こんにちは。Johnです。

そろそろアジング用ロッドを新しいものにした方が良いのでは?と勧められてガマカツの宵姫天と言うロッドを入手しました。
これまではティクトのCQCを愛用していたので、そちらと比較してどうなのかインプレを記事にまとめていきます。
もちろん、アジは当然としてメバルにも使う予定です。
似たようなシリーズが展開されており、天が超特化モデル。華が特化モデルと考えてもらえば良いかと思います。
初めに言っておくと、CQC55ONEは少し古いアジングロッドになりますが、現在のロッドにも負けない素晴らしい仕上がりです。
ジグ単の釣りはこれ一本でOK!
もし中古で状態の良いものがあれば非常にオススメできるアジングロッドです。
こちらの内容を理解した上で続きを読んでもらえるとより理解できるかと思います。
インプレ

詳細は上記のがまかつHPから見てもらえればわかると思いますが、宵姫天と言うロッドはアジングに徹底的に特化した最新のスペシャルチューンナップロッドです。
しかし、これからアジングを始めると言う方や普通にアジングを楽しめれば良いと言う方には決してオススメできるロッドではなく、限界まで研ぎ澄まされた、相当釣り慣れている方向けの釣竿です。
このロッドからアジングをスタートさせると基準がおかしくなったり、釣り方やキャストに変な癖がついてしまう可能性があり、釣り歴が浅い方は特に注意が必要です。
まずは18カルディア2000(170グラム)を宵姫天511FL(36グラム)に取り付けた場合のバランスから見ていきましょう。
ロッドとリールを合わせてたった206グラムというのは驚異的な軽さです。

↑宵姫天にカルディアを取り付けてペンでバランスを取っています。

↑続いて、CQCにカルディアを取り付けてバランスを取った場合。
リールフットに近いほどバランスが良いと言えるわけですが、見てもらえればわかる通り宵姫シリーズは先重りを結構感じます。
え!?宵姫天511FLは36グラムしかないのに?
重い?どういうこと?
騙されてはいけません。
ロッドの総重量と先重り感は関係ないと思ってください。
ロッドバランス自体は55グラムあるCQCの方が上であり、人によってはバランスが取れているCQCをより軽いロッドだと感じるでしょう。
重量なんてそんなもので、ある程度軽ければ後はバランス次第で実際に使った時にどう感じるかが変わって来ます。
私は釣具屋さんで実際に触った時に先重りを認識した上で購入しています。
これは宵姫が悪いロッドということではなくて、ロッドを軽くするため、ロッドの表記を36グラムというインパクトのあるものにするためにグリップ回りを全力で取り除いた結果です。
たくさん出回っているアジングロッドの中で「このロッドは凄そうだな」と思わせるためにこのような方法を取ったのでしょう。
このロッドは60グラム!50グラムです!だと、いくらバランスが良くて素晴らしいロッドでも他社製品に埋もれて売れないんですよ。
メーカーとして、ロッドを売るためにこのような方法を取ったのだと考えられます。

仮にロッドエンドにグリップをつけて余計に10グラム、15グラム増やしてバランスを改善して販売した場合、素晴らしいロッドであることに変わりはないのですが、釣り人は「なんだそんなに軽くないな」と数字を見て判断してしまいます。
それだけで売り上げが大きく変わってきてしまうのです。
メーカーにも問題はありますが、我々ユーザーがスペックだけを気にしすぎることも大きな問題だと思います。
バランスが良いロッドは数字的には少し重くても、実際持ってみると重量を感じないものです。
宵姫天は重量は36グラムと非常に軽いため、多少先重りを感じても問題はないレベルに収まってはいますが・・・。
また、この過剰にグリップ部分が排除された特殊なロッドは、専門のロッドエンドキャップが付属しています。

