こんにちは。Johnです。

タイトルの通りアジングのドラグ設定について書いていきます。

まず、私が釣りビジョンやその他のメディアでアジングしているのを見て、さらに実際の釣り場で人が釣っているのを見て感じるのは、「完全に毒されているな」という事です。

先日もアジング中に、近くで釣りをしていた学生らしき人たちが(私と同じくアジ狙いだったようです)20センチより小さなアジを釣ってドラグをジージー鳴らしていました。

緩過ぎでしょうドラグ。
なんでそんなにジージー言わせるのか?
テレビで見たから。
ネットの動画で見たから。

メディアの発信する間違った情報を鵜呑みにした結果、釣り経験の浅い人たちが真似をしてユルユルにしてしまうのです。
私の知っているプロではない凄腕アジンガー達は誰一人としてユルユルにしていません。



そもそもドラグとは?

スピニングリールやベイトリールに搭載されているドラグという機能はなぜ必要なのかというと、ライン強度を超える引きに対してラインを送り出す事でラインブレイクを防ぐ為です。 
簡単に言うと魚にラインを切られない為の機能。

また、そこから派生して身切れを防ぎ、バラシを軽減する効果も一般的に認知されるようになってきました。

これがドラグの効果とメリットになりますが、続いてデメリットも紹介します。

ラインがヨレる!
これ。

スピニングリールで起こるバックラッシュの原因はラインのヨレです。
ラインのヨレを軽減する為にスピニングリールには様々な機能が搭載され、ナイトゲームでもトラブルなく快適に釣りをすることができるようになりました。
しかし、ドラグをジージー毎回の様に滑らせているとその度に大きくラインがヨレてしまいます。
ラインがヨレるとトラブルの原因になるだけでなく、極細ライン自体の短い寿命をさらに短いものにしてしまいます。
従って、ドラグは必要な範囲で最低限の働きをしてもらうに留めておく事が基本となり、当たり前のようにジージー言わせる行為はラインを自ら痛めつけている事と同じ事になります。

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参考までにトイレットペーパーで説明しておきます。
上の写真がベイトリールのスプール、下の写真がスピニングリールのスプールだと考えてください。
スピニングリールは構造上どうしてもラインがヨレてしまいます。

また、ユルユルのドラグではフッキングが甘くなりバラシが増え、おまけに大きなアジやアジング中によく掛かるメバル、カサゴがヒットした場合、魚のコントロールが効かず(根に潜られるたり)、魚を逃すばかりかラインブレイクに繋がります。

人よりたくさん釣るコツをご存知ですか?
 
答えは、仕掛けを他の人よりも長い時間水中に入れておく事です。
糸が切れて仕掛けを結び直していると、当然ですがその間魚は釣れません。
特にアジングという数釣りゲームでは大きな差となって現れます。
自分でトラブルの種を作っておいてそのせいで人より釣果が劣っても自業自得です。
ロッドやリールが悪いのではなく、釣り人に問題があります。



なぜユルユルにするのか

実際にユルユルにしている人たちはなぜあんなにラインに優しくない釣りをしているのでしょうか。
ラインを痛めつけてでも得られるより良いメリットがあるのでしょうか。 

ジージー言わせてるプロの人たちに関しては、キャラ作り、印象付け、会社の方針、商品販売の為等の理由があるのでしょう。

魚の引きが強すぎてラインが切れるから?
アジの唇が薄くてすぐバレると妄信しているから?

ラインが切れると考えている人は実際のライン強度を把握できていないか(感覚的に)、結束に問題があるのだと考えられます。
尺アジ程度ではラインは切れません。
その程度で切れるなら小アジに対してでも毎回玉網を使うべきでしょう。
もしかしてエステルの0.2号とか使っているのでしょうか。
もしくはろくに交換されてない劣化したラインを使っているのでしょうか。

0.2号のエステルを使うメリットはないとは言いませんが、デメリットが大き過ぎるので使うのをやめた方が良いです。
これもメディアの悪影響です。
メーカー的にはラインが売れるのでなんでもありです。

また、エステル、フロロ、ナイロンの極細ラインはすぐに寿命が来る為、頻繁に交換が必要です。
結束もいつも以上に慎重に。
私は釣行時間によって大体2度使うと新品に交換しています。
エステルラインは、種類としてはその中でも最弱の部類に入ると考えられますが、こと軽量ジグヘッドを沈めて使うアジングに関しては非常に適したラインです。
しかし、デメリットをしっかりと把握して使う必要があると言う点は留意しておく必要があります。

続いて、バラシを軽減する為にドラグをユルユルにするパターンについては、ドラグを緩めるよりも締めてしっかりとフッキングした方がバラシが減ると言っておきます。
私もアジングを始めたばかりの頃、もう何年も前ですが、ドラグをユルユルにしていた頃があります。
これまでに数千尾のアジを釣ってきた中で、ドラグを緩めようが締めようがバレる魚は存在します。
逆に、ドラグを締めてしっかりと合わせるようにしてからはバラシもほとんど気にならなくなりました。
ユルユルだとフッキングの甘さが原因でバラシが増え、本来獲れる魚を逃すことになります。
そもそも、唇の薄〜いところに掛かってしまったらユルユルドラグで寄せて来れたとしても、一番負荷がかかる抜き上げでポチャンする為意味がありません。

後は釣り方にも問題があるように思われます。
リトリーブよりフォールで食わせた場合の方が明らかにバラシが減るのです。
リトリーブの釣りに慣れてきたら掛かりが良く(奥まで飲み込まれやすい)、レンジコントロールが自在なフォールの釣りへ移行することをオススメします。

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↑ジグヘッドが口の中に入り込みやすいのがフォールの釣りです。 

もし、抜き上げてからのバラシ(落下)に悩んでいる場合は、アジをフィッシュグリップでキャッチする際にラインを手で掴んで固定してしまうと、アジが暴れた負荷がダイレクトに掛かってフックが外れやすくなります。
ロッドでぶら下げた状態のままの方が衝撃が吸収される為、テトラの間に落としてしまう確率が下がります。



ユルユルにするとしたら・・・

私が敢えてドラグをユルユルにするシーンとしては、表層のちっこいアジを狙う時くらいです。
アジングではあのサイズが一番難しい為、水面でパシャパシャ暴れるアジをゴミを回収するかのごとく引きずって獲る時だけはドラグを緩めるかもしれません。

そう考えるとドラグがうるさい人達はみんな豆アジを狙っている?
流石にそれはないか。

もう一つ、威嚇行為という可能性もあります。
「私釣っています」アピールです。
これも私が行うとすると、無言でいきなり隣で釣りを始めた人がいたらあるいは・・・という感じでしょうか。
それでも結局自分のラインを痛めつけているわけですから、やめた方が良いでしょう。



教えてあげよう

これまでの内容で、ドラグをユルユルにする事がどれほど愚かな行為であるか理解して頂けたでしょうか。
ラインを痛めつけ、魚を逃すドラグ設定。
もし同行者にドラグが必要以上に緩い人がいたら教えてあげてください。

釣り場で出会った人達にいきなり「ドラグ緩すぎでしょwアホかw」なんて言ったらライントラブルどころの話ではなくなります。
私も赤の他人にそんな事を言う勇気はありません。
だから、せめて一緒に釣りに行く仲間には優しく教えてあげてください。
私も釣り仲間には「ラインが痛むからもっとドラグ締めたほうがいいよ」と伝えるようにしています。

ドラグは必要な範囲で最低限の動作をするように設定しましょう。





ブログを開始した当時の記事です。
参考までに。



それではまた。




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最後までお付合いありがとうございました。
また見て頂けるようなわかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。