こんにちは。Johnです。

私が待ちに待っていたモノコック使用のセルテートがついに登場しました。
今までのセルテートのふり返りと新しいセルテートについて、グローブライトHPや私が聞いた内容をまとめていきます。

4/26インプレ追加

【予約受付中!!】ダイワ 19セルテート LT4000-CXH /スピニングリール 2019年4月発売予定

↑なんとすでに売り切れが出ています。なんで?

過去のセルテートのふり返り

10セルテート
  • マグシールドが搭載された
  • エアローターの登場
ゴムパッキンによる防水から、磁性流体を使った無接点の防水機構が誕生しました。
当初は色々批判的な記事が目立ちましたが、革新的な技術であり、どんどん新しいものを取り入れていくダイワのスタイルを世に示す試みです。
また、マグシールドの搭載に伴い、ローターの形状を今までとは異なるものに作り直し、軽量化と強度アップを両立。


13セルテート
  • マグシールドがラインローラーに搭載
  • エアローターの素材にザイオンを使用
10セルテートは確かに防水性能に優れており、シャワーをぶっかけても全く浸水しない気密性を得た事で滑らかな回転を長期間維持できる様になりました。
しかし、ラインローラーのベアリングが相変わらず塩ガミを起こしていたため、それを改善すべくラインローラーにマグシールドを小型化して搭載。
結果、長年克服できなかったラインローラーの異音や、錆と言った不安からついに解放されました。
また、エアローターの素材に軽量で強度のあるザイオンが使用されたことで、ローターの存在を忘れさせてくれる様な軽い回転を得ることに成功しています。

16セルテート
  • マグシールドボールベアリングがボディに搭載
  • ザイオンエアローターが僅かに軽く
  • UTDからATDに変更
10セルテートから13セルテートの変化と比べるとマイナーチェンジレベル。
マグシールドボールベアリングがボディに搭載されたこと、少し軽くなったエアローターの違いはほとんど感じることができない。
ドラグがATDに変更された点が唯一実感できるところ。
しかし、UTDからATDへの変更はワッシャを交換すれば済むため、13セルテートにATDを搭載すれば、ほぼ16セルテートとなります。

と、ここまでが旧モデルの話。
つまり、現段階でもセルテートは優れた防水性能と軽く滑らかな回転、さらに初期性能を長期間維持できる素晴らしいリールの一つです。
これが今回のセルテートでは、さらに良い物になるらしい・・・。 



19セルテートについて

ちょうどリール開発担当者がフィッシングショーで解説をしてくれているわかりやすい動画があります。
まずはそちらからどうぞ。




動画で見るとわかりやすいですね。
続いて、モノコックやギヤサイズ、各種機能についてグローブライトHPから抜粋。



  • モノコックボディ
モノコック構造とはボディ自体がフレームとしての剛性を持ち、ねじれやたわみに強く、省スペースを実現させる構造。極限状況下での耐久力や空間効率を求められるロケットやF1マシンなどに採用されている。小さなボディに150以上ものパーツを組み込むスピニングリールでも、その効果は絶大。ビスを固定するためのスペースが不要となることで、ボディ寸法に対するドライブギヤのサイズを極限まで拡大。実にボディの約85%もの面積をしめる大口径のドライブギヤを収納できる様になった。言い換えれば、従来通りのボディサイズならば巨大なギアを格納でき、ギアサイズが従来通りならば非常にコンパクトなボディを実現できるということ。強いものを軽くできる無限の可能性を秘めたテクノロジーであり、ダイワがスピニングリールに求めるLIGHT&TOUGHの中核と言える軽量・強靭テクノロジーである。19セルテートでは加工精度・耐久性の高いアルミ素材を採用、セルテートの名に相応しいボディに仕上げた。

従来のスピニングリールというのは、ボディ片側Aとボディ片側Bをネジで固定して一つのボディを構成していたところを、今回のセルテートは一つのパーツとして削り出すことで、そもそもネジで止める必要がなくなり、ボディの耐久力が圧倒的に向上しています。
また、それに付随してローターの正回転、逆回転を制御しているストッパーを廃止し、水の侵入ルートを無くすと共に、部品点数の削減(=故障頻度減少)を行なっています。
モノコックを採用したことでボディサイズ、ローター、スプール全てが新LT規格となり、これまでのリールとは別物となりました。