これは実際に釣りをしている時には外しておくのですが、ロッドを片付けたり立て掛ける際にロッドエンドを保護するためのものです。

↑普通のロッドはグリップ回りが大体このようなデザインとなります。

↑明らかにやり過ぎ感のある宵姫天のグリップ回り。
これだとロッドエンドを地面に置いただけで傷だらけになってしまいます。

↑エンドキャップを取り付けるとこのような感じになります。
スポッと抜けてしまうので釣りをしている時は外しておかなければなりませんが、実は取り付けると後部が重くなってロッドの重量バランスが良くなります。笑
最初からバランスがもっと良ければおそらく最高のアジングロッドになっていたことでしょう。
釣り業界や我々釣り人のスペック重視の考えが最高になるはずだったロッドを少し残念なものにしてしまいました。
ロッドは先重りしているし、グリップもクソダサい。
私はそれは理解した上で購入しました。
宵姫天と比べて宵姫華というロッドは少しだけグリップがマシに見えますが、どちらを買ってもダサいのだからどうせなら特化したものにしようという判断で天を選んでいます。
続いてブランクスを比べてみましょう。

↑左は宵姫天、右はCQCのティップ部分。
ティップの太さはカタログをみても同じ0.7mmですが、硬さは若干宵姫の方があるように感じます。
と言っても、何度も触り比べて「・・・ちょっとだけ硬いかな・・・」と感じるレベルなので、ほぼ同じと考えても良いくらいです。
スペック上は宵姫が2.5グラムまで、CQCが2グラムまでなので概ねその通りに仕上がっているようです。
バット部分もほぼ同じような感じで、僅かに宵姫の方が強く感じます。
購入時54FLも候補に入っていたのですが、私がこれまでにアジングをしてきた中でチヌが釣れる事もあり、シーバスが釣れる事もあり、マダイが釣れる事もありました。
そう考えた時に、触ってみた54のバット部分は柔らかすぎて不安だったため、少し強めの511FLを選択しました。
もちろん、54だからチヌが掛かったらお手上げという意味ではありません。
ずっとCQCでそういった魚たちと戦ってきたわけですから、最低でもそれと同じくらいの強さは必要だと考えたわけです。
また、特にアジングではソリッドティップのファーストテーパーがベストとされていて、実際に私もそう感じています。
色々なロッドが出回り、チューブラー、ソリッド、チタンと3種類のティップがありますが、これだけは絶対に外せない要素です。
当然宵姫シリーズもソリッド、ファーストテーパーという部分はしっかりと押さえられています。
続いて、とんでもなく小さいガイドについて。


