こんにちは。Johnです。

ティップがしなやかで、かつ大きめのプラグを投げたり、10gのボトムワインドが出来るロッドを探して、ついに理想のメバルロッドに出会う事が出来ました。


↑この記事の続きです。

ダイワの月下美人で失敗し、何か良いロッドはないかと釣具屋さんの展示を触りまくり、ネットも駆使してようやくたどり着いたロッド。
きっかけは、私がSNSでロッドに対する不満を述べていたら、それを見た方が「それだと恐らくこのロッドが良いと思いますよ」と教えてくれた事です。

早々にロッドを入れ替えたい(嫌なロッドを使いたくない)私は、すぐに通販で購入しました。

どんなに良いロッドだと言われても、実際には自分で使って、ルアーを投げて魚を釣ってみなければわかりません。
有名人が良いと言っているから「良いロッドである」とは私は考えない人間なので、使ってみるまでは疑心暗鬼です。

そして、良いロッドは使い方も自由なはずです。
こう使え、あれに使え、◯◯専用と書いてあっても、ロッドが破損しない程度であれば私は自由に使います。
自由に楽しみたいし、もし制限するとしてもそれは自分で決める事です。

だから、自由に使えるワールドシャウラは気に入っています。

自由に使える余裕があって、私の求める厳しい基準をクリアするロッド。
それが、これからインプレを書く「GROOVY 80S 」というロッドです。

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グルーヴィ80S

  • 1gから10gオーバーまで投げられる
  • 糸抜けが異常に良い
  • バランスが非常に良い
  • 繊細かつ非常にパワフル
  • 3ピースで携行性に優れる
特徴をまとめるとこのような感じです。
正直言って、文章でいくら書いたところでこのロッドの真の素晴らしさを理解することは出来ません。
このロッドは使って初めて感動し、そして虜になります。 

メバルやそれより少し大きな獲物、例えば今流行りのミドルゲームまで使える幅広い適正と使いやすさがあり、何と言っても見た目や使い心地を含めてロッド自体に味があります。
少なくとも、ダイワやシマノには作る事が出来ないロッド、技術的には可能でもレーシングカーを作っている所に「クラシックカーに転向しませんか」と言っても中々難しいところがあります。

でも、それは私が今までダイワやシマノ等の有名メーカーのハイエンドクラスを使って来たから、気が付かなかった部分です。 
不満があっても仕方がないものだと使い続けるしかなかった部分。
それが全て解決できました。 

特に嫌だったのは、糸抜けの悪さです。
どんどんガイドの小口径化が進み、キャストするとリーダーとの結束部分が引っかかるのが感じられます。
これがとても気持ち悪く思っていました。



ここからは、出来る限り素晴らしさを伝えられるように写真付きで解説していきます。



各パーツを見てみる

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まずはバランスから見てみましょう。
カルディア2500S-XHをセットして、8フィートのロッドとしては中々考えられないレベルに重量バランスが整えられています。

また、ロッドの重量が167gとライトゲーム用としては、驚くほど重く作られています。
しかし、それには理由があって、上記のようにバランスを良くするためや、不意の大物(シーバスやマダイ等)がヒットした時にしっかりと肘に固定してやり取りするために、グリップが重く頑丈に作られているからです。

中型から大型キジハタの生息数に恵まれたこの地でのアジングやメバリングのようなウルトラライトゲームでは、突然のキジハタ襲来によって度々難しいランディングを強いられ、悩まされて来ました。
「不意のキジハタバイトにすぐに対応ができるウルトラライトロッドを作って行きたい」と言うことで、繊細なティップで強いバットへとシフトする安価設定の2ピース旧グルーヴィシリーズが生まれました。
旧グルーヴィ開発当初で最も重要だったファイト時の安定性を再度重視したヘビーグリップを採用。再び「大型魚への即座の対応」と言うコンセプトに向けることになりました。

今の技術で普通にロッドを作れば、数千円の中国製でもここまで重くする事は出来ません。
ツララはあえてこの重量で作っています。

そして、もしこのロッドがこの重量でバランスが悪いとなれば、先重りが酷くてとても私を満足させる仕上がりになる事はなかったでしょう。

カタログスペックだけを気にせず、実際に使ってみればこのロッドの使いやすさや安心感がよく分かるのですが、私がそうであったように多くの方がスペックに惑わされて、それに伴っておかしなロッドばかりが世に出るようになりました。
各メーカーの戦略なのか、世の中の流れに自然と乗ってしまったのか、あるいは・・・。

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こちらがグリップ部分になりますが、なんとこれだけで120gとまさにヘビーグリップ。
最近のロッドにはあまりないストレートグリップは好感が持てます(私はストレートが好み)。

3ピースのグリップジョイントを採用しています。

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ロッドエンドにはツララのシンボルマーク「ツラリス」。



ツイッターもやっているらしい。

可愛いし、誰が見てもツララだとわかって良いです。
釣竿にリス等の動物を使っているメーカーは他にないように思われます。

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バット部分の装飾もクラシックというか、ヨーロピアンな感じというかオシャレで気に入っています。

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これはバットガイドですが、サイズがかなり小さくなっています。
ここでリールから出たラインを一気に収束させる大事な役割を担っています。

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そして、ガイド3個で収束されたラインはこの小さなガイドを通って、ティップまで抜けていきます。
普通ならリーダーの結束部がガツガツ当たって最悪なガイドになるのですが、それが超気持ち良くなるのがストローガイドです。