実際どのくらいタフなリールが出来上がったのか。

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これはグローブライトのHPに掲載されている早見表です。

19セルテート>18イグジスト>16セルテート

なんと耐久力に定評のあった16セルテートを、モノコックボディを得た18イグジストが上回り、さらにボディに使われている材質の違いで19セルテートが上回っています。
あの軽量化を最優先して耐久力を犠牲にしてしまったイメージのイグジストが、16セルテートを超える耐久力をモノコック化することで得ることに成功しています。
超タフネス!
ニュージーランドのヒラマサでテストするくらい自信があるということ。
今後は、おそらく全てのリールがモノコック化を目指すことが予想されます。



  • ギヤサイズ
リールの中で最も重要なパーツであるドライブギヤには、三位一体のエレメント(設計思想・加工技術・ギヤ素材)が不可欠となる。19セルテートはデジギヤ2をさらに進化させ、なめらかな回転がより長く続く「タフデジギヤ」を採用。不意の力が掛かることによって引き起こされる噛み合わせへの影響まで綿密に計算に入れた設計思想。そして、その設計思想を支えるのが、「冷間鍛造+マシンカット」という独自の加工技術。冷間鍛造で高強度に仕上げた素材に、超精密なマシンカットを施すことで理想のギアを実現。限りなくノイズレスな回転を実現し、釣り人の繊細な指先の感覚に正確に応える。設計思想・加工技術・ギア素材。この三つの要素が合わさり、これまでのセルテートが培ってきたハイパワー小型スピニングリールの遺伝子は着実に19セルテートへと受け継がれている。

ちなみに、18イグジストのギヤは冷間鍛造超々ジュラルミン
今回の19セルテートのギヤは冷間鍛造のアルミです。
冷間鍛造というのは、シマノが得意としている金属加工技術であり、熱を加えて柔らかくしてから金属を加工するのではなく、圧力で無理やり成形することで耐久力が格段に向上します。
良いものはどんどん取り入れていく姿勢がグローブライトらしいです。

アルミと聞くとなんだか弱そうなイメージを持ってしまいますが、ボディが歪まないモノコックであること、さらに従来よりも大口径の冷間鍛造ギヤを搭載したことで、小型スピニングリール最強の耐久力が生まれました。
これまで壊れない最強のリールはステラだと思っていましたが、今回のセルテートはそれを軽く超えてくれそうです。
グローブライト信者にとっては、シマノにしかなかった冷間鍛造を取り入れてくれたのは非常に嬉しいはず。
今後は、モノコックボディと同様に標準装備となることでしょう。



  • その他機能
  1. マグシールド
  2. ATD
  3. ロングキャストABS
  4. ザイオンエアローター
  5. 新形状エアベール
  6. 2BBラインローラーにツイストバスター
  7. 新形状マシンカットハンドル&ハイグリップハンドルノブ
  8. パーフェクトラインストッパー
  9. ストッパーレスボディ
革新的な防水機構であるマグシールドは継承されていて、隙間の少ない一体成型ボディであることからラインローラーピニオンギアに搭載。
新形状スプールは、近年主流となった巻きグセのつかないPEラインを意識して小口径化を果たし、スプールリングが色分けされたことで、どこまでラインを巻けば良いのかがわかりやすく改善されています。
飛距離も5%伸びるとのこと。
さらに、イグジストにも搭載されて好評な、濡れていても滑らないハイグリップハンドルノブに変更されており、今まで以上に軽快なハンドリングを約束します。

モノコックと冷間鍛造という進化をしつつ、今までの機能も磨きながら踏襲。
つまり、最高に軽くてタフ、最高にトラブルレスなリールがここに誕生しました。
素晴らしい。
早く使わせて。



  • 各種サイズ

スクリーンショット 2019-01-23 23.18.01

公式HPの表が分かりにくかったのでPDFで自作しました。
ハンドル1回転あたりの巻き取り長さも追加しています。
スマホだとどっちも見難いか?笑

グローブライトHPはこちらから



リールの選び方

今回、モノコックボディとなったことでボディ、ローター、スプールの規格が一新されました。
参考程度に適正魚種がHPに掲載されていますが、過去のセルテート2500番をシーバスに使っていた私はどれを選べば良いのでしょうか。
2500番はバス、エギング用と記載されていることから、メーカーとしてはシーバスには推奨しないということだと思われ、それでいくと3000や4000を選ぶ必要がありそうです。
グローブライトに質問したところ、「今までの規格とは全く異なるため、単純に糸巻き量を参考に選んでください」とのこと。
確かに、そう言われると納得がいきます。
シーバスだけやるならLT3000、シーバスとショアジギングを兼ねるなら糸巻き量の多いLT4000という感じで選ぶわけです。