↑どちらもトルザイトですが、小さいと思っていたCQCよりもさらに小さい(左が宵姫)。
特にひどいのが宵姫華の8フィート前後のモデルで、アジング用のショートロッドであればまだこのサイズのガイドも納得できますが、ロングロッドでもこのサイズでした。
幾ら何でも小さすぎますね。笑
この宵姫シリーズは「グリップ回り」に「ガイド設定」と徹底的に尖らせたセッティングが施されています。
だからベテランの方以外にはオススメできません。
普段プリウスに乗っている人が突然フルチューンされたレーシングカーに乗り替えるようなものです。
普通のアジングロッドにしましょう(普通ってなんだって話ですが)。
メーカーがガイドを小さくしたい理由ですが、ガイドは小さいほどシャッキリとした印象を持ち手に与え、感度が向上します。
デメリットはノット部分の通り抜けが悪くなり、抵抗も増えて飛距離が落ちるところ。
悪い例を挙げると、ボロいブランクスでも小さなガイドを付けておけばなんとなく良さそうなロッドに感じてしまうのです。
ワールドシャウラを使った今だから言えますが、本当に良いロッド(ブランクス)はガイドが大きくても感度に影響はなく、シャキッとしていてガイドが大きいから飛距離も出ます。
だからと言って、宵姫のブランクスがダメと言うわけではなく、とりあえず小さなガイドを取り付ける釣り業界の悪い流れをなんとか断ち切ってもらいたいな、というのが私の想いです。
そうなれば小さなガイドしか付けられないメーカーはブランクスがボロいという証明にもなりますから。
宵姫に関しては、安いブランクスを高く見せるためではなく、良いものをさらに可能な限り特化させることを選び、ガイドも限界ギリギリまで突き詰めた結果なのでしょう。
まとめ
バランスを犠牲にして重量・売り上げという数字を優先したグリップ設計。
少しでも感度が良くなるように、シャッキリと感じるように取り付けられた超小さなガイド。
もしかするとベタ褒め記事を想定して見ている方もいるのかもしれませんが、全体的に優れたロッドだとは感じるものの、文句なく100点満点です!とは評価できません。
このロッドを売り出すために色々なものを犠牲にしてきたことが感じられます。
もっと良いロッドに仕上げることは出来たはずですが、ガマカツも企業ですからどうしても売れることを優先してしまうのです。
釣り道具としての性能を突き詰めたものを売り出すには、超人気のあるアングラーが作ったものか、我々釣り人がメディアに踊らされることなく本物を選ぶ目を養うしかない状態です。
①超人気アングラー監修のロッドであれば、多少重くても売れるので本当に良い商品を作ることができます。
②釣り人が本当に良いロッドを見分ける目を身につければ、メーカーもひたすら良いロッドを作れば売れます。
①②のどちらの方法も無理な場合、スペック・値段でインパクトを与えて買ってもらうという方法ぐらいしか残されていないわけです。
宵姫天とCQCの比較という話に戻すと、どちらも素晴らしいロッドではありますが、総合的な性能はやはり最新の宵姫に軍配が上がります。
バランスは完璧ではないにしても圧倒的な軽さ、軽さとブランクスの相乗効果による高い反響感度と操作感度。
ただ、釣り具としてもっと素晴らしい完成図をガマカツのスタッフはおそらくみんな持っていたはずなのに・・・という点だけが気になるところです。
素晴らしく良いロッドだからこそ、その点が非常に残念です。
また、誰にでもオススメできるロッドではありませんが、これまでに長期間のライトゲームの経験があり、より特化したロッドを探しているという事であれば一度釣具屋さんで触ってみると良いでしょう。
ブランクスの良さは実際に釣りに使わなくても感じるものがあるはずです。
自分の釣りに自信のある方には非常にオススメできる特化ロッドというのが、私の総合的な評価となります。
今後、しばらく使用してから細かな使用感を追記する予定です。
アジを数十匹釣ってみて
こういうティップ部分がソリッドのモデルはファーストテーパーがほとんどなのですが、このロッドはどちらかというとスローテーパーなロッドという感じでした。
もちろん、通常のスローテーパーだとリグの操作に支障が出るため、操作時はファーストテーパーのように使用できるのですが、キャスト時と魚を掛けた時にスローテーパーのように曲がり込みます。
キンキンのスローテーパーロッドということで間違い無いでしょう。
それに伴い、まず最初にキャストに違和感を感じ、魚がヒットしてからも違和感を感じます。
この違和感は、ファーストテーパーだと思い込んでいるために感じるものなので、ロッドの特性を理解できれば拭い去られます。
非常に小さく気に入らないガイドセッティングも思ったより飛距離への影響はなく、それよりもスローテーパー故なのか風がある時にキャストが難しく感じます。
何れにしても普通のアジングロッドとはかけ離れたものです。
また、反響感度はCQCより僅かに上、その分操作感度は若干下回りますが、ロッドが非常に軽量に作られていることで補われています。
先重りも実際に使ってみるとそれほど大きな問題にはなりませんでした。
1番の特徴であるグリップエンドの削除は私にとってはデメリットでしかなく、傷が付くので魚の取り込み時に地面に置くわけにもいかず、かと言って脇や股に挟むこともできず苦労しました。
CQCはまだまだいける!
あの頃は十分冒険していた感のあるティクトCQCも、ここ2年くらいの特化ロッドブームの前には最早普通に使いやすいロッドとなっているように感じます。
どちらかと言うと他のメーカーがやり過ぎちゃってるように思います。
「こんなのすぐ折れちゃうでしょ!」と言うロッドもたくさんありました。
私は色々なロッドを何度も触った結果、ライトゲームではティクトのロッドが一番使いやすく無難だという結論に達しています。
こちらは宵姫と違って誰にでも勧められますね。
今後もライトゲーム専用メーカーとして使いやすいロッドを世に送り出してくれることでしょう。
もしトコトン拘りたいと言う人がいれば、その時は無難で使いやすいロッドではなく、使い手を選ぶ宵姫という選択肢もあります。
2019/9/8追記
実際に使ってみると思った以上に私のスタイルに合っていないことがわかりました。
もう2度とがまかつのロッドには手を出しません。
クビです。
それではまた。