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ガイドとガイドの距離も見た事がないレベルで近くなっています。
ゼナックのRGガイドを使った事がある人なら、何も感じないかもしれませんが、普通の釣り人はその近さに驚く事でしょう。

そして、チューブラーロッドでは珍しくティップ部分が非常に柔らかく作られています。
1gのジグヘッドが普通にキャストできるくらい柔らかいのに、大型魚が掛かっても止められるくらい強いロッドだから10g以上のプラグも何の問題もなく投げる事が出来ます。

また、釣りをしていると時々発生する、ティップ部分へのライン絡みが非常に少なく感じられました。
これもおそらくストローガイドセッティングの恩恵だと思われます。

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ロッドの接続は印籠を採用。
少なくとも月下美人のように、シャワーで洗うたびにブランクス内に水が入り込む心配は要りません。

旅行等では有利な3ピースは、普段の使用だと邪魔になるので私はグリップ部分は繋ぎっぱなしにして、2ピース感覚で使用しています。



ストローガイド



ツララのストローガイドは、元々はゼナックオリジナルのRGガイドの考えを流用し、それを通常のガイドの組み合わせによって成し得たものです。
この動画を見てもらえれば何が良いのか一発でわかるはずなので、まずは動画を見てください。

百聞は一見に如かずとは良く言ったもので、GROOVY 80Sなどに採用されているストローガイドは実際にキャストしなければ本当の意味で理解できません。
一度でもキャストすれば「何なんこれ!?」と驚く事間違いなしです。

これまではキャストするとラインがガイドに接触する感触があるのが当たり前でした。
しかし、ストローガイドはまるで感じません。
寧ろ、ストローガイドを体験して初めて、今までのロッドはガイドにラインが当たる感触があった事に気がつくレベルです。

一度使えばこれまでの価値観が崩壊する事間違いなしです。
そして、ストローガイド以外のロッドを使いたくなくなります。

また、飛距離に関してですが、ストローガイドの方がこれまでのガイドよりも飛距離が出るという話があります。
RGガイド、ストローガイドは共にPEライン専用になります。
ナイロンやフロロ等のモノフィラメントもキャスト可能ですが、適してはいません。

個人的には既存ガイドシステムより飛距離が出ると言うよりは、既存ガイドで100点のキャストが出来れば10メートルの飛距離が出ると考えた場合、ストローガイドでは80点のキャストでも9メートルの飛距離が出ます。
一方で、ストローガイドで100点のキャストが出来ても飛距離は80点の時とほとんど変わりません。

誰でも簡単に安定した飛距離が出せるのがストローガイドの特徴かと思います。



実釣へ

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尺ヘッド5gにビームフィッシュの組み合わせでボトムまでカウント40程度。
水深が何メートルあるのかわかりませんが、これまで使っていたブルーカレント76TZではボトムで20センチを超える魚をヒットさせた場合、ゴリ巻きしてもロッドが曲がり過ぎて手前の石に潜られたり、根ズレでラインブレイクする事がありました。

しかし、GROOVY 80S では柔らかいのがティップだけなので、負荷が掛かっても不必要に曲がらずしっかりと止めて浮かせる事ができました。
これまで感じていた不安感が一切感じられない力強いロッドです。

注意事項として、GROOVY 80Sでボトムワインドをする時は、その重量のせいでブルーカレントの時に行なっていた、手首だけでパンパンパンと弾く方法だと手首に負担が掛かり過ぎて長時間釣りができません。
私も使い始めた当初は、「これはボトムワインド用は別で用意しないといけないな」と考えていましたが、このロッドでのボトムワインドのやり方を覚えてからは負担なく簡単に出来るようになっています。

その方法は、手首だけでアクションを入れるのではなく、しっかりとグリップを肘に当てて手首は固定、肘を動かす事とロッドをしならせる事を利用してダートさせると、長時間釣りをしていても苦になりません。

手首だけでやろうとすると、いくらバランスが良いと言ってもそれは水平に近い角度で構える時に楽なのであって、ロッドを立ててバシバシ動かすと数十分で手首がダメになります。

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また、ボトムワインドだけでなく軽量プラグのキャストから操作、フッキングまでかなり快適に行う事が出来ました。
これまで使っていてロッドは、これが出来てもあれには向いていないと言う事が必ずあったのですが、GROOVY 80Sは重量以外の弱点がないように感じています。

コツッとかカンッというアタリを感じる反響感度、ルアーの重さや抵抗を感じるテンション感度、共に良好でシュガーミノー50Sからスープラのような大きなプラグまで快適に扱う事が出来る大変素晴らしいロッドです。



一度使ってみよう

実際にしばらく使ってみて今では一番お気に入りのロッドとなったツララ GROOVY 80Sですが、最初に述べた通り、使ってみないと私が言っている事を本当の意味で理解する事は難しいでしょう。

でも、一度使えば感動します。

これまで使って来たロッドで、私は感動した事は一度もありませんでした。

身近に使っている人がいたら一度試してみてください。
これまでの価値観が全て吹き飛びます。



私が購入した時はまだそれなりに色々な所が売っていたのですが、現在ほとんど在庫がない状態のようです。
私が探してみた限りだと大きなネットショップでは、ヤフー以外に取り扱いがありませんでした(しばらく待てば入荷されるかも?)。
ただ、ヤフーは還元が大きいので一番お得に購入できるかと思います。



次回の生産は2020年夏頃を予定しているとのことです。



それではまた。





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最後までお付合いありがとうございました。
わかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。