれまでリールを使って来ましたが、シマノは昔から対応としてはこのような感じです。
会社が大きくなりすぎて融通が利かなくなるのは大体どこも同じです。

ただ、ステラなのだからもう少し調節して回転を滑らかにしてから返してほしかった。
それだけで15000円程度なら喜んで払います。

そして、この件で気になるのは、ほとんど使用しておらず洗浄を欠かさなかった「最高の防水性能とギヤの強度を誇るステラ」に起こってしまったトラブルだと言う事です。

いくら何でも脆すぎないか?
そう言えば、これまでに使ったシマノリールもすぐにごろつきが出るようになったな・・・。
振り返ってみると心当たりがありました。



シマノリールの注意点

高いリールだと今回のステラ4000XGとシーバス用リールの最高峰エクスセンス3000MHGを使用した事があります。
また、ヴァンフォードやそれ以下のリールも過去に使っていました。

シマノのリールと言えば、他のどのメーカーも実現出来ていない冷間鍛造のみで高精度のギヤを作成する技術力の高さが売りです。
ダイワも冷間鍛造でギヤを作っているリールがありますが、それらは冷間鍛造だけでは精度が出ないためマシンカットも併用しています。

単純なギヤの強度であれば冷間鍛造のみで作成したシマノリールの方が上なのです。

にも関わらず、ダイワリールではほとんど経験しなかった回転のごろつきが簡単に発生してしまいます。

それらのリールに共通しているのは、ごり巻きした後から症状が出始める事です。
例えば、ランカーシーバスを橋脚から引き離すためにロッドを立ててグリグリグリとハンドルを回した時、小型青物に足元のテトラへ突っ込まれないようにゴリ巻きした時、テトラ帯でヒットさせた大型メバルを一気に寄せた時です。

これをやるとシマノリールはいきなり巻きの質が落ちました。

ちなみに、主に使用しているのはダイワリールのためこのような機会は当然ダイワリールの方が多いのですが、そこまで巻きの質が落ちた覚えはないです。

今回のステラはほとんど使用していないので、60センチまでのシーバス10本ほど、50センチまでの青物を10本ほどしか釣っていません(ゴリ巻きは一部)。
最強のギヤを搭載しているステラがどうしてこんなにも早くギヤにダメージを受けてしまうのでしょうか。

これは私の推測ですが、シマノリールは内部構造が複雑でパーツ点数が多いためその一部に僅かでもダメージがあると巻きごこちに変化が表れてしまうのだと思われます。
また、オーバーホールで交換したギヤを見てみるとサイズ的にも少し小さいように感じました。

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ステラ4000XGのギヤは現行のダイワリールで言うところの2500番とほぼ同じサイズでした。
リールサイズの割にギヤが小さい事も要因の一つだと思われます。

シマノはギヤが小さくても冷間鍛造による強度で補い、ダイワはギヤの強度を大径化する事で補っています。

この辺り(内部構造やギヤサイズ)が負担が掛かった時のギヤの耐久力に差が出る要因ではないかと私は考えています。

ちなみに、カルディア2500XHで小型青物(40センチ程度)をゴリ巻きしても回転は滑らかなままでした。

また、以前と比べて5倍以上の耐久性を持たせたと謳っているラインローラーがあっけなく交換されています。
しかも無償交換です。
私の扱い方が悪くて異常が出ているなら無償交換とはなりません(何かしらの欠陥か?)。
「永遠に変わらない巻きごこち」が嘘である事を承知の上でステラを購入しましたが、ラインローラーの海水への強さも信用出来るものではありません。

少なくともラインローラーにマグシールド搭載の13セルテート2台ではそのような症状は一切出ませんでした。


大事に使う

シマノリールの巻きごこちを可能な限り長持ちさせるために必要な事は、とにかくリールに負担が掛からないように意識して使う事です。
少なくともスピニングリールに関しては、無理をしてゴリ巻きせずにしっかりとポンピングしてリールのギヤを労りながら使うべきです。

私が今後またステラを購入する機会があれば外の傷よりもギヤへ負担を掛けない事を最優先します。

ただ、それが普通なのかもしれないと思いました。
私はほとんどの場合ダイワリールを使用しているため、少々無理をしても壊れないゴリゴリにならないと言う経験に基づいて同じようにシマノを使用しました。
私の感覚がダイワ寄りになってしまったが故のトラブルで、シマノ中心に使っている人はそのような使い方をしないため起こり得ないトラブルなのかもしれません。

それにしてもこの程度で満身創痍になる7万円のリールか・・・。
ゴリ巻き一発でごろつきが出るのはいかがなものか。





それではまた。






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最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。