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最後までお付合いありがとうございました。
また見て頂けるようなわかりやすい記事作りが出来るよう今後も精進してまいります。

そろそろアジング用ロッドを新しいものにした方が良いのでは?と勧められてガマカツの宵姫天と言うロッドを入手しました。
これまではティクトのCQCを愛用していたので、そちらと比較してどうなのかインプレを記事にまとめていきます。
もちろん、アジは当然としてメバルにも使う予定です。
似たようなシリーズが展開されており、天が超特化モデル。華が特化モデルと考えてもらえば良いかと思います。
初めに言っておくと、CQC55ONEは少し古いアジングロッドになりますが、現在のロッドにも負けない素晴らしい仕上がりです。
ジグ単の釣りはこれ一本でOK!
もし中古で状態の良いものがあれば非常にオススメできるアジングロッドです。
こちらの内容を理解した上で続きを読んでもらえるとより理解できるかと思います。
インプレ

詳細は上記のがまかつHPから見てもらえればわかると思いますが、宵姫天と言うロッドはアジングに徹底的に特化した最新のスペシャルチューンナップロッドです。
しかし、これからアジングを始めると言う方や普通にアジングを楽しめれば良いと言う方には決してオススメできるロッドではなく、限界まで研ぎ澄まされた、相当釣り慣れている方向けの釣竿です。
このロッドからアジングをスタートさせると基準がおかしくなったり、釣り方やキャストに変な癖がついてしまう可能性があり、釣り歴が浅い方は特に注意が必要です。
まずは18カルディア2000(170グラム)を宵姫天511FL(36グラム)に取り付けた場合のバランスから見ていきましょう。
ロッドとリールを合わせてたった206グラムというのは驚異的な軽さです。

↑宵姫天にカルディアを取り付けてペンでバランスを取っています。

↑続いて、CQCにカルディアを取り付けてバランスを取った場合。
リールフットに近いほどバランスが良いと言えるわけですが、見てもらえればわかる通り宵姫シリーズは先重りを結構感じます。
え!?宵姫天511FLは36グラムしかないのに?
重い?どういうこと?
騙されてはいけません。
ロッドの総重量と先重り感は関係ないと思ってください。
ロッドバランス自体は55グラムあるCQCの方が上であり、人によってはバランスが取れているCQCをより軽いロッドだと感じるでしょう。
重量なんてそんなもので、ある程度軽ければ後はバランス次第で実際に使った時にどう感じるかが変わって来ます。
私は釣具屋さんで実際に触った時に先重りを認識した上で購入しています。
これは宵姫が悪いロッドということではなくて、ロッドを軽くするため、ロッドの表記を36グラムというインパクトのあるものにするためにグリップ回りを全力で取り除いた結果です。
たくさん出回っているアジングロッドの中で「このロッドは凄そうだな」と思わせるためにこのような方法を取ったのでしょう。
このロッドは60グラム!50グラムです!だと、いくらバランスが良くて素晴らしいロッドでも他社製品に埋もれて売れないんですよ。
メーカーとして、ロッドを売るためにこのような方法を取ったのだと考えられます。

仮にロッドエンドにグリップをつけて余計に10グラム、15グラム増やしてバランスを改善して販売した場合、素晴らしいロッドであることに変わりはないのですが、釣り人は「なんだそんなに軽くないな」と数字を見て判断してしまいます。
それだけで売り上げが大きく変わってきてしまうのです。
メーカーにも問題はありますが、我々ユーザーがスペックだけを気にしすぎることも大きな問題だと思います。
バランスが良いロッドは数字的には少し重くても、実際持ってみると重量を感じないものです。
宵姫天は重量は36グラムと非常に軽いため、多少先重りを感じても問題はないレベルに収まってはいますが・・・。
また、この過剰にグリップ部分が排除された特殊なロッドは、専門のロッドエンドキャップが付属しています。