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イグジストのページにまとまった表がありました。

また、今更いうまでもないかもしれませんが、ルアーフィッシングに適しているのはハイギヤモデルです。
今までセルテートのノーマルギヤ、ハイギヤを使ってきた感想として、ハイギヤモデルの方が違いがわかるレベルで得られる情報量が多くなります。




ミラクルジムもそう言っています。

私が購入を考えているのは、LT4000-CXH。
シーバスを中心に使用しつつ、夏には前回敗北したアカメ狙いにも兼用しようと考えていて、3000番では太いPEラインを巻くことができません。
ヒラマサ釣れるならたま〜にアカメもOKでしょう。


実はすでに予約しているのですが、発売前にも関わらずなぜか売り切れが発生しているモデルがあります。
グローブライト曰く、「現在出荷中のため、早ければ2月中旬には店頭に並ぶのではないか」という話でした。

早く使いたい。
狙っている方はお早めにどうぞ。



【予約受付中!!】ダイワ 19セルテート 



ようやく届く

4月中旬になってようやく注文していた店舗から発送されました。
同様に違う店舗で購入したステラが初期不良個体だったことから、「今回は大丈夫だろうか?」という不安はありますが、ダメならダメで直ぐに交換の依頼を店舗に入れることでなんとかなります。

案の定というか、実際にフィールドに立って釣りをしている人からすればわかるよね?という初歩的な不具合ではありますが、ようやく届いたセルテートは回転不良品でした。
ハンドルを回転させるとコツコツコツと終始リールフットを握っている右手に違和感が伝わってきます。
これもほんの少しであれば、釣りの際に気にならないので問題ないのですが、それを上回るレベルでコツコツコツコツ。
5分で交換依頼の電話を入れました。
このスピード感が大事です。

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そして、ついに到着した19セルテートは超絶ヌルヌル回転!
素晴らしいリールになって帰ってきました。


今回一番大きな4000番を注文しましたが、サイズ感的には今までの2500番クラスと同じくらいです。
ラインキャパ的に予想していた通りでした。



インプレ

28グラム程度までのミノーのスローな使い方からメタルバイブの早巻きまで一通り試してきました。
おまけに強風による波がテトラにぶつかり、全身海水まみれになりながらのテストとしては最高の条件です。
当然ながら全く問題なし!
ボロいリールだとこれだけで回転フィーリングが変わってきますが、今回のセルテートは全くそのようなことはありませんでした。

いくらマグシールドがあるからと言っても釣行後の洗浄は忘れないように注意してください。
シャワーで洗う場合は念入りに。
私はバケツに水を貯めてリールを突っ込む村田スタイルをベイトリールだけでなく、スピニングリールでも行うようにしました。
メーカー推奨ではないため、自己責任となりますが、完璧に塩を洗い流すことができます。

また、ベアリングも増設可能です。

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内部へ海水が侵入しないように深い溝が彫られたスプールの内側に1つ。

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スプール受けに1つ。

2ヶ所のカラーをベアリングに変更できるようです。

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19セルテート用ベアリング追加キット・ATDワッシャはこちらから

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糸巻き量について、私はこの形状のスプールエッジを初めて見たので戸惑いましたが、ゴールドの一段下にある黒い部分と同じ高さになるようにラインを巻くと本来の性能が発揮されるとのことです。
この写真だと黒い部分まで届いていないのでもっとカサ増しする必要があります。

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また、このラインクリップが非常に良い出来。
今までのラインクリップだとラインが折れて傷んでしまう為、極力使わないようにしていましたが、このラインクリップはラインが折れません。
地味に良いところです。



つまり最高!

ステラほどの高級感はありませんが、めちゃめちゃ良いリールに仕上がっています。
それでいて値段が手頃なので、個人的にはステラよりおすすめです。
シーバスであれば4000番のハイギヤモデルを選ぶこと。
それ以外に選択肢はないと言っても良いレベルです。

かつてはどんなに購入なリールを購入しても海水にやられてすぐにダメになっていましたが、もうそんな事で悩む必要はないですね。
今回の19セルテートは間違いなく歴代最高傑作と言える素晴らしい出来栄えです。
購入する際は必ず事前にサイズ感、自身が必要とする糸巻き量をクリアしているかを確認し、特にネットで購入する場合は交換が容易な大型店舗を選んで、超快適なセルテート生活を歩んでください。
これが日本の釣り具だ!と世界に誇れるリールです。



入手したセルテートに早速ベアリングチューンを施しました!
19セルテートにベアリングを追加して12BBにする方法






それではまた。




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