これは実際に釣りをしている時には外しておくのですが、ロッドを片付けたり立て掛ける際にロッドエンドを保護するためのものです。

↑普通のロッドはグリップ回りが大体このようなデザインとなります。

↑明らかにやり過ぎ感のある宵姫天のグリップ回り。
これだとロッドエンドを地面に置いただけで傷だらけになってしまいます。

↑エンドキャップを取り付けるとこのような感じになります。
スポッと抜けてしまうので釣りをしている時は外しておかなければなりませんが、実は取り付けると後部が重くなってロッドの重量バランスが良くなります。笑
最初からバランスがもっと良ければおそらく最高のアジングロッドになっていたことでしょう。
釣り業界や我々釣り人のスペック重視の考えが最高になるはずだったロッドを少し残念なものにしてしまいました。
ロッドは先重りしているし、グリップもクソダサい。
私はそれは理解した上で購入しました。
宵姫天と比べて宵姫華というロッドは少しだけグリップがマシに見えますが、どちらを買ってもダサいのだからどうせなら特化したものにしようという判断で天を選んでいます。
続いてブランクスを比べてみましょう。

↑左は宵姫天、右はCQCのティップ部分。
ティップの太さはカタログをみても同じ0.7mmですが、硬さは若干宵姫の方があるように感じます。
と言っても、何度も触り比べて「・・・ちょっとだけ硬いかな・・・」と感じるレベルなので、ほぼ同じと考えても良いくらいです。
スペック上は宵姫が2.5グラムまで、CQCが2グラムまでなので概ねその通りに仕上がっているようです。
バット部分もほぼ同じような感じで、僅かに宵姫の方が強く感じます。
購入時54FLも候補に入っていたのですが、私がこれまでにアジングをしてきた中でチヌが釣れる事もあり、シーバスが釣れる事もあり、マダイが釣れる事もありました。
そう考えた時に、触ってみた54のバット部分は柔らかすぎて不安だったため、少し強めの511FLを選択しました。
もちろん、54だからチヌが掛かったらお手上げという意味ではありません。
ずっとCQCでそういった魚たちと戦ってきたわけですから、最低でもそれと同じくらいの強さは必要だと考えたわけです。
また、特にアジングではソリッドティップのファーストテーパーがベストとされていて、実際に私もそう感じています。
色々なロッドが出回り、チューブラー、ソリッド、チタンと3種類のティップがありますが、これだけは絶対に外せない要素です。
当然宵姫シリーズもソリッド、ファーストテーパーという部分はしっかりと押さえられています。
続いて、とんでもなく小さいガイドについて。


↑どちらもトルザイトですが、小さいと思っていたCQCよりもさらに小さい(左が宵姫)。
特にひどいのが宵姫華の8フィート前後のモデルで、アジング用のショートロッドであればまだこのサイズのガイドも納得できますが、ロングロッドでもこのサイズでした。
幾ら何でも小さすぎますね。笑
この宵姫シリーズは「グリップ回り」に「ガイド設定」と徹底的に尖らせたセッティングが施されています。
だからベテランの方以外にはオススメできません。
普段プリウスに乗っている人が突然フルチューンされたレーシングカーに乗り替えるようなものです。
普通のアジングロッドにしましょう(普通ってなんだって話ですが)。
メーカーがガイドを小さくしたい理由ですが、ガイドは小さいほどシャッキリとした印象を持ち手に与え、感度が向上します。
デメリットはノット部分の通り抜けが悪くなり、抵抗も増えて飛距離が落ちるところ。
悪い例を挙げると、ボロいブランクスでも小さなガイドを付けておけばなんとなく良さそうなロッドに感じてしまうのです。
ワールドシャウラを使った今だから言えますが、本当に良いロッド(ブランクス)はガイドが大きくても感度に影響はなく、シャキッとしていてガイドが大きいから飛距離も出ます。
だからと言って、宵姫のブランクスがダメと言うわけではなく、とりあえず小さなガイドを取り付ける釣り業界の悪い流れをなんとか断ち切ってもらいたいな、というのが私の想いです。
そうなれば小さなガイドしか付けられないメーカーはブランクスがボロいという証明にもなりますから。
宵姫に関しては、安いブランクスを高く見せるためではなく、良いものをさらに可能な限り特化させることを選び、ガイドも限界ギリギリまで突き詰めた結果なのでしょう。
まとめ
バランスを犠牲にして重量・売り上げという数字を優先したグリップ設計。
少しでも感度が良くなるように、シャッキリと感じるように取り付けられた超小さなガイド。
もしかするとベタ褒め記事を想定して見ている方もいるのかもしれませんが、全体的に優れたロッドだとは感じるものの、文句なく100点満点です!とは評価できません。
このロッドを売り出すために色々なものを犠牲にしてきたことが感じられます。
もっと良いロッドに仕上げることは出来たはずですが、ガマカツも企業ですからどうしても売れることを優先してしまうのです。
釣り道具としての性能を突き詰めたものを売り出すには、超人気のあるアングラーが作ったものか、我々釣り人がメディアに踊らされることなく本物を選ぶ目を養うしかない状態です。
①超人気アングラー監修のロッドであれば、多少重くても売れるので本当に良い商品を作ることができます。
②釣り人が本当に良いロッドを見分ける目を身につければ、メーカーもひたすら良いロッドを作れば売れます。
①②のどちらの方法も無理な場合、スペック・値段でインパクトを与えて買ってもらうという方法ぐらいしか残されていないわけです。
宵姫天とCQCの比較という話に戻すと、どちらも素晴らしいロッドではありますが、総合的な性能はやはり最新の宵姫に軍配が上がります。
バランスは完璧ではないにしても圧倒的な軽さ、軽さとブランクスの相乗効果による高い反響感度と操作感度。
ただ、釣り具としてもっと素晴らしい完成図をガマカツのスタッフはおそらくみんな持っていたはずなのに・・・という点だけが気になるところです。
素晴らしく良いロッドだからこそ、その点が非常に残念です。
また、誰にでもオススメできるロッドではありませんが、これまでに長期間のライトゲームの経験があり、より特化したロッドを探しているという事であれば一度釣具屋さんで触ってみると良いでしょう。
ブランクスの良さは実際に釣りに使わなくても感じるものがあるはずです。
自分の釣りに自信のある方には非常にオススメできる特化ロッドというのが、私の総合的な評価となります。
今後、しばらく使用してから細かな使用感を追記する予定です。
アジを数十匹釣ってみて
こういうティップ部分がソリッドのモデルはファーストテーパーがほとんどなのですが、このロッドはどちらかというとスローテーパーなロッドという感じでした。
もちろん、通常のスローテーパーだとリグの操作に支障が出るため、操作時はファーストテーパーのように使用できるのですが、キャスト時と魚を掛けた時にスローテーパーのように曲がり込みます。
キンキンのスローテーパーロッドということで間違い無いでしょう。
それに伴い、まず最初にキャストに違和感を感じ、魚がヒットしてからも違和感を感じます。
この違和感は、ファーストテーパーだと思い込んでいるために感じるものなので、ロッドの特性を理解できれば拭い去られます。
非常に小さく気に入らないガイドセッティングも思ったより飛距離への影響はなく、それよりもスローテーパー故なのか風がある時にキャストが難しく感じます。
何れにしても普通のアジングロッドとはかけ離れたものです。
また、反響感度はCQCより僅かに上、その分操作感度は若干下回りますが、ロッドが非常に軽量に作られていることで補われています。
先重りも実際に使ってみるとそれほど大きな問題にはなりませんでした。
1番の特徴であるグリップエンドの削除は私にとってはデメリットでしかなく、傷が付くので魚の取り込み時に地面に置くわけにもいかず、かと言って脇や股に挟むこともできず苦労しました。
CQCはまだまだいける!
あの頃は十分冒険していた感のあるティクトCQCも、ここ2年くらいの特化ロッドブームの前には最早普通に使いやすいロッドとなっているように感じます。
どちらかと言うと他のメーカーがやり過ぎちゃってるように思います。
「こんなのすぐ折れちゃうでしょ!」と言うロッドもたくさんありました。
私は色々なロッドを何度も触った結果、ライトゲームではティクトのロッドが一番使いやすく無難だという結論に達しています。
こちらは宵姫と違って誰にでも勧められますね。
今後もライトゲーム専用メーカーとして使いやすいロッドを世に送り出してくれることでしょう。
もしトコトン拘りたいと言う人がいれば、その時は無難で使いやすいロッドではなく、使い手を選ぶ宵姫という選択肢もあります。
2019/9/8追記
実際に使ってみると思った以上に私のスタイルに合っていないことがわかりました。
もう2度とがまかつのロッドには手を出しません。
クビです。
それではまた。